35話:食後のデザートは、カラフルなマカロン
35話です。
何日も投稿できなくてすみませんでした!
35話はマカロンを食べるシーンになります!
洗濯物を干し終えた私たちは、再び食堂へ戻ってきた。
三人の黒エルフたちは、初めて自分たちで洗濯をしたことが嬉しかったのか、少し誇らしそうな顔をしている。
「よく頑張ったね!リリアちゃん、レオンくん、セレナちゃん」
私は三人の頭を順番に撫でた。
「えへへ……」
「ちゃんとできた……」
「またお手伝いしたい……」
その様子を見ていたルミナが、腕を組みながら言う。
「うむ。三人とも、なかなか上手にできておったのじゃ」
「ルミナちゃんもっと褒めてあげてください!」
「わ、わらわは今褒めたではないか!」
「もっと!」
「欲張りなのじゃ!」
そんなやり取りをしていると、食堂のテーブルに座っていたロザリアさんが、優しく微笑んだ。
「皆さん、お疲れさまでした。少し休憩なさってね〜」
「そうですね!」
私はふと思い出した。
(そういえば、食後のデザートをまだ出してなかった!)
私は例の不思議なバッグに手を入れる。
「今日は、皆さんにデザートを用意します!」
私は例の不思議なバッグに手を入れる。
「今日は、皆さんにデザートを用意します!」
「デザート?」
三人の黒エルフたちが、興味津々でこちらを見る。
ルミナちゃんも顔を上げた。
「また何か甘いものを出すのか?」
「はい! 今日はマカロンです!」
バッグの中から取り出したのは、色とりどりのマカロンが並んだ大きなお皿だった。
ピンク、黄色、緑、青、紫、白。
小さくて丸い、可愛らしいお菓子が綺麗に並んでいる。
「わあ……!」
リリアちゃんが目を輝かせた。
「これ、宝石みたい……」
「本当に綺麗だわ〜」
ロザリアさんさんも嬉しそうにお皿を見つめる。
ルミナちゃんはマカロンをじっと見つめた。
「これは……小さな色付きの菓子か?」
「マカロンっていうんですよ。外はサクッとしていて、中はクリームが入っていて甘いんです!」
「ほう……」
ルミナちゃんの視線が、完全にマカロンへ釘付けになっている。
(ふふふ。食べたいんだね、ルミナちゃん……!)
私は皆の前にマカロンを配っていく。
「はい、黒エルフちゃんたちの分です」
「本当にもらっていいの?」
「もちろんです!」
「ありがとう……!」
三人は大切そうにマカロンを手に取った。
続いて、ルミナちゃんの前にもお皿を置く。
「ルミナちゃんの分です」
「妾にもあるのか?」
「もちろん。今日はお手伝いも頑張っていましたからね」
「べ、別に妾は……」
そう言いながらも、ルミナちゃんは嬉しそうにマカロンを見ている。
「いただきます!」
セレナちゃんが、ピンク色のマカロンを一口かじった。
サクッ。
その瞬間、表情がぱっと明るくなる。
「……あまい!」
「美味しい……!」
「中にクリームが入ってる……!」
3人は夢中になってマカロンを食べ始めた。
「そんなに急いで食べなくても、まだありますよ」
「だって、美味しいから……!」
「初めて食べた……!」
「こんなに甘いお菓子、知らなかった……!」
その言葉を聞いて、私は胸がぎゅっとなった。
(そうだよね。今まで、こんなお菓子を食べる余裕なんてなかったんだよね……)
「ゆっくり食べてくださいね」
「ありがとう、美桜さん……!」
一方、ルミナちゃんは紫色のマカロンを手に取っていた。
「では、妾も……」
ぱくっ。
しばらく無言になる。
そして――。
「……うむ」
「どうですか?」
「……美味いのじゃ」
「でしょう?」
「外側は少しサクサクしておるのに、中は柔らかい。甘さも上品じゃ…」
「ルミナちゃん、食レポが上手!」
「食レポとは何じゃ!?」
「でも、気に入ってくれたんですね」
「……まあな」
ルミナちゃんはそっぽを向きながら、もう一つマカロンを手に取った。
(あ、二個目いった)
その様子を見て、ロザリアさんも一つ口に運ぶ。
「まあ……とても美味しいですね〜」
「ロザリアさんにも気に入ってもらえてよかったです!」
「ええ。見た目も可愛らしくて、食べるのが少しもったいないくらいですわね」
「分かります! マカロンって可愛いですよね!」
「美桜は本当に、可愛いものが好きなのじゃ」
ルミナちゃんが呆れたように言う。
「だって、可愛くて美味しいんですよ!? 最高じゃないですか!」
「そういうものなのじゃな?……」
「そういうものです!」
黒エルフたちは、色の違うマカロンを一つずつ並べて眺めていた。
「この青いのは何味かな?」
「黄色はレモンかもしれない」
「緑は……抹茶?」
「よく分かりましたね! 緑は抹茶味です」
「抹茶……?」
「少し苦みがあるけど、甘くて美味しいですよ」
三人は顔を見合わせ、恐る恐る緑色のマカロンを食べる。
「……あ、美味しい」
「ちょっと大人っぽい味」
「これも好き……!」
「よかった!」
食堂には、マカロンを食べる小さな音と、嬉しそうな声が広がっていた。
ロザリアさんそんな光景を眺めながら、柔らかく微笑む。
「こうして皆さんでおやつをいただくのも、素敵な時間ですわね〜」
「はい!」
私はテーブルを囲むみんなを見渡した。
ルミナちゃん。
ロザリアさん。
そして、三人の黒エルフたち。
(食後にみんなで甘いものを食べるって、なんだか家族みたいだな……)
ブラック企業で働いていた頃には、こんな穏やかな時間なんてほとんどなかった。
ただ仕事をして、怒られて、疲れて帰って、また仕事。
でも今は違う。
可愛い子たちと一緒に暮らして、料理を作って、お菓子を食べて、笑い合っている。
(異世界に来て、本当によかった……)はそんな光景を眺めながら、柔らかく微笑む。
すると、ルミナちゃんがこちらを見上げた。
「美桜」
「はい?」
「……その、またマカロンを作ってくれぬか?」
「もちろんです!」
「そ、そうか。ならば、次は別の味も食べてみたいのじゃ」
「何味がいいですか?」
「そうじゃな……チョコレート味がよい!」
「分かりました! 次はチョコマカロンですね!」
「妾だけでなく、皆の分も頼むぞ」
「もちろんですよ」
三人の黒エルフたちも、すぐに顔を上げた。
「私たちも食べたい……!」
「次も一緒に食べたい!」
「チョコ味、楽しみ……!」
ロザリアも微笑みながら頷く。
「私も楽しみにしておりますわ〜」
「任せてください!」
私は胸を張った。
「次は、もっとたくさん作ります!」
こうして、魔王城の食後のおやつタイムは、皆の笑顔でいっぱいになったのだった。
作者コメント
皆さん何日も投稿できなくてすみませんでした!
ログインできなくて、模索しまくってました!
(作者はこのご時世ながらスマホ不慣れです)
今日から2本できたらやろうかなって思ってます!




