21話:肖像画の中の女性
21話です
キャラ紹介
レティシア・グラシェール
ロザリアの妹、女性
髪色:ミットナイドネイビー
身長:170くらい
バスト:F
男性冒険者と恋に落ちて駆け落ちする。娘が一歳ぐらいのとき男性は亡くなった。
娘がいる。
海莉・グラシェール
レティシアの娘
身長:145
バスト:A
髪色:ブルーブラック
お母さんの介護をしている。
家の中へ入ると、私はまず寝込んでいる女性へ目を向けた。
女性はベッドをの上で、苦しそうに呼吸をしていた。
「ごめんなさいね……」
女性は私達を見て、弱々しく笑った。
「突然お邪魔してしまって、すみません」
私は頭を下げた。
「いいえ。こちらこそ、娘が失礼なことを……」
「いえ、警戒するのは当然だと思います」
少女は母親の側に座っていた。
「ママ、無理に話さなくてもいいよ」
「大丈夫よ」
女性はそう言ったものの、すぐに咳き込んだ。
「ママ!」
少女は慌てて背中を擦る。
私はバッグから水のを取り出した。
「これ、飲みますか?」
「……ありがとう」
女性はゆっくりと水を口にした。
ルミナちゃんは部屋の中を見回している。
「医者には診てもらったのか?」
少女は俯いた。
「……お金がないの」
「そうなのじゃな」
「人魚の国へ戻れば、治療を受けられるかもしれない。でも……」
少女は自分の腕を見せた。
そこには鱗が広がっている。
「この姿を見たら、きっと追い返される。
私達は、普通の人魚じゃないから」
「普通じゃない?」
私は尋ねた。
「私は人魚と人間の間に生まれた子なの」
少女は静かに答えた。
「ママは人魚。パパは人間。でも、私はどちら共違う姿になった」
私は少女の鱗を見つめた。
けれど、怖いとは思わなかった。
むしろ、とても綺麗な鱗だと思った。
「……綺麗ですね」
「え?」
「その鱗。光が当たると、凄く綺麗です」
少女は驚いた用に目を見開いた。
「……気味悪くないの?」
「全然です」
私は笑った。
「だって、普通に綺麗じゃないですか」
少女は何も言わなかった。
その時、私はベッドに横たわる女性の顔をじっと見た。
どこかで見たことがある。
長い髪。
美しい目元。
優邪な顔立ち。
そして、どこか懐かしそうな顔。
「……あれ?」
私は思わず一歩近づいた。
「どうしたのじゃ?」
ルミナちゃんが尋ねる。
「この方……」
私は女性の顔を見つめた。
王宮の壁に飾られていた肖像画。
そこに描かれていた女性と、目の前の女性の顔が重なった。
「……まさか」
女性が不思議そうに私を見る。
「何か、私の顔に付いていますか?」
「いえ……」
私は震える声で尋ねた。
「以前、どこかでお会いしたことがありますか?」
「いいえ。初めてお会いすると思いますけど……」
私はルミナちゃんを振り返った。
「ルミナちゃん」
「何じゃあ?」
「この方…人魚の国の王宮にあった肖像画の女性にそっくりです」
ルミナちゃんの表情が変わった。
「……何?」
少女も驚いて母親を見た。
「ママが……?」
女性が暫く黙っていた。
そして、ゆっくりと目を伏せる。
「……そうですか」
「知っているんですか?」
女性は小さく笑った。
「姉は……まだ私を覚えているのね」
その言葉を聞いた瞬間、部屋の空気が止まった。
「……お姉さん?」
私は息を飲んだ。
女性は静かに頷いた。
「えぇ。私は、人魚の国の女王の妹レティシア・グラシェールです」
作者コメント
見てくださりありがとうございます
見てくれただけでも書く気力が湧きます




