17話:人魚の国で、海遊び!
17話です。
どうぞ!!!
少し重たい話をした後、私達は王宮に食堂へあんないされた。
そこには、人魚の国ならではの料理が並んでいた。
透明な器に盛られた海の果物。
色鮮やかな魚介スープ。
貝殻を器にした料理。
そして、青く透き通ったゼリーのようなお菓子
「わぁ…」
私は思わず声を上げた。
「全部食べていいんですか?」
「勿論だよ!」
ロレッタちゃんが笑う。
「人魚の国の料理、気に入ってくれると嬉しいよ」
「いただきます!」
海の果物は、見た目は知らない果物だったけれど、食べてみると甘くてみずみずしい。
スープあ魚介のうま味がたっぷりで、体が温まるような味だった。
「美味しいです!」
「本当?」
「はい!魔王城の料理も美味しいですけど、こっちも最高です!」
ルミナちゃんは黙々と食べていた。
「ルミナちゃんはどうですか?」
「うむ。悪くないのじゃ」
「その言い方、絶対気に入っていますよね?」
「……美味しいと言っておるのじゃ」
ロレッタちゃんが笑い出す。
「ルミナちゃんは昔から素直じゃないんだから」
「余計な事言うな!」
食事の後、私達は水着に着替えることになった。
私はバッグから水着を取り出し、用意された部屋で着替えた。
ルミナちゃんも、最初は嫌がっていたけれど、結局は私がバッグから出した水着を着てくれた。
「……どうじゃ?」
ルミナちゃんが少し恥ずかしそうな姿を見せる。
「可愛いです!」
「すぐそれを言うでない!」
「だって本当に可愛いんですもん!」
青と白の水着は、海の中のルミナちゃんによく似合っていた。
私はカメラを構えた。
「1枚だけ!」
「ダメじゃ!」
「お願いします!」
「……1枚だけじゃぞ」
カシャ。
私は心の中で叫んだ。
(最高の写真が取れました!)
私達は海中野遊び場へ向かった。
そこには、珊瑚でできた庭や、光る魚が集まる場所、海中用の遊具などがあった。
「ここでよく遊ぶんだよ!」
ロレッタちゃんが言う。
「ルミちゃん、ここで泳ぎ勝負しよう!」
「望むところじゃ!」
2人はスタート地点に並んだ。
「よーい…スタート!」
ロレッタちゃんとルミナちゃんが、一斉に泳ぎ始めた。
長い髪が水の中で揺れ、尾びれが勢いよく動く。
「頑張れー!ルミナちゃん!」
私は大きな声で応援した。
「負けるなー!」
「美桜、妾を応援するのじゃ!」
「勿論です!」
2人は殆ど同じ速さで進んでいた。
最後は、ロレッタちゃんがほんの少しだけ先にゴールした。
「やったー!」
「くっ…!」
ルミナちゃんが悔しそうに唇を尖らせる。
「今回は私の勝ちだね!」
「次は負けないのじゃ!」
「何回でも勝負していいよ!」
「継は負けないのじゃ!」
「何回でも勝負していいよ!}
2人は楽しそうに笑った。
その後、私達は珊瑚の庭を歩いた。
青や紫の珊瑚が花のように広がり、周囲には小さな光る魚が飛び交わっている。
海の底なのに、そこには花畑のような美しさがあった。
「綺麗……」
私は思わず足を止めた。
「この花、触ってもいいですか?」
「大丈夫だよ。でも、優しく触ってね」
私はそっと青白く光る花に触れた。
花びらが淡く輝きまるで星のように光った。
「凄い……」
私は何枚も写真を撮った。
ルミナちゃんとロレッタちゃんが並んでいる姿。
光る魚達。
珊瑚の庭。
海中の遊具。
どれも現実では絶対に見られない景色だった。
最後に、私達は3人で記念写真を撮ることにした。
「はい、並んでください!}
「何故美桜が仕切っておるのじゃ」
「記念写真ですから!」
私はカメラを水晶の台に置き、タイマーを設定した。
「いきますよー!」
ルミナちゃんとロレッタちゃんが私の両側に立つ。
「3、2、1」
カシャ。
写真には、海の中で笑う私達3人が写っていた。
私はその写真を見て、胸がいっぱいになった。
(来てよかった)
人魚の国は、想像していた以上に美しかった。
料理も美味しくて、街も綺麗で、何よりルミナちゃんが楽しそうだった。
「美桜、どうしたのじゃ?」
「いえ…」
私は写真を見ながら笑った。
「人魚の国、凄く楽しいなって思って」
「そうか」
「また来たいんです」
「また来ればよいのじゃ」
ルミナちゃんは当然のように言った。
その言葉が嬉しくて、私は笑顔になった。
作者コメント
見てくださりありがとうございます
見てくれただけでも書く気力が湧きます




