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老エルフ吟遊詩人の語った物語  作者: まろんねこ


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10.セシリアとエルナ奴隷商人の馬車にて1

奮闘虚しく”魅了"により武装解除されてしまったエルナ・グラウシュミット。

セシリア・アルデリアとともに捕縛され馬車に乗せられます。

馬車の中で彼女に身になにが……。

藪の中に隠されていたのは二頭立ての馬車。

尻に幾筋か赤い鞭跡が付いたエルナとセシリアが荷台に上がる。


エルナは陶酔し呆けたような顔。

セシリアは涙目で鼻をすすり上げている。


御者台にリーダーとアンジェラ、荷台には残りの男と捕らわれた二人。


セシリアは少しでも自分の裸を男達から隠そうと身体を折る。

対するエルナは裸を隠そうともしない。

馬車を操るアンジェラを熱っぽい目で見て粗い吐息を吐き出している。


「こうやって近くで見ればほんとに子供の身体だよなぁ」


「あぁ、これで30歳って言うんだから笑っちまう」


「だがよう、成人って事は王都のご法度『幼女売買』には引っかからねぇってことだ」


男達がエルナを視線を這わせて口々に言う。


「そういう事。エルナちゃんはそっちの趣味の方々が飛びついてくる。高値でな」


縮れ毛をかき上げロミオが続けた。


「おまけに……、ドワーフ族の特性で痛みに耐性がある」


エルナの股間に目をやりにんまりとする。


「でもって姐さんの鞭に声が裏返ってた。おまけにあそこもべっとりと濡らしてるぜ」


男達が話を続ける。


「という事は、そっちをちいとばかり鍛えれば、加虐趣味のお歴々も飛びつくって」


「あぁ、俺には幼女趣味はねえが、さっきの傷の礼はしたい。鞭でお仕置きをよ」


「ウィップフラップの蔓でもって、たっぷりお仕置きしてやらねぇとな」


それを聞いたロミオがゲラゲラと笑いだす。


「おいおい、痛いのが好きだったらお仕置きにはなんねぇ。ご褒美ってやつだ」


「ちげぇねぇ」


笑い声がさらに高くなった。


エルナの耳には男たちの会話は耳に届いているだろう。

それなのにアンジェラに恋慕の目を向けたままだ。

彼らの会話も嘲笑の笑い声も、エルナにとっては雑音にしかならないらしい。

ちらりとうるさそうに顔をしかめるだけで、愛しいアンジェラの背中を見つめていた。


「さあて、まずはお仕置きだ。エルナ」


耳元で囁かれた声にエルナは初めて傍に男がいたことに気づき、その身をピクリとさせる。


「エルナちゃん」


御者台で馬を操りながらアンジェラがエルナに声をかける。


「ふぁぃ」

エルナは勇んで返事をする。


「ロミオの命令は、私の命令。ロミオの愛撫は私の愛撫。ロミオのお仕置きは私のお仕置き。わかった」


「ふぁい」

エルナは満面の笑みで頷き、大きな声で返事をした。

膝立ちのままロミオに向き直る。


「いい返事ね。じゃあロミオ初めてちょうだい」


「ろひほさは。ふぇるなほをひつふぇてふらふぁい。おへはひひまふ」

(ロミオ様。エルナを躾けてください。お願いします)


ピンク色の瞳でロミオを真っすぐに見つめ、口枷の不自由な舌で口上を述べる。

既に期待で既に息が粗く、頬は紅潮し目元まで真っ赤だ。


「よし。まずは姐さんの仲間である俺たちに逆らった罰だ」


ロミオは馬車に積んであった細く短い鞭を手にする。


「さてと、まずは……そうだな、この鞭で打とうか」


目の前でエルナに見せつける。

長さが1メートル、太さは5ミリ程度、何かの植物の蔓らしきもの。

蔓の表面は細かい棘がびっしりと生えている。


ロミオはその鞭でエルナの太ももの内側を軽くぴしりと叩いた。


「ひぃ」

エルナは息を飲み小さく悲鳴をあげる。

しかしそれほど痛くはない。


今度は少し力を入れて反対側を軽く打った。


「あぅっ」

今度は痛い。だが我慢できないほどではない。

思ったほど痛くはない。


はずだった……。


(えっ?)


打たれたところが熱い。


(なんで?)


「どうした?」

「ひえ、なふへもあひまふぇん」

何でもなくはない。

熱感は我慢できない程になっている。


思わず打たれたところを見た。

筋状に付いた鞭跡が赤く腫れている。


(何?これは?)


鞭痕にはびっしりと細かな棘が刺さっていた。


(これがこの熱感を)


熱感は我慢でない程強くなり、エルナは思わず身じろぎした。


「熱いか?」

ロミオの声。

「ひひへ」

やせ我慢をして否定するが、身をくねらせてしまうエルナ。


「頑張るな。だがじきに熱いだけじゃなくなるぜ」

ロミオが言い終わらないうちに腫れた鞭痕が疼き始める。


(何?熱いだけじゃない。ジンジンして……、あぁそして……痒い)

痒みで鞭痕に手を伸ばそうとするが、後ろ手の手枷がそれを許さない。


「あぁっ」

エルナの右尻をロミオの鞭が赤い痕を付ける。

そして返す手首で反対側の尻を。


「いひゃひ」

(でも痛いので痒みが治まる。……あぁ、でもまた打たれたところが……痒い)


今度は膨らみのない胸。

乳房の上下を二往復打たれた。


「ひゃふぁん。ひゃふぁ~ん」

(痛いよぉ~。でもお尻の痒みが少し……、いやだ内股の痒みがまた……)


尻の、胸の、ぶりかえす内股の痒みに身を捩り、腰をヘコヘコと前後させる。


「はひゅい!はひゅいの!!もっほふっへ!!」

(痒い!痒いの!もっと打って!!)


口から涎をまき散らしながら哀願するエルナ。


「ほうら、ここもだ!」

声と共に股間を鞭で打ち上げられた。

鍛えようのない肛門、蟻の戸渡り、そして縦筋の中に隠れる突起を鞭に打たれた。


「ぎゃは!!」


流石に敏感な場所を打たれ悲鳴が出る。

しかし、じきに他の場所と同じ様に我慢できない痒みに襲われる。


膝を寄せ足を閉じ、股を擦り合わせて痒みを取ろうとする。


「ダメよぉエルナちゃん、あんよを閉じちゃダメ!お仕置きなんだから」

見ているかのように馬車を操るアンジェラの声。


「ふぁひ」

閉じかけた足をまた肩幅に開く。

膝立ちの内腿が痒みに耐えられず震える。


「交代だ。お前たちにもやらせてやるよ。ひとり10回ずつお仕置きしてやんな」

言いながらロミオは鞭を傍らの男に手渡す。


「ありがとうよ。ほうら頭にたんこぶ作られた分だ。受け取りな!」


ビシッ!ビシッ!とエルナは続けざまに2回ほど鞭打たれる。

手加減なしの鞭。


「ふぁひ!ふぁひ!」

鞭打たれるたびに涎をまき散らしながら悲鳴を上げるエルナ。


そして放置。

痛みで前に打たれた場所の痒みが一瞬治まる。

打たれた場所に熱感。

そして新たな痒み。

ぶりかえした別の場所の痒みと重なる。


また鞭。


ビシッ!ビシッ!


「ふぁひ!ふぁひ!」


そして放置。

痛みで前に打たれた場所の痒みが一瞬治まる。

打たれた場所に熱感。

さらに新たな痒み。

それが今まで鞭打たれた場所の痒みと重なる。


「ふぁゆひふぁゆひ~」


膝立ちの身体を身悶えするも痒みは収まらない。

肌に当たる空気の流れさえも刺激となりむず痒い。


ビシッ!ビシッ!


「ふぁぁん!ふぁぁん!」


痛みが一時痒みを和らげてくれる。


打たれた場所に熱感。


そして新たな痒み。

別の場所の痒みと重なる。

さらに新しい箇所の痒みと重なる。


「ふぁひぃ~、ふぁぁひぃ~」

痒みに耐えきれずエルナは腰を振る。


「ふぁゆひほ~!ふぁゆひほ~!ふぃひふぉ~!ふぃひふぉ~!」


「おいおい。まだ1分も経ってないぜ辛抱が足りねえなぁ」


鞭を手にした男が笑う。


ビシッ!ビシッ!


「ふぁぁん!ふぁぁん!」


また打たれた。


痛み。


熱感。


新しく鞭うたれた場所が痒い。

古い鞭痕の痒みと重なる。

鞭の痛みで痒みを消して欲しい!!


「ふぁゆひほ~!ふぁゆひほ~!ふぃひふぉ~!ふぃひふぉ~!」


もうエルナには痒みを収めてくれる男の持つ鞭しか目に入らなかった。


幾筋も身体に刻まれた鞭痕。

痒くてたまらない。

我慢できない。


鞭を!!

鞭を!!


膝立ち後ろ手拘束のエルナがすがるような目で男を見つめ身体を揺する。

股間を突き出し、尻を振り、鞭打ちをせがむ。


「ふぁゆひほ~!ふぁゆひほ~!ふぃひふぉ~!ふぃひふぉ~!」


ビシッ!ビシッ!


「ふぁぁん!ふぁぁん!」


すぐに痒みに変わる。


「ふぁゆひほ~!ふぁゆひほ~!ふぃひふぉ~!ふぃひふぉ~!」


鞭を催促するエルナ。


「悪いな俺の分は終わりだ」


次の男に鞭が渡る。


「鞭が欲しいか?でもなぁ、これは『お仕置き』だ。おめえを喜ばせる『ご褒美』じゃぁねぇ」

意地悪く笑う男はわざと間を開け、だが一打一打は強く鞭をふるい、エルナの皮膚を苛んだ。


そして三人目が終わるころには、エルナの身体に鞭の跡で埋め尽くされていた。


「ふぁゆひほ~!ふぁゆひほ~!ふぃひふぉ~!ふぃひふぉ~!」


最後の鞭が振るわれたその瞬間、膝が落ち、仰向けにエルナは倒れた。


その耳元にロミオの声。

「痛かったろう。薬をやろうなぁ」


そう言って手にした瓶を見せた。


「ふぁゆひほ~!ふぁゆひほ~!」


涎を噴き出しながら叫ぶエルナに、ロミオが瓶を傾け、緑色の液体を振りかけた。


瞬間!

エルナの身体が弾けたかのように撥ねた。


「気持ちよかろう。ヴィリディス・ヘデラって蔦の絞り汁だ。痒くなるぜぇ。身体中がよぉ」


「ふひゃああ~~~」


全身の痒みに馬車の中を転げまわるエルナ。

陸に打ち上げられた魚のように不自由な身体をバタンバタンと跳ね上げ転げる。


「いいものをやろう。トゲチャクワラ・トカゲの皮の敷物だ」


言いながらロミオが広げた敷物には、びっしりと尖った棘が生えていた。


「痛みで痒みが和らぐなら、そいつに身体を擦り付けな!気持ちいいぜぇ」


男たちの笑い顔に見下ろされたエルナは、痒みにのたうちながらも敷物に這い寄る。

痛みがあれば痒みが治まる。

そう、身体が学習したのだ。


普通なら身体に押し当てただけでも棘の痛みに飛び上がるだろう。

だが、今のエルナは違う。

痒みが治まるなら痛みを……。

痛みがあれば痒さが和らぐ。


その一心で敷物に這いずり上がる。

棘が皮膚を切り裂く!

血が噴き出る。


痛い!!痛い!!

でもその痛みが続く間は痒みが治まる。


痒い部分を敷物に擦り付ける。


棘がその部分を切り裂く!

血が敷物を汚す。


痛みは『お仕置き』ではない。

まるで『ご褒美』。

痒みを鎮めてくれる。


ズリッ、ズリッと身体を棘のある敷物に擦り付けるエルナ。

瞳はピンク色でアンジェラの"魅了"にかかったまま。

ただ、今その目はアンジェラではなく、敷物にびっしり生えた棘を見つめていた。


痛い!痛い!痛い!

でも痒みが引いて気持ちいい。


もっと。

もっと。


唖然として見つめるセシリアにも、笑いながら周りを囲む男たちにも気づかず……。

身体中に棘で血だらけの傷を付け続けるエルナ。


「セシリアちゃん。屋敷に付いたらエルナちゃんを治してあげるのよ」


言いながら御者台でアンジェラが馬に一鞭入れた。

ゆるゆると長編を書き始めました。

お目にとめていただきありがとうございます。

良かった、悪かった、何らかの反応をいただければ幸いです。

AIではないので遅筆です。

とりあえず書き進めた分をひとつずつ投稿していきます。

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