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厄災の魔王  作者: 大河内雅火
第I部 狼煙 第1章 旅立ち編 アリス
11/19

“ターザン”を探せ!

「全然見つけれない……」


 私はタカハの街を歩いていた。

 ただし、見回りって言った方が近いかもしれない。

 

「どこにいんだよ、“ターザン”」




「アリスは魔力探知できるようになった方がいいよ」

 

 “ターザン”を探す前にノアが言ってきた。

 初めて聴く単語だ。


「文字通り生物の魔力を探る、もしくは感じること。これから先これができないと……確実に死にまーす!」

「そんなに大事なのか?その魔力探知ってやつは」


 個人的には“ラマージ”を早く習得したい。

 習得して強くなりたい。


 ノアは、「分かってないな、こいつ」といった風にため息をついたて、お手上げのポーズをした。

 

 めっちゃ腹立つ。


「基礎中の基礎だよ。魔力探知ができないと奇襲を防げずに、簡単にあの世行き。なんともダサい死に方だ」

「でも、ドムトとの戦いでは死ななかった」

「あれは僕が注意したからでしょ。これから僕が毎回注意できるわけじゃないんだ。アリス自身で対処できるようにしないと」


 悔しいが正論だ。

 これからずっとノアに助けてもらえる保証はない。

 最低限、奇襲を防げるぐらいにはしとかないと。


「それに魔力探知ができるようになれば、奇襲してくる魔人を罠にはめたり、逆にこっちから奇襲することもできる。基礎だけど非常に便利だ」

「で、どうやるんだ」


 ノアはちょっと離れててといって、目を閉じた。

 言われた通り離れる。

 

「アリス、体の好きな部位に適当に魔力を込めてみて」

「は?」

「もしかして、魔力込めれなくなっちゃった?」


 ノアが挑発してくる。

 殴りたい衝動を抑えて、私は右拳に魔力を込めた。


「アリス、今右手の拳に魔力込めてるでしょ?」

「……なんで分かるんだよ?」


 ノアはニコッと笑った。


「これが魔力探知だよ。僕レベルにまで極めるのは難しいけど、魔力の気配くらいは感じれるようになる」

「なるほど……な」


 通りで魔力のフェイントが通じなかったわけだ。


「どうやって、魔力探知するんだ?」

「アリスは自分の中の魔力の流れは感じることはできる?」

「質問してんのはこっちだけどな……。感じれるよ」


 課題その1をマスターするには、感じれてないとできない。

 魔力込めれる時点で、その点は大丈夫だ。


「なら、できるね。ようはそれを外で感じればいいだけだから」

「でも、体の中と外だと感じるのじゃ難しさが違うだろ」

「いやいや、むしろ体内の魔力感じる方が難しいから」

「そうなのか?」


 外の魔力を感じる方が簡単なら、できてるはずだ。

 もしかして、今まで気づいてないだけで、魔力探知できてたのか?


 いや、それはない。

 できてたなら、ドムトの奇襲に反応できたはず。

 

「具体的に相手の魔力を感じるってどういうことなんだ」

「アリスは肌寒いとかヒリヒリするとか、感じたことがあるでしょ」

「あぁ、暑い日とか寒い日とかに」

「それと一緒で魔力は五感で感じれるんだ。魔力探知はその感度を高くする。おそらく、アリスが今までできなかったのは、その感度が低いからだと思うんだ」


 今の説明で完全に理解できた。


 しかし、感度って言い方、なんか嫌だ。


「で、最初の質問に戻るけど……、たしか、どうすればいいのかだよね?これは実際に感じてもらわないと」


 ノアはそう言うと、近づいてきた。

 そして、私の腕を掴んだ。


「何か……感じる!」


 自分の体内ある魔力と同じような力を、肌で感じていた。

 優しく暖かくて大きな力。

 

「これが……ノアの魔力?」

「そう。どうやら感じれたようだね」


 ノアは手を離した。

 途端にノアの魔力を感じなくなった。


「じゃあ、今度は少し離れてやってみよう」


 少し離れた部屋の位置でノアが立った。


「いくよー」


 ノアが目をつむる。

 魔力探知しろってことだ。


 私は魔力を感じるようとしたが、先ほどのように感じれなかった。


「っち、全然感じれない」

「多分、神経の集中力が足りてない。もっと深く意識してやってみて」


 言われた通りに感じることだけに全神経を集中させる。


 すると、さっき感じたノアの魔力を全身で感じた。


「どう魔力探知できた?」

「できてる!ノアの魔力を感じれてる!」

「よしって言うまで、魔力探知続けてみて」


 魔力探知を続ける。

 まだ、ノアの魔力を感じれてる。


 鼓動が激しくなる。

 脳が酸素を求めている。


 全神経を感じることに集中させろ。

 他の事は考えずに、一心不乱に集中。

 集中、集中、集中、集中、集中……。


「よしっ、もういいよ」


 魔力探知をやめて、床に寝転がる。

 思ってた以上に、神経が疲れる。


 私は呼吸が荒くなっていた。


「はぁはぁはぁはぁ。魔力……探知できた……」

「疲れるでしょ?」

「めちゃくちゃ疲れた」

「神経を限界まで研ぎ澄ませるからね。きついと思うけど、極めれば相手の行動を予測できるようになるから」

「マジか……」


 こうして私は魔力探知を身につけた。




 

 それから、3時間後の今、私は魔力探知で“ターザン”を探している。

 “ラマージ”が使えるなら、大きい魔力を持ってるはず。加えておそらく魔人。

 だから、すぐに見つけられると思ったのに……。


「大きい魔力どころか、魔力すらも感じない」


 ノアが言うには、相手が手練(てだれ)なら魔力を絶っている可能性もあるとのこと。

 

「魔人の魔力って禍々(まがまが)しいんだよ。それはもう、ゾクっとするくらい」


 とも言っていた。


 禍々しさの欠片も感じない。

 感じるのは、ラーメンの香ばしい匂いだけ。


「クソっ、ラーメンの香りで集中できない」


 イライラしてると腹も減ってきた。

 腹が減っては戦はできぬだが、そもそも戦の段階までいってない。


 “ターザン”はもしかしたら人間かもしれない。

 そしたら、禍々しい魔力を感じないのにも納得がいく。


「一旦、昼飯にするか」


 飯を食べてたら、何か考えが思いつくかもしれないし。


「昨日の店どこだっけ……」


 私は屋台街の方へ走りだした。





「ところどころに魔力は感じるんだけどな……」

 

 展望テラスから街を見渡す。

 近代的な建物と古典的な建物が入り混じった街。

 トウ都のような高層建築物ないため、見通しがいい。


 だからこそ、すぐに見つけられると思ったんだけど……


「店内に隠れてる?それとも魔力を消してる?」


 多分後者だな。

 でないと、さっきから僕がタカハ全体を魔力探知して見つけられない訳がない。

 魔力探知は建物内にいる魔力を感じるのは難しいけど、それだけだと僕は見つけられる。


「“ターザン”とかいう魔人……中々な手練だ」


 アリスには、自分よりも強いと感じたら逃げるように言ってるから大丈夫だ。

 それに、万が一戦うことになっても、アリスが“ラマージ”を発現できたら時間稼ぎにはなる。

 できなくても、冷静な判断ができる。

 それでも、やっぱりアリスが心配だ。


 絶対に死なせてはいけない。

 僕が守らないと。


 そう、約束したんだ。





「すみません。結局見つけられませんでした」

 

 ノアが頭を下げた。

 頭を下げた相手はこのタカハの町長の橋本という中年男だ。


「謝らんでください。協力していただいてるだけでもありがたいです」


 橋本が頭を上げるように促す。ノアは頭を上げた。


 夕方になって、“ターザン”を見つけられなかった私とノアは、町長の橋本の家に来ていた。

 町長というだけあって家はデカかったが、住んでいるのは橋本と妻と娘だけらしく、少し寂しい気もする。


「そうだよ。謝らないで、ノアさん」


 そう言ったのは橋本の娘だ。

 美香という名前らしく、綺麗な金髪の少女だった。

 さっき少し話したが、めちゃくちゃ明るい。


「しかし、犠牲者を増やす訳にはいきません。僕たちは“ターザン”殺すまではこの街に滞在するつもりです」

「改めてお願いします。私たちの街を……どうか頼みます」


 橋本とその妻が今度は頭を下げた。

 私はその様子が不満だった。

 

 ふざけるな。


「守りたいなら、自分たちで守れよ。人を巻き込むな」


 何か行動して無理で人に頼るのは分かる。

 だけど、最初から他人任せにするのは違う。

 それは……甘えだ。


「アリス。町長さんたちに謝るんだ」


 ノアが真剣な目で怒ってきた。

 私にはそれが理解できなかった。

 

 何で怒るんだよ。


「何で謝るんだよ。こいつらの街だろ?なら、こいつら自身で守るべきだ」

「一般人が魔人と戦えって言いたいの?それは遠回しに死ねって言ってるのと同じだよ」

「魔人と戦う準備を怠ったのはコイツらだ。自業自得としか言いようがない」


 私の口調が荒くなってく。

 それはノアも同じだった。


「魔人と戦うのは僕みたいな狂人だけでいい。平和に生きてる人々は戦う必要がない」

「理由になってない!私は力がないのを理由に、自分の街を他人に任せることがどうなんだって言ってる!それは甘えてるだけだ!」

「力がないのは当たり前だよ!魔人と戦わない日々を生きてきたんだ。戦う力を身につける必要なんてないんだ。それに、自分ができないことがあったら、他人に頼ってもいい。アリスだってそうしてるでしょ」


 黙ってしまった。

 図星だった。今の私はノアに頼ってしまっている。

 できないからだ。

 力がないからだ。


 その事実がたまらなく悔しい。


「アリス、町長さんに謝って」

「それだけは絶対にしない。謝って何になる」


 ノアが怒ったように思ったが、ノアは悲しそうな表情を浮かべていた。


 なんだよ、その表情。


「本当にすみません。僕の責任です」


 なぜかノアが謝る。

 訳がわからない。


 私よりも橋本家族がと惑ったようで、慌てた様子を見せていた。


「大丈夫です。私たちは気にしてませんので。それにアリスさんの言う事も正しいので」

「いえ、そんな事はーー」

「守る力がないのを理由にノアさんたちに甘えていたのは事実ですから」


 ノアが納得いかない顔をしている。


「とにかく、僕たちは“ターザン”を殺すまで、この街に滞在します」


 失礼しましたとノアは言って、私を連れて橋本の家から出た。

 見送るつもりなのか、美香もついてきた。





 家を出て、運河にかかる橋を3人で歩いていた。

 誰も言葉を発しない。

 重々しい空気が流れていた。


「あの、ちょっといいですか」


 美香が私とノア……いや、私に向かって言った。


 文句でも言うつもりだろうか。

 もし、そうなら遠慮なく殴ってやる。


「アリスさん、図々しいのは承知でお願いします」


 そう言って美香は勢いよく頭を下げる。


「どうかこの街を助けてください」

「だから、自分たちでーー」

「私、友達を2人殺されたんです」


 言い返そうとして、やめた。

 

「殺された……?」


 思わず問い返す。


 美香は夜空を見上げると静かに話した。


「幼なじみでとても仲が良かったです。それはもう、どこへ行くのも何をするのも一緒で、私にとってこの世で最も大事な宝物でした」

 

 美香は星空を見続ける。

 まるで残酷な現実から目を逸らすように。

 

「原型がわからないほど悲惨な死に方だったらしいです。顔もめちゃくちゃにされて。体からはよくわからない植物が生えてました」


 美香が私の顔を見てきた。

 その目には涙が溢れていた。

 美しい顔が醜く歪んでいた。


「友達は何かしたんでしょうか?命を奪われるほどの罪を犯したのでしょうか?私にはいくら考えても、殺される理由が思いつかないんです!」


 私は知ってる。

 その気持ちを。

 なぜ今まで気づかなかったんだ?

 つい最近のことだ。


「誰かが理不尽に大切な物を奪っていいはずがありませんっ!そんな権利持っていいわけがない!」


 私も奪われた。

 家族も友達も居場所も。

 全部奪われた。

 理不尽に奪われた。

 

 それは“ターザン”に大切な者を殺された者たちも同じだ。

 自分だけではない。

 みんな私と同じ思いなのだ。

 

「できるなら、私が仇を討ちたいです。でも、弱いから、弱いからその力がない!

 私はこれほどまでに自分の弱さを呪ったことはありません。何もできない自分を殺してやりたいっ!」


 美香は魂を絞り出すように口にした。


「私は……無力な自分を一番許せないっ!」


 勘違いしていた。

 力がないのを理由に逃げてるだけかと、甘えてるだけかと思った。


 でも、違う。

 本当はこの街の誰もが自分で殺したいと思っている。

 仇を取りたいと、怒りや憎悪を抱えてる。

 

 やりたくないんじゃない。

 やりたくても、できない。

 力がないからだ。弱いからだ。


 日に日に自分が許せなくなってゆく。

 でも、できないまま。


 それは地獄以外のなにものでもない。


「アリスさんっ……」


 美香が駆け寄って来て、私の服に顔をうずめた。

 

「お願いですっ!どうか、私たちの仇を討ってくださいっ!」


 心の中の憎悪が静かに激しく燃えていた。

 

 私は泣きくじゃれてる美香を引きはがして、ノアの方へ顔を向けた。


「ノア、私は人を助けても意味はないと思ってる。自分でやれって思うし、自分には関係ないし、そんなことより、自分のやるべき事をやらなくてはいけないから……」


 だが、と私は続けた。


「理不尽に大切なものを奪う奴を許すことはできない。それがたとえ他人のものであっても」

「……それが戦う理由?」


 私は首を縦に振る。

 ノアは少し嬉しそうな笑みを浮かべた。

 

 ノアに伝わったかどうかは分からない。

 だけど、今私が動く理由を話しておきたかった。

 これから先、魔人と関わる上で同じようなことが起きると思うからだ。


 私は再び美香の方を向くと、美香の眼を見た。


「美香。“ターザン”は私が必ず……」


 眼を逸らさずに、私は吐き出す。


「殺す」






「美香ちゃんの話でも聞いて、気持ちが変わった?」


 宿に帰ってる途中、ノアが尋ねてきた。


「私の目的を邪魔するのなら、誰であろうと躊躇(ちゅうちょ)なく殺す。それがたまたま“ターザン”だっただけだ。利害が一致しただけで、気持ちが変わったわけじゃない」


 どのみちクルーザーがないと、海は渡れない。

 “ターザン”との戦闘は、姉さんに会う上で避けては通れない道だ。


「でも、全て終わったら、町長さんに謝るんだよ」

「……考えておくよ」


 謝りなよ〜と言いながら、ノアが頭をぐりぐりしてきた。

 私はとっさにノアの胸を鷲掴みにした。


「ちょっと!どこ触ってるんだ!」

「ノアだってぐりぐりやってきたんだから、おあいこだろ。グリグリすんのやめろよ」

「いや、続行するね。出力アップしまーす!」


 グリグリの力が強くなった。

 抜け出そうにも抜け出せなくて、頭がどんどん痛くなる。


 こうなったら、こっちももぎ取る勢いでひねるしかない。


 ノアのやかましい胸をもぎ取ろうとした、その時だった。


「ノアさん!アリスさん!大変です!」


 焦った感じで走ってきたのは、さっき会ったばかりの橋本町長だった。

 私が謝らないことに腹を立てたのかと思ったが、様子がおかしい。

 橋本の目が絶望の色を浮かべていた。


「どうしたんですか?町長さん」


 冷静にノアが訊ねる。

 橋本は息も絶え絶えに告げた。


「娘が……。美香が帰って来ないんです!」







 私は走って美香を探していた。

 

 あの後、ノアと分断して美香を探すことになった。


「別れた場所からまだ、そう遠くに入ってないはずだ。僕は運河の東側を探すから、アリスは西側を頼む」

「分かった」

「町長さんは都市放送で住民の避難と情報提供を呼びかけてください!」


 わかりましたと橋本町長の返事を聞いて、私とノアは美香を探しに走り出した。


「くっそ、どこにいる!?」


 美香と別れた橋のところへ着いたが、やはりいない。

 橋を見ても、血痕などは見当たらなかった。


 まだ、美香は生きてる可能性が高い。


「そう遠くに行ってないなら、魔力探知できるはず!」


 目を閉じて、神経を集中させる。

 魔力探知に全ての力を総動員させろ。


 すると、今まで感じたことがない禍々しい魔力を感じた。

 

 “ターザン”の魔力だ。

 この魔力からして、近くに……いる!


「あっちか!」


 魔力が感じた方へ全力で走る。

 大通りを駆け抜けて、狭い路地裏を通り抜けた。


「美香!」


 魔力のたどり着いた先は袋小路で、そこに口を封じられた美香がいた。

 隣には白いスーツに身を包んだオールバックの若い男が立っている。

 

ーー魔人だ。


「お前が……“ターザン”か!」

「そういう君は誰?悪いけど、君に構ってる暇はないんだよね」


 男が美香に貫手をしようとしたので、男の腕に蹴りを入れる。

 蹴られた勢いで、男は少し退く。


 私は美香の口につけられた木の枝を剥がした。

 途端に美香は泣いていたが、少し笑顔になった。


「ありがとうございます!アリスさん!」

「礼はいいから、とっとと逃げろ!」


 大声で怒鳴って、美香を逃す。

 美香が見えなくなったのを確認して、私は男ーー魔人と向かいあった。


「もう一回訊くが、お前が“ターザン”だな?」

「違うね。僕の名前はフロースだよ。“ターザン”は能力名さ」

「お前の正式名称なんてどうでもいい。要はお前が魔人かどうか分かれば十分だ」


 勢いよく魔力を込めた拳で殴り飛ばした。

 

「痛いなぁ、ひどいなぁ、あんまりだぁ。僕が何したっていうんだ?」


 フロースが平気な顔して立ち上がってくる。

 やっぱり、今の一撃では仕留めれなかったか。


「お前はこの街の人間をたくさん殺しただろ」


 フロースの顔を睨みつける。

 フロースはますます分からないという風に眉根を寄せた。


「それが僕が君に殺される理由?はぁー、だるいなぁ、めんどうだなぁ」

 

 フロースは大きなあくびをして、背筋を伸ばした。


「ふざけるな!」


 体中の血管がブチ切れるほどの怒りが湧いてきた。

 奥歯を強く噛み締め、手から血が出るくらい強く握りしめた。


 ーー落ち着け。


「お前ら魔人が奪っていい命なんてこの世にはない」


 私は言った。


「覚悟しろ。ゴミ虫」




 

 








 



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