表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/39

第37話 契約書の裏側

「自分を安売りするな」


フィン先生が黒板に書いたその言葉を、俺――アキト・アオキはしばらく見つめていた。


安売り。


まるで商品の話みたいだ。


でも、今の俺には笑えなかった。


外れ職として捨てられた。

役に立たないと言われた。

追放されて、毒で死にかけた。


だからこそ、誰かに「必要だ」と言われると、少しだけ心が揺れる。


学園が守ってくれる。

研究設備を使わせてくれる。

特異職科の正式所属にしてくれる。

神殿から守るために契約しよう。


そう言われたら、飛びつきたくなる。


居場所を失いたくないから。


でも、そこで全部差し出したら、今度は学園の台本に乗せられるだけだ。


神殿の管理から逃げて、学園の管理に入る。


それでは意味がない。


フィン先生は俺を見た。


「アキト。お前は今、かなり危うい」


「分かってます」


「いや、分かっていない」


即答された。


「神殿に追われ、学園に拾われた。特異職科に居場所ができた。仲間らしきものもできた」


「らしきもの」


ミラが窓枠で笑う。


「私たち、仮の仲間だもんね」


「タイムラインに書かれたやつだな」


俺が言うと、ミラは尻尾を揺らした。


「仮って便利だよね。重すぎないし、でもゼロじゃない」


確かに。


今の俺たちには、仮という言葉がちょうどいい。


フィン先生は続ける。


「居場所ができた人間は、その居場所を守るために無理をしやすい」


胸に刺さった。


「お前は特にそうだ。必要とされると、応えようとする。役に立てるなら、多少危なくても踏み込む」


「……否定できません」


「だから今日の交渉では、最初に決めろ」


先生は黒板に新しい項目を書いた。


【絶対に譲らない条件】


「これを決めずに副院長の前に行くな」


リュミエル・アークレインが隣で頷く。


「条件を決めていない交渉は、相手の条件を飲むだけになるわ」


セリア・フレイムロードも腕を組んで言う。


「副院長って、笑顔で逃げ道を塞いでくるタイプでしょ」


「よく分かったな」


フィン先生が言うと、セリアは少し嫌そうな顔をした。


「うちの貴族親戚に似た人がいるのよ。優しく話してるのに、気づくとこっちが全部譲ってるタイプ」


「最悪のタイプだな」


俺が言うと、セリアは頷いた。


「最悪よ。しかも本人は悪人じゃない顔をしてる」


カサンドラ副院長の穏やかな笑みを思い出す。


確かに、悪人には見えない。


でも、だからこそ危ない。


神殿査察官のような敵意むき出しの相手は分かりやすい。


副院長は違う。


こちらのためになることも言う。

現実的な保護も提示する。

でも、その中に学園側の利益もきっちり入れてくる。


フィン先生はチョークで黒板を叩いた。


「では、決めるぞ。アキト、お前が絶対に譲らない条件は何だ」


俺は少し考えた。


絶対に譲らない条件。


まず、一つ目。


「本人の同意なしに、能力研究や実験をしないこと」


フィン先生が書く。


【一、本人同意なき研究・実験の禁止】


「いい。次」


「研究記録を神殿へ無断共有しないこと」


【二、神殿への無断情報共有禁止】


「次」


「緊急封印措置を学園側が勝手に発動できないこと」


リュミエルが補足する。


「完全禁止では通りにくいわ。暴走時の対応は必要だから」


「じゃあ、発動条件を厳しくする」


俺は言った。


「本人または指定監督者の確認。緊急時でも、発動後に第三者検証。封印範囲と時間の制限。解除条件の明記」


フィン先生が口元を上げた。


「いい。だいぶ契約書っぽくなってきた」


黒板に文字が増える。


【三、緊急封印措置の条件明文化】

・発動条件

・発動者

・範囲

・時間制限

・解除条件

・第三者検証


トーヤ・ラインハルトが真面目に手を上げた。


「指定監督者とは誰だ?」


「リュミエルとフィン先生」


俺は答えた。


少し迷ってから、付け加える。


「必要なら、トーヤにも」


トーヤは少し驚いた顔をした。


「俺も?」


「俺が暴走して誰かを傷つけそうなら、止めてくれるだろ」


「止める」


即答だった。


頼もしい。


ミラがにやにやする。


「私は?」


「ミラは止める前に面白がりそう」


「失礼な。八割止めるよ」


「二割は?」


「状況による」


「だから危ないんだよ」


ミラはけらけら笑った。


でも、すぐに少しだけ真面目な顔になった。


「でも、逃がす役ならできるよ」


「逃がす役?」


「神殿でも学園でも、空気がやばくなったら連れ出す。止める人、治す人、見る人、逃がす人。役割は分けた方がいいでしょ」


その言葉に、俺は少し驚いた。


確かにそうだ。


全員が同じ役割を持つ必要はない。


トーヤは盾になる。

ノルンは治す。

リュミエルは止める。

ミラは逃がす。

フィン先生は全体を見る。

セリアは……燃やす。


いや、最後は違うか。


セリアが俺の顔を見て、眉を寄せた。


「今、私のこと変な役割で考えたでしょ」


「考えてない」


「嘘ね」


「火力担当」


「やっぱり!」


セリアが怒りかけたが、リュミエルが静かに言う。


「セリアは異常出力の検出役にも向いているわ。火属性魔術師として、魔力の暴走には敏感だから」


セリアは少しだけ目を瞬いた。


「……まあ、それならいいわ」


ミラが小声で言う。


「火力担当より響きがいいもんね」


「聞こえてるわよ」


少しだけ教室に笑いが起きた。


フィン先生は黒板に新しい欄を書いた。


【監督体制】

・フィン:総合監督

・リュミエル:深層編集停止

・トーヤ:物理制止

・ノルン:治癒確認

・ミラ:退避支援

・セリア:魔力暴走検出


「この体制を副院長に提示する」


「仲間を契約書に入れるんですか?」


俺が聞くと、先生は頷いた。


「当然だ。お前を一人の危険能力者として扱わせるな。特異職科の監督体制に組み込め」


「なるほど」


一人で管理されるのではない。


みんなで検証する。


それは、俺が差し出される契約ではなく、俺たちが作る枠になる。


タイムラインが淡く光った。


【システム表示】


交渉条件の整理を検出しました。


重要項目:

本人同意

情報共有制限

封印措置の条件化

監督体制の明文化

退避支援

編集後検証


【論点固定 Lv.1】と【対話ログ整理 Lv.1】が連携します。


新規補助:

【条件固定 Lv.1】


効果:

交渉中、譲れない条件が曖昧にされた場合に警告を表示します。

契約文内の条件すり替えを検出しやすくなります。


「条件固定が出た」


俺が呟くと、フィン先生が満足そうに頷いた。


「いいな。今日の面談向きだ」


「スキルまで交渉仕様になってきた」


「お前の能力は、お前の戦い方に合わせて育つ。なら、言葉の戦いも訓練しろ」


本当にそうだ。


切る力だけでは足りない。


言葉を読む力。

条件を見る力。

相手の前提を見抜く力。


神の台本を書き換えるには、剣よりもペンの方が必要な場面もある。


フィン先生は次に、俺に一枚の模擬契約書を渡した。


「読むぞ。副院長が出してきそうな条項を混ぜてある」


俺は紙を受け取り、目を通す。


表面上は、かなりまともだった。


学園はアキト・アオキを保護する。

アキトは能力研究に協力する。

研究は本人の安全に配慮する。

記録は学園内で管理する。


だが、すぐに視界が青く染まる。


【条件固定 Lv.1】


注意:

「安全に配慮する」の定義が不明確。

「研究協力」の範囲が広すぎる。

「学園内で管理する」に評議会・外部顧問が含まれる可能性。

「緊急時」の定義なし。


「穴だらけですね」


俺が言うと、フィン先生が笑った。


「副院長ならもう少し上品に穴を作る」


「穴に上品とかあるんですか」


「ある」


リュミエルが模擬契約書を覗き込む。


「この“研究協力”は危険ね。これだと、能力発動の実験、記録提出、精神負荷試験まで含まれる」


「精神負荷試験?」


俺は顔をしかめた。


「嫌な響きだな」


「嫌な内容よ」


リュミエルは淡々と言った。


「あなたに強い感情刺激を与えて、編集操作の反応を見るような試験も含められる」


「絶対に嫌だ」


「なら、禁止事項に入れましょう」


黒板に追加。


【禁止事項】

・本人の精神状態を意図的に悪化させる試験

・記憶、人格、心への深層編集実験

・神殿または外部勢力への無断共有

・タイムライン本体の押収

・強制封印の無期限化


「タイムライン本体の押収禁止は大事だ」


フィン先生が言った。


「神殿だけでなく学園も欲しがる可能性がある」


俺はタイムラインを見た。


黒い石板。


俺の記録。

武器。

盾。

そして、今や俺の一部みたいなものだ。


これを渡すのは、心臓を差し出すようなものだ。


「絶対に渡しません」


俺は言った。


「それでいい」


フィン先生は頷いた。


「ただし、閲覧は一部許可する必要がある」


「神託試問の記録ですか」


「そうだ。向こうは必ず求める。全部拒否すれば、保護契約が進まない」


「どこまで見せるべきですか?」


リュミエルが答える。


「神託試問の全体記録は危険。あなたの前世名、私の呪印、レオンの補強式、神の発言が含まれている」


レオンが静かに頷く。


彼も交渉訓練に参加している。


一応、関係者という立場だ。


「俺の補強式に関する部分も、見せる範囲を決めたい」


「当然だ」


フィン先生が言う。


「神託試問記録は、三分割する」


黒板に書かれる。


【神託試問記録の区分】

A:査問会の進行と判定保留に関する公開可能部分

B:勇者候補補強式、証言誘導印に関する制限閲覧部分

C:前世名、神約の呪印、神の直接校正に関する秘匿部分


「副院長にはAを提示。交渉材料としてBの存在を示す。ただし閲覧は条件付き。Cは見せない」


「C、絶対欲しがりますよね」


「欲しがる」


「どう断るんですか」


フィン先生は俺を見た。


「個人の生命と人格に関わる記録であり、本人同意なき閲覧は認めない」


リュミエルが続ける。


「私の呪印に関する記録は、私の同意が必要。あなたの前世名に関する記録は、あなたの同意が必要」


「神の直接校正は?」


「現時点では解析不能であり、閲覧者に精神干渉の危険があるため封印」


フィン先生が頷いた。


「いい。これでいく」


だんだん、本当に交渉になってきた。


俺は自分の身を守るために、契約条件を作っている。


前世の高校一年生だった俺には、こんな交渉は無理だったかもしれない。


でも、番組制作の企画会議を思い出すと、少し似ている。


誰に何を見せるか。

どの情報を先に出すか。

どこを隠すか。

どこを譲り、どこを守るか。


これも編集だ。


タイムラインがまた淡く光る。


【条件固定 Lv.1】


重要条件セットを保存しますか?


「保存」


【交渉条件セット】

名称:

学園保護契約・初稿


保存しました。


効果:

契約交渉時、条件逸脱を検出します。


「初稿か」


俺は小さく笑った。


完成稿ではない。


でも、初稿はできた。


夕刻。


俺たちはカサンドラ副院長の執務室へ向かった。


同行者は、俺、リュミエル、フィン先生、レオン。


ミラ、トーヤ、ノルン、セリアは特異職科で待機だ。


「本当はミラも来たがってたな」


俺が言うと、リュミエルが静かに答える。


「来たら場をかき回すから」


「確かに」


「セリアも燃える可能性があるわ」


「火属性だから?」


「性格的に」


割と辛辣だった。


レオンが少しだけ笑った。


本当に少しだけ。


俺はそれを見て、少し驚いた。


レオンも、こういう笑い方をするのか。


副院長室は、学園本館の上階にあった。


高い天井。

大きな窓。

壁一面の本棚。

中央には重厚な机。


そしてその向こうに、カサンドラ・イリス副院長が座っていた。


淡い紫の髪。

深い藍色の瞳。

柔らかな微笑み。


その横には、灰色のローブを着た中年男性がいる。


細い眼鏡。

手元には記録用の羽ペンと水晶板。


「学園評議会の記録官、オスカー・レインだ」


フィン先生が小声で教えてくれた。


記録官オスカーは、俺たちに軽く頭を下げた。


カサンドラ副院長が微笑む。


「来てくれてありがとう。アキトくん」


「こちらこそ、お時間をいただきありがとうございます」


言葉は丁寧に。


でも、飲まれない。


俺はタイムラインを手首に固定したまま、席についた。


副院長はまず、俺の目を見た。


「昨日の神託試問、大変だったわね」


「はい」


「あなたが無事でよかった」


優しい声。


だが、俺はすぐに飛びつかない。


【対話ログ整理】


発言:

「あなたが無事でよかった」


効果:

心理的距離を縮める発言。

交渉前の信頼形成。


警告なし。


悪意ではない。


でも、流されるな。


「ありがとうございます」


俺はそれだけ答えた。


副院長は少しだけ目を細めた。


「ずいぶん落ち着いているわね」


「昨日までに、かなり訓練してもらいました」


「フィン先生らしいわ」


「地獄でした」


「それもフィン先生らしいわ」


フィン先生が不満そうに言う。


「本人の前で言うな」


「事実でしょう?」


「否定はしない」


しないんだ。


副院長は机の上に一枚の魔導契約書を置いた。


「では、本題に入りましょう」


来た。


「学園として、あなたを正式に保護するための契約草案です。前回の草案から、いくつか修正してあるわ」


俺は契約書を受け取る前に言った。


「読む前に、こちらの前提を提示してもいいですか」


副院長の瞳が、少しだけ楽しそうに光った。


「もちろん」


俺はタイムラインから、交渉条件セットを呼び出した。


「俺は学園の保護を求めます。ただし、能力や記録を無条件に差し出すつもりはありません」


オスカー記録官の羽ペンが動く。


俺は続けた。


「研究協力は、本人同意、範囲明示、拒否権、記録管理、第三者検証を条件にします。タイムライン本体の押収、本人の精神状態を意図的に悪化させる試験、神殿への無断情報共有、無期限封印措置には同意しません」


副院長は、静かに俺を見ていた。


微笑みは消えていない。


でも、さっきより真剣だ。


「ずいぶん準備してきたのね」


「自分を安売りするな、と教わりました」


フィン先生が横で黒すぎる茶を飲みたそうな顔をしていた。


副院長は小さく笑った。


「いい先生ね」


「面倒な先生です」


「それもいい先生の条件よ」


「そうなんですか?」


「たぶん」


たぶんか。


副院長は契約書を俺の前に差し出した。


「では、読んでちょうだい。あなたが見つけるべきものは、たぶん三つあるわ」


「試験ですか?」


「確認よ」


「言い方が副院長ですね」


「褒め言葉として受け取っておくわ」


俺は契約書に目を落とした。


視界が青く染まる。


表層の契約文。

条件。

補足条項。

別紙参照。

脚注。

魔術的拘束力。


そして、下層。


薄い灰色の記述が三つ見えた。


一つ目。


【緊急時、学園長または副院長判断により対象能力を一時封印できる】


これは前回もあった。


ただし、今回は条件が少し細かくなっている。


発動時間は最大三時間。

第三者確認が必要。

解除条件あり。


改善はされている。


二つ目。


【研究記録は学園評議会内で共有可能】


評議会内。


広い。


誰が含まれるか分からない。


危険。


三つ目。


契約書のさらに奥。


ほとんど見落としそうな文字。


【台本外来訪者に関する特別観察項目】


俺の背筋が冷えた。


台本外来訪者。


それは、明らかに俺のことだ。


いや、転生者のことかもしれない。


「見つけました」


俺は言った。


副院長は微笑んだまま、少しだけ頷く。


「どれを?」


「三つです。緊急封印措置、評議会内共有、そして台本外来訪者に関する特別観察項目」


オスカー記録官の羽ペンが、一瞬止まった。


副院長の笑みが、ほんの少し深くなる。


「見事ね」


リュミエルの表情が険しくなる。


「副院長。台本外来訪者とは何ですか」


カサンドラ副院長は、俺を見た。


「それについて、今日あなたに話す必要があると思っていたわ」


「俺以外にもいるんですか」


俺は聞いた。


心臓が少し速くなる。


転生者。


神は俺を異物と呼んだ。


フィン先生は、転生者狩りという言葉を口にした。


副院長は、静かに言った。


「過去に記録があります」


部屋の空気が変わった。


「別の世界の記憶を持って現れた者。神託にない職業を持つ者。称号の枠から外れた者。そうした存在を、古い学園記録では“台本外来訪者”と呼んでいるわ」


俺は喉を鳴らした。


「その人たちは、どうなったんですか」


副院長の微笑みが、少しだけ消えた。


「多くは、神殿に保護された」


嫌な言い方だった。


保護。


その言葉の裏を、俺はもう知っている。


「保護された後は?」


副院長は答えなかった。


代わりに、オスカー記録官が眼鏡の奥から俺を見た。


「記録は、封印されています」


「旧記録保管庫ですか」


「さらに上位の保管庫です」


俺のタイムラインが、小さく震えた。


【未回収の謎】

・台本外来訪者

・転生者狩り

・神殿保護後の記録

・上位保管庫


副院長は静かに言う。


「アキトくん。あなたを安売りする必要はない。でも、あなた自身が何者なのかを知るためには、学園の記録に触れる必要がある」


「それを条件に研究協力しろと?」


「いいえ」


副院長は首を横に振った。


「逆よ」


「逆?」


「あなたが自分を守る条件を明文化できるなら、私は上位記録への閲覧申請を出せる」


彼女は、契約書の三つ目の灰色条項を指で示した。


「だから、この特別観察項目は削るのではなく、あなたの条件で書き換えるべきだと思っている」


俺は息を止めた。


削るのではなく、書き換える。


副院長は微笑んだ。


「あなた、編集者でしょう?」


その言葉に、背筋が少しだけ震えた。


この人は危険だ。


でも、確かに道を示している。


俺はタイムラインを握った。


神殿は俺を異物と呼んだ。


学園は俺を台本外来訪者と呼ぶ。


なら、その呼び名をどう扱うか。


ここからは、俺の交渉だ。


俺は契約書を見下ろした。


「では、こちらから修正案を出します」


副院長の目が、楽しそうに細められた。


「どうぞ」


俺は言った。


「台本外来訪者は、観察対象ではなく、保護対象かつ共同研究者とする」


記録官の羽ペンが、再び動き出した。


交渉は、ここからが本番だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ