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43話 修羅場とデート?

今週投稿できずに申し訳ありません!

明日も投稿するので許してくださいなんでもs(殴

「うぅぅぅう!!!美咲さんずるい!!」


 俺が美咲と付き合うという話になって、唐突な告白だったもののこれで解決か、となった時に静奈がいきなり叫び出した。


「ふふん、こういうのは早い者勝ちなんだよ!静奈ちゃん!」


 そんな静奈に対して、美咲は全力でドヤ顔しながら勝ち誇っていた。


 え……?

 何これどういうこと?


「おにぃ!美咲さんばっかりずるいじゃん!」


 俺の困惑などつゆ知らずに、静奈は俺にそう言ってきた。


「いや……ずるいって何が?」


「なんでそんなことも分からないの!?」


 えぇ……?

 そんなキレられても……


「私だっておにぃのこと好きなのに!美咲さんと付き合っちゃうから!」


「いやいや、ちょっと待てよマイシスター。静奈の言う好きってのは家族愛の方じゃないのか?」


「違うよ!私はおにぃのことを1人の男性として好きなの!」


 まじか。

 今までもちょくちょく好きとか言われてたけど、てっきり家族愛の方だと思ってたんだが……

 ていうか普通そうだとおもうじゃん?

 妹が自分のこと好きって言ってくれる、まさか恋愛感情だと思わないだろ……


「あー……その、それは、恋人になりたいとか……そういう……?」


「うん……」


 やっぱりか……


 いつからだろう。

 昔からずっと一緒にいた。

 だからだろうか、俺は静奈のことを女性ではなく妹として見るようになっていた。

 きっとそれが普通で、何もおかしなことは無いんだろうが、静奈は報われない。


「……俺は静奈と付き合うことは出来ない」


 俺の静奈に対する好きは家族として、兄妹として好きという意味で、静奈の好きとは別物だ。

 今までそういう目で見たことがなかったからかもしれないが、少なくとも今は静奈とそういう関係になれそうにない。

 ついさっきのこととは言え、今、俺は美咲と付き合ってる。

 いくら相手が妹だったとしても、不誠実なことは出来ない。


「お兄ちゃんは私の事嫌い?」


「そんなことは無い!……無いが、俺は静奈のことを妹以外としては見れない。」


「そっか……」


 俺が素直に答えると、静奈は悲しそうな顔をしてそう言った。

 それから俺の方に近づいてきて、ぎゅっと抱きついてきた。


「静奈?どうし——」


「諦めないから。おにぃが妹は恋愛対象に入らないっていうなら、私をそういう目で見れないって言うなら、何とかして考えを変えてみせる。」


 そう言ってくるので、美咲からも言ってやってくれないか、という気持ちを込めて、美咲を見るが、俺の視線に気づいた美咲は笑顔で首を縦に振るだけだった。


 美咲が何も言わないので俺は静奈の頭を撫でて、極力優しい声を心がけて言う。


「本来なら兄妹で恋愛なんて、って言われるんだろうな。実際俺も倫理的に……とか考えちゃって、静奈と付き合えないっていう返事をしちゃった訳だが……。美咲と付き合ってるから二人目、ていう気持ちも起きなくて……。それでももし、俺の気持ちが変わって、静奈と付き合って、その先までって考えられたら、その時にまだ静奈が俺のことを好きでいてくれるならそれまで待ってて欲しい。」


 こんな保留みたいな関係は良くないと思ってる。

 俺が、絶対に静奈とは付き合えない。そんな未来は来ないと断れていれば、静奈は別の人に恋をして、その人が静奈を幸せにしてくれるのかもしれない。

 それでも俺は、静奈と一緒にいたい。

 こんな世界だからこそ。

 いつ死んでしまうか分からないから。


 なんだかんだ言って、結局のところ俺の我儘で、静奈との関係が変わってしまうのが怖いだけだ。

 俺の気持ちが変わるのかも分からないし、変わるとしてもいつ変わるかなんて分からない。

 それなのに、変わるまで待ってて欲しい、なんて自分勝手なお願いだ。


「うん。」


 だけど、静奈のこの笑顔を見ると、まぁいいか、なんて気持ちになってしまう。


 こうして一波乱あったものの、無事?解決したのだった。



△▽△▽△▽△



「それじゃあこれからの事について話すぞ、まずは——」


 ひと段落着いたので、2人を椅子に座らせ今後について話し合うことにした。

 俺としては早めに迷宮の攻略をして、元の世界に戻る方法を探したい所ではあるが、ついこの前まで迷宮に篭もりっぱなしだったし、レイスもまだ眠り続けている。

 聖国にはもうひとつ迷宮があるらしいから次はそこに行くとして、直ぐに移動することも出来ないから、街を見て回りたいところだ。


「——という訳なんだが、何か他にやりたいこととか意見はあるか?」


「ううん、それでいいと思うよ」


「おにぃが迷宮攻略に行ってる間に美咲さんと美味しいお店とか見つけたから連れてってあげるよ!」


 一通り俺の考えを話した後2人に聞くと、乗り気だった。


「それなら楽しみにしてようかな」


 2人は先に街を見て回っていたようだ。

 案内がいるのは普通に有難いことだからここは甘える。


「早速行くか?」


「「うん!」」


 俺が聞くと、2人の元気な返事が返ってきた。


《リュース、話は聞いてたと思うがお前はどうする?》


《わ、私か?私はここで待っていることにするぞ!こやつが目覚めた時に誰もいなかったら困るだろう。そう、だから仕方ないのだ》


《……今夜天界のこと、詳しく聞かせてもらうからな》


《う!?忘れていなかったか……あいわかった……》


 さてはこいつ、怒られると思って忘れるまで極力近づかないようにするつもりだったな?

 詳しく話を聞かせてもらうだけで別に怒らねぇのに。


《レイスのこと頼んだぞ》


《うむ》


 まぁ、今の状況だと、リュースがレイスのことを見ていてくれるのは助かるからな。

 着いてこないって言ったら頼もうかと思ってたことを自分から言ってくれたから、わざわざ頼む手間が省けた。

 もし着いてくるつもりだったら、警戒用の魔法をいくつか仕掛けていく予定だった。

 それでもリュースがいてくれる方が安心できる。


 リュースにレイスのことをお願いして、俺は静奈と美咲の2人を連れて外に出る。

 宿屋の受付で、「あれ?いつ帰ってきたんですか?」なんて会話もあったが、なんとか誤魔化せたので良かった。


「それじゃあ案内よろしくな」


「任せて!色んなところ連れてってあげるよ!」


 そう言って静奈は俺の手を握った。


「あっ……」


 それを見た美咲は、静奈に対抗してか知らないが、反対の手に抱きついてきた。


「歩きにくいんだが……」


「そんなに気にする程じゃないでしょ!」


「ダメ……かな?」


 二人の聞き方は対照的だったが、どちらからも繋ぎたいという強い気持ちが感じ取れた。


「まぁ……いいけど。」


 こんな俺のことを好いてくれているのが嬉しくて、そして、恥ずかしくて、多分赤くなっているであろう顔を見られないよう、そっぽを向きながらそう答えた。


 そのまま街に出て、静奈と美咲が行った場所をもう一度3人で回ったり、2人も来たことの無いような店に入ってみたりしながら、時間いっぱい楽しんだ。

 食べ歩きの定番、串焼きを買ってみんなで食べたり、味包(あじつつみ)(クレープ生地の様なものに、ブルーベリーの様な酸味のある果実を挟んだ食べ物)を食べたり、タピオカみたいな何かが入ったコーヒー?みたいなものを飲んだりした。


 よくよく思い返してみるとずっと何かしら食ってた気がするな。

 いや?一応服屋とかも見て回ったし?

 別に食べ物にしか興味がなかったとかそんな事ないですし?


「お?」


 いったい誰に言い訳しているのか分からないが、俺がそんなことをしているとひとつの店を見つけた。

 空が茜色に染まり始めているのでこれが最後の店になるかもしれない。


「2人とも、あそこに行ってみないか?」


「わぁ!」


「行く!」


 女子2人のテンションが一気に高くなった。

 俺が見つけた店はアクセサリショップ。

 俺も2人の好意に応えたいが、どう返したらいいのか分からない。

 だからなにかプレゼントして少しでもお返しになればと考えたわけだ。

 好意に対して物ってのはどうなのかなぁとは思うが……


「2人になにかプレゼントさせて欲しい。」


 俺がそう言うと、2人は目を合わせ——


「じゃあ私もなにか晴斗くんにプレゼントさせて欲しいな」


「私も!普段おにぃにはお世話になりっぱなしだし!」


 そんなことを言ってくれた。


「……そっか。じゃあ入るか」


 そうして、アクセサリショップに入って、俺は2人に、2人は俺にプレゼントを選びあった。


 俺は静奈にピンク色のハートがついた可愛らしいブレスレットをプレゼントし、美咲には金色の羽根がついたネックレスをプレゼントした。

 そのお返にと、2人からは灰色の指輪をプレゼントされた。

 2人して悩みに悩んで選んでくれた。


 渡されて直ぐに2人につけて欲しいとお願いされたので、俺は直ぐに身につけた。


「2人とも、ありがとな。大切にするよ」


「こっちこそ、こんなにいい物貰っちゃって……私も大事にするからね。ずっと着けておくね。晴斗くん、ありがとう」


「おにぃからのプレゼント。一生大切にするよ!ありがと!」


「喜んで貰えたなら良かった。時間もいい感じだしそれじゃあそろそろ帰るか。」


 俺がそう言って空を見上げると、真っ赤な夕焼け空が広がっていた。


「「うん!」」


 元気な返事と2人の笑顔を見て、今日は来てよかったなんて思いながら帰路についたのだった。

僕としては静奈とも付き合ってもいいのかなぁって思ったんですけど、そんなにポンポン彼女増やしたら不誠実な男と思われそうなので、ここは自重しました。


これから少しずつ最初の方の話から書き直していこうと思っているので、少しだけ投稿頻度が落ちるかもしれません。(書き直すと言っても大筋はそのままなので気になる方以外は気にしなくても大丈夫だと思います。)

それでも最低限土日には更新する予定なのでよろしくお願いします!


面白いと思って頂ければ評価やブックマーク、感想の方よろしくお願いします。

誤字などありましたら教えていただけると幸いです。

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