【03】 市民プールでSMプレイ?
夜8時半。美浦市スポーツセンターの室内プール。
水着に着替えた三人は、ポリバケツを二個抱えてプールサイドに立っていた。
由利「閉館まであと30分だ。早速やろう」
爽香「うん、二人ともお願い!」
爽香はプールサイドで四つん潰いになった。ボートに乗っている前傾姿勢の再現である。
由利がプールに入り、バケツにたっぷりと水を入れる。それをバケツバケツと、地上にいる丹沢へ手渡した。
丹沢「いくぞ、速水さん!」
爽香「来い!」
バシャッ!!
丹沢が放った容赦ない水塊が、爽香の顔面を直撃した。
爽香「ぐっ……! つづけて!」
バシャッ!!
爽香「目を開けるのよ爽香! 前を見るの! もっと強くぶつけて!」
バシャバシャッ!!
激しい水音と絶叫が響き渡るプールサイドに、青ざめた顔の監視員がすっ飛んできた。
監視員「君たち! なにをやっているんだ! いじめか!?」
爽香「違います! あたしが頼んで打たれてるんです!」
監視員「本当か!? 脅されて言わされているんじゃないのか!?」
丹沢「本当です! むしろ私が彼女に脅されて投げて探させられているんです!」
監視員「……君。まさか、そっちの趣味(M)なのか……?」
爽香(説明するのが面倒くさい!)
爽香「……はい! そうです! 大好きなんです!」
監視員「そうか……なら仕方ない。だがここは公共の施設だ!
そういう性癖のプレイは余所でやってくれ!」
爽香「ごめんなさい……」
丹沢「すみませんでした……」
プールを追い出され、トボトボと車に戻った三人。
爽香「やっぱり無理ね……諦めるわ」
由利「いや、諦めるな。私に考えがある。プライベートで、誰にも邪魔されずにプールが使える場所へ行こう」




