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セカンドバージンのOLの私とセカンドバージンの彼が出会ってしまった件  作者: 坂本竜(リョウ)
第1章 セカンドバージンのOLの私とセカンドバージンの彼が出会ってしまった件

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第4話 三回目のデートでファーストキス?

 三回目のデートまで一週間あった。

 デートでキスすることは決まっている。

 いろいろ想像してあっという間に過ぎた。


 今日はピクニックデートだった。

 近所の森林公園に行った。標高50メートル程度の丘の雑木林をそのまま残して公園にした、都会の中の森林公園だ。


 私は朝からサンドイッチやら卵焼きやらを用意した。

 料理が下手なのをバレないように、できるだけ高級食材で作った。味は素材で誤魔化す。

 でも失敗した時のためにハーフサイズのワインとおつまみも用意した。味をお酒で誤魔化すためだ。


 私は二回目のデートで買った服を身に着けた。

 いわゆる『ゆるふあ』コーデだ。体形がごまかされるので私も好きだ。


 本当はもっとラフな格好で行きたかったが、何せ今日は初めて? のキスの予定だ。カワイイ服がいいに決まっている。


 駅前で待ち合わせてタクシーで森林公園に向かった。

 そんなに遠くはないが、彼がかなりの荷物を持ってきたからだ。

 ワインを飲む予定なのでレンタカーは使えない。


 彼はレジャーシートだけでなく簡易テントを持ってきていた。


「この公園は僕のランニングコースなんだ。いつも通るたびに家族連れやカップルがうらやましくてね。中でも芝生広場にテントを張って中でイチャイチャしてるやつを見ると、もう……」


「で、イチャイチャしたくて持って来たんですか?」


「そうだよ。僕もこれからそっち側だと見せつけたいんだ!」


 森林公園に着くと、早速芝生広場に向かって歩き出した。

 芝生広場は山の上の方なので、公園の入り口からだと少し距離がある。


「僕のランニングコースだから案内は任せて!できるだけ面白いコースを歩いて行こう」


 公園内は家族連れやら犬の散歩の人たちが多くいた。

 公園自体が広いので混雑というほどではない。

 ランニングしている人もちらほらいた。


 私たちは湿地帯ゾーンの木道のそばで咲いているお花を写真に撮ったり、小川でザリガニ釣りをしている子供をみたりしながら歩いて行った。


 スマホの写真が増えていくのがうれしい。


 急な階段を上って目的地である芝生広場に着くとそこには多くの人がいた。

 みんな楽しそうに遊んでいる。


「この辺にしようか」


 彼は広場の真ん中の人が少ないエリアにシートを敷き、簡易テントを出した。

 本当は木陰が良かったのだが、木陰は先客に取られていた。


 すぐにテントを組み立てる。大人二人入るか入らないかの大きさだ。


 ここで問題が生じた。強い日差しを浴びて、テントの中が暑いのだ。中では5分といられない。テントは荷物置き場になった。



 遅めの昼食を取る。

 持ってきたサンドイッチを『アーン』して食べた。近くを走り回っていた子供が見ていた。


「ママー、あの人たち、イチャイチャしてるー」


 私は手を振って応援? に答えた。


 その後、彼が持ってきたバドミントンで遊んだり、付近を散策して楽しんだ。ワインも少しだけ飲む。昼から飲むワインは格別だった。



 暑くなってきたので、広場の隅の木陰に行って休んだ。

 樹の裏側に行けば広場からは見えない。


 私はゆっくりと移動し、樹にもたれた。

 彼が右手で樹の幹に手をついた。壁ドンならぬ、『樹木ドン』だ。

 私は目を閉じた。彼の顔が近づいてくる。


「ママー、お兄ちゃんたちキスしてるー」


 子供が走り去っていった。

 私たちはタイミングを逃して苦笑した。


「なかなかうまくいきませんね」


「リハビリ中だから仕方ありません」


(せっかくの良い雰囲気だったのに……)



 帰りはタクシーで私のマンションまで送ってくれた。彼もタクシーを降りた。


「そんなに遠くないから歩いて帰るよ。今日は楽しかった。キスはまた今度ね!」


「私も楽しかったわ。気を付けて帰ってね」


 私は彼に近づいて、頬にキスをした。リハビリ中なのでこれが精いっぱいだ。


「これで今日のミッション達成ね」


 私たちは笑った。

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