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セカンドバージンのOLの私とセカンドバージンの彼が出会ってしまった件  作者: 坂本竜(リョウ)
第1章 セカンドバージンのOLの私とセカンドバージンの彼が出会ってしまった件

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第3話 二回目のデートはイチャイチャと

 今日は街ブラデートだ。

 デートにあまり着ていく服がないと言ったら「買い物に行こう」と誘われた。

 そのあと、映画の予定だ。


 とりあえず、お気に入りのワンピースを着て準備した。


(少し派手だけど大丈夫だよね)


 私たちはデパートに行った。

 何件かお店を回り、お気に入りのブランドショップに行った。

 服を選んでいると彼が一着持ってきた。


「これなら君に似合うかも……余計だったかな」


 私は自分で選んだ少し地味な服と見比べてみた。


「両方試着したい。少し時間かかるけどいい?」


「君の着替えを覗かせてくれたら、いくらでもいいよ」


「ばか!」


 結局、彼が選んでくれた服を買った。ゆるふわで、少し体形が隠れるのが気に入った。



 一息ついて私たちはフルーツパラーに入った。

 彼がパフェを食べたいと言い出したからだ。お一人様では恥ずかしくて行けなかったらしい。


 彼はイチゴのパフェ、私はチョコレートパフェを頼んだ。

 甘いものを食べる彼の表情は子供のようだった。


「ところで今日のミッションはどうします?」


「キスは次回だから……どうしようか? 壁ドンとかハグかな?」


「それはもうキスの直前じゃないですか! では、できるだけイチャイチャとするのはどうですか?」


「できるだけ? 例えば?」


 私はパフェを掬って彼の口元に持っていった。


「あーん」


 彼はさっと食べた。

 次に自分のパフェからクリームを掬って私の口元に持ってくる。

 私は口を開けてゆっくりと食べた。

 私のクチビルの上の方にクリームが付く。


「クリームが付いてるよ。取ってあげる」


 彼は指を伸ばしクリームを取って舐めた。

 私は恥ずかしくて顔が赤くなったのがわかった。周りの視線が少し気になる。


 (自分が仕掛けたのに、これは恥ずかしい)


「まだ映画には時間があるけど、ほかにやりたいことはあります?」


「うーん、プリクラかな。男子禁制の場所だからね」


「私も最近撮ってないわ」


「じゃあ行きましょう!」



 私たちはゲーセンに行った。

 彼はプリクラ機の外面のパッケージ写真を見ていた。女の子同士が頬をくっつけて撮っている写真だ。


「あれと同じ構図で撮りたい!」


 撮影する瞬間、彼は少し横を向いた。私も驚いて横を向いてしまった。

 まるででキスしているように映っていた。

 ギリギリ、クチビルは触れていない。


 ――狙っていたな、コイツ!


「ずるーい。キスは次回じゃなかったの?」


「ごめん、頬ならいいと思って……」


「この写真、どうする?」


「このまま欲しい! 君は?」


「撮れちゃったものは仕方ないですよね!」


 私たちは、仕方ないので? その写真でシールを作った。

 何年振りかのプリクラは私の宝物になった。



 映画は、恋愛ものでなくてアクションものだった。私の希望だった。

 本当は気になるアニメ映画があったのだが……


 昔読んだ雑誌に、デートにはアクション映画がいいと書いてあったのを思い出した。『吊り橋効果』でドキドキするらしい。


 確かにドキドキしたが、それは彼とずっと手をつないでいたからかもしれない。


 最後のシーンで主人公がキスをしていたが、私はまともに見られなかった。

 彼の方を見ると、彼も少し下を見ていた。


 映画が終わって、彼と話した。


 「次回のデートはこんなハラハラドキドキのキスがいいな!」

 

 「今の僕にとってはナツミさんといること自体が、見てきた映画以上にハラハラドキドキなんだけど……」


 私たちにとって、もうアクション映画は不要だった。

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