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セカンドバージンのOLの私とセカンドバージンの彼が出会ってしまった件  作者: 坂本竜(リョウ)
第2章 セカンドバージンの私とセカンドバージンの彼女が再会した件

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第5話 君とのキスを数えたら……

 四回目のデートはドライブデートだ。

 これも小説に書いた通りだ。


「まだこの車に乗ってるのね」


「そうだよ、一度手放したらもう手に入らないかも……って思ってなかなか替えられないんだ」


 昔、仕事で出張先まで車で行ったことがあって、彼女は私が赤い旧Miniに乗っていることを知っていた。

 彼女を車に乗せたかどうかは覚えていなかった。


「シティハンター好きだったものね……赤いシャツに水色のジャケットは着ないの?」



 彼女は私の車に合わせて? 赤いミニスカートを履いていた。

 Miniのシートは低い位置にある。助手席に座った彼女の足が気になった。


(よそ見しないように気を付けないと……)


 その時、昔一度だけ、彼女を車に乗せて駅まで送ったことを思い出した。

 助手席に上司が乗って、彼女は後部座席だった。

 後部座席に深く沈んで乗った彼女の足が気になり、バックミラーを何度も見ていたことを……角度が悪くて見えなかったが。



 出発前にまず、キスをした。今日一回目のキスだ。


「今日のミッションは知ってるわ。頑張りましょう、リョウ!」


 話が早い。お互いを『リョウ』と呼び合うのがミッションだ。それとキスの回数を数えるのも……


「じゃあ、これが二回目のキスだね、リョウ!」


 私たちは二回目のキスをした。



 今日の目的地の一つは小説と同じくローズガーデンだ。


 一時間ほどでローズガーデンの駐車場に着いた。私たちは三回目のキスをして車を降りた。


 ローズガーデンのバラは綺麗だった。二人で写真を撮り合ったりした。人波が途絶えた瞬間があれば、そこでキスをした。


「バラと言えば、男×男の娘はバラかな?」


「バラじゃないわ。腐女子からは受け入れられないわよ。男性向けのBLよ」


 さすが彼女だ。明確な答えが返ってきた。


「バラとBLってどう違うの?」


「ポイントは男らしさね。男らしさがぶつかり合うのがバラよ。腐女子はそれが好きなの。リョウはまだBL止まりね。腐ってないわよ」


 彼女はなぜか自慢げだった。



 ローズガーデンの帰りに中華街に寄って食事をした。

 以前、彼女と一緒の出張で、ランチを一緒にしたお店だった。


 昔のことを思い出しながら食事をした。

 二人でいるのはやっぱり楽しい。彼女は私の舌が「オコチャマ」で辛いのが苦手だということも覚えていてくれた。



 帰りは彼女をマンションまで送っていった。


 マンションの前に着いた時、彼女が少し笑いながら訊いてきた。


「リョウ、上がっていかない?」


 私はやせ我慢して小説のセリフを言った。


「セックスは五回目のデートと決めているんだ! それに次に会った時に『そうなる』と考えてごらん?」


「私がリョウの小説の中で一番好きなところはそこなのよ。 『あなたと『する』ために会う』ってとこ」


 彼女は下を向いて恥ずかしそうにしていた。


(いや待てよ、彼女は一番初めから小説を読んで全部知っていたんだ。ということは……)


 私たちは今日、十回目のキスをした。

 ファーストキスから数えて十二回目のキスだった。



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