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セカンドバージンのOLの私とセカンドバージンの彼が出会ってしまった件  作者: 坂本竜(リョウ)
第2章 セカンドバージンの私とセカンドバージンの彼女が再会した件

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第4話 ファーストキスは計画的に!

 私はひとりで、ランニングを兼ねてピクニック予定地の森林公園――標高50メートル程度の丘の雑木林をそのまま残して公園にした、都会の中の森林公園に行った。


 ロケハンだ。どこでキスするのがいいのか探し回った。

 いくつかのポイントをピックアップした。



 樹のトンネル――芝生広場の脇にあり、足元から上が周りから隠れる。ただし子供に人気なので子供が多くいる場合は、小説のように邪魔される場合あり。


 見晴台――急な階段を上った先にある。景色が良くて周りに人がいなければワンチャンありか……


 湿地エリアの木道のそばのベンチ――これも人通り次第だ。


 丘の反対側の見晴しポイント――公園外になり少し遠い。だが、遠くに大都会東京のビル群が見え景色は抜群。夜景ならなおさら良い。


 やはり小説に書いた通り、芝生広場の隅にある木の裏が一番良いように思えた。周りに子供がいなければ……



 当日、私たちは駅で待ち合わせし、バスで公園へ向かった。

 小説には簡易テントを持っていくことを書いていたが、テントは持って行かなかった。今日は暑くなりそうだったからだ。


 広場に着いてレジャーシートを広げる。

 遅い昼食が始まった。小説のように応援してくれる子供はいなかったが、私たちはサンドイッチを『あーん』して食べた。


 その後、バドミントンをしたり、フリスビーをしたりした。彼女が持ってきたワインも少し飲む。少し疲れて彼女に言った。酔いもあったのかもしれない。


「ひざまくら、してくれない?」


 冗談半分だったが、彼女は膝をポンポンした。私は喜んで彼女の膝に頭を載せた。

 彼女の膝は柔らかかった。でもこれは言ってはいけない……と思った。


 上を見上げると、青い空が二つの山で半分隠れていた。彼女と目が合う。私は急に恥ずかしくなって、起き上がった。彼女は胸を腕で隠した。


「いや、恥ずかしい……」


 二人で笑い合った。



「ちょっと散歩しよう。あっちの木陰に行こうか」


「いいわよ」


 彼女は何かを悟ったようだった。

 樹の向こう側――広場から隠れる方に移動し、彼女とたわいない話をしながらタイミングを待った。近くに邪魔しそうな子供はいない。


 樹木に『ドン』した。彼女が目を瞑る。

 私は彼女のクチビルに軽くキスした。

 ミッション達成だ。


「うまくいったわね!」


「うまくいったね!」


 私たちは笑い合った。私は肩の荷が下りてほっとした。


(私の小説は間違っていなかった! これも小説のおかげだ!)


「実はいくつかファーストキスのポイントをピックアップしてたんだ。あっちにも行ってみよう!」


 樹のトンネルは子供でいっぱいで諦めた。

 見晴台は……少し待つとあたりに人がいなくなった。私たちは二回目のキスをした。下の方からは丸見えだったが気にならなかった。



 帰りはタクシーで駅まで一緒に行って見送った。小説では二人は近所に住んでいる設定だったが、彼女は少し遠くに住んでいる。遠くと言っても電車で二十分くらいだが。


 駅の改札前で別れ際に頬を出してみた。

 彼女は「ばか!」と言ってキスしてくれなかった。確かにこの人の多さの中では無理だった。


「今日はありがとう。楽しかった。それにミッションも達成できてうれしい」


「次回のミッションも楽しみにしてるわ! リョウへイさん!」



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