第三十四話「NOAH-ノア-」
あ ら す じ
カーリーが GOを 刺したぞ !
カーリーがGOの心臓を貫いた剣を180°程回転させ、
抉るようにして引き抜いた。
GOは口から血を吐き出し、地へと膝をついた。
その姿はもはや神でも天使でもなかった。
「はぁ~、天使を殺ってしまったわぁ。 わかる? この罪の重さ」
「カーリーさん、お疲れ様でした。 本物の神は一体どこにいるんでしょうね」
神は結局姿を見せていない。
私とカーリーさんは徒労感を覚えながらそんな話をしていた。
本物の神の目的さえ掴めなかった。
再び神の手掛かりから探すハメになったのだ。
とにかく疲れた。
今日はもう帰ろう。ヤ・ジウ先輩達はまだこちらへ来ていない。
だが、皆それぞれチート能力を抱えた人たちだ。
そうそう負けることはないだろう。
そんなことを考えながら、このフロアを去ろうとした時だった、
「ごほっ……俺を殺しても『NOAH』は止まらない」
「……なんやNOAHって」
GOの呟きにカーリーさんは反応した。
ノアってあれですか。方舟的なあれですか。
「どうせ止まらないから教えてやるよ。
神が製作し、俺の力を吹き込んだ大量虐殺兵器」
「あ ほ く さ」
「発動すれば最後、俺の全力級のゴー、ゴッ、ゴーが全人類に向けて発射される」
「なんやそれ……」
「対応出来る奴だけが生き残り、強者だけの世界が完成する。選民兵器。
現在の総人口約70億人に対し、発動後の総人口は……」
「……ナンボなん」
「30分で、5万」
「うせやろ……」
衝撃の事実に私もカーリーさんも絶句する。
このフロアの奥にある黒の箱が恐らくNOAHだろう。
フロアに入った時にかなり違和感を覚えた。
当初は神特有の威圧感かと勘違いしていたが、今ならわかる。
「ごぼっ……もう逝くぜ。 チャチャっと……神様を……
頼ん…ぜ……マジ…メ……」
GOは口から塊のような血を吐き出し、地面へ倒れた。
最後に微笑を浮かべながらそっと呟き、事切れた。
「カーリーさん!? ノアが発動したらまーずいですよ!!」
「わかっとるわ。 騒々しいな」
「光の魔術なら忍・玄の鏡である程度は防げますが、70億飛ぶとなると……」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あかんなー」
正直無理だ。とても2人で防げる代物じゃない。
忍・玄の鏡を2重3重で張っても2~3割を防ぐことが出来れば御の字だろう。
「まぁ、なんとかするしかないやろ」
「えぇ……なんとかなるんですか」
「遠乃は全力で鏡を張れや。 めちゃくちゃ厚いやつぅ」
やはり鏡か、それも飛び切り厚い奴。
なるほど、貫通されるのを防ぐということか。
「さっきGO君が撃った【オレンジ】を弾けるくらいのやつな。
もう時間がなさそうやけどいけるか?」
「頑張ります。 全魔力注ぎますから帰りはおんぶしてくださいね」
「うん、体力勝負やしなぁ……頑張ってね(おんぶするとは言ってない)」
私は全魔力を注ぎ、忍・玄の鏡の精製を始めた。
土魔術と水魔術を併用しなければ成立しない魔術。
厚みを出すために城の壁等も巻き込みドーム型にし、厚みを増していく。
大体1mくらいの厚みになったところで鏡に仕上げる為に、
水魔術を張り巡らす。ここで私の魔力はほぼ枯渇した。
「おおー、ええやん。 厚みは? ナンボなん」
「大体1mくらいですかね」
「ええ鏡やこれは……あとは休んどき」
カーリーさんが右の手の平をNOAHに向けた瞬間。
NOAHが発動し、70億の光が噴出し始めた。
その瞬間カーリーさんは再び唱えた。
「未だ遠き純真」
カーリーさんの右手からGOが先ほど使った【オレンジ】が発射され、
他の光をかき消しながら、鏡ドームの中を乱反射し始めた。
えー、(投稿期間に)やられてしまいました。
えー…まさかこんな(自分の文章能力の無さを)感じるとは思わなかったんでね、
次回もお願いします。




