第三十三話「Go is NOT god」
みらーぼーる が きいた ね!
現在、私、めちゃめちゃ睨まれています。
GOは私をターゲットにしたようだ。
両の手の平が神々しく光っている。
そしてGOはその両手を広げ私に向かってきた。
本能的にあれを食らっては まーずいですよ!と思い、
魔術を駆使し、直撃を避ける。
「ディザイア【槍】!!」
地面を変化させ無数の杭のような物でGOへ攻撃する。
攻撃するといっても正直足止めになればくらいの感覚だ。
GOは翼をはためかせたが、飛ぶことは叶わないと知ってか、
杭に向かって広げていた両手を思い切り閉じた。
「噛み砕き!!」
無数に精製していた杭は跡形もなく弾け飛び、
その余波で私も吹き飛び、ダメージを負った。
「う、ぅもぅ」
かなり手痛いダメージを受けた。
背中を思いっきり打ったせいか、呼吸が上手くできず、詠唱が出来ない。
極大回復呪文をストックしておくべきだった。
動けない私にGOが追い討ちに向かってきた。
あー。これは死んだかもしれない。
神クラス相手は流石に厳しかったですかね……。
「チャチャチャッっと、殺ればいいんだけッ」
先ほどの噛み砕きが再び私を襲う。
動けない私はこれを避けることが出来ない。
つまり、詰みだ。
あーあ。納得いかないなぁ……。
諦めて目を閉じた私の耳にガキンッと金属音が聞こえた。
それと同時にねっとりとした声も聞こえた。
「なにが世界レベルやお前」
カーリーさんがGOの攻撃を止めていた。
しかし、攻撃を受け止めた代償か、自慢の双剣の片方にヒビが入っていた。
「魔術だけかお前は」
厳しく叱責するような口調だが、ほんのり優しさも感じられる。
そんな声でカーリーさんが私に向かって言う。
「お前…ホンマ…使えんわー…はーつっかえ!」
「ゲホッ…あースイマセン。下手うちました」
「けど、ようやったわ。あとは任せて、そこで休んどき」
そう言ったカーリーはGOの噛み砕きを剣戟のみで押し返していった。
技術やセンスだけでは言い表すことの出来ない何かがそこにはあった。
「GO君。お前は俺が料理せんといけんわ」
「ん、いいねwww」
その言葉を皮切りに2人の戦闘が再び始まった。
噛み砕きを駆使し、攻勢に出ていたGOだが、
2度、3度と打ち合いをしている間に、カーリーが一転攻勢にでる。
息つく暇も無く、カーリーの剣戟は続いた。
GOはすでに防戦一方に陥っていた。
GOが手に纏っている噛み砕きの効果が薄れ始めた時、
その手は真っ赤に染まり始めた。
カーリーの剣戟に耐え切れなくなったのである。
「くっ……。ゴー、ゴッ、ゴー!」
さらに攻撃を強めるカーリーに対し、GOは苦し紛れに光線を放つ。
先ほどのように溜める時間も無く。威力はかなり低い。
「何これ?もっとがんばりや噛み砕きォ……」
カーリーは余裕を持って双剣で弾き、いなす。
全てをいなした瞬間だった。
カーリーの双剣の片方が、折れた。
「ファッ!!」
GOはこの瞬間にバックステップを踏み、
なるべく遠く後方へと下がった。
飛行機能は失っている翼だが、少しの浮遊くらいは出来るようで、
空中を滑るように距離を離している。
カーリーも追い足を強め、GOを追った。
このときGOは右手を銃のように構え、カーリーに向けていた。
「一点集中砲。【オレンジ…】」
GOの指の先端から橙色の一筋の光がカーリーに向かって発射された。
恐らく、トールのミョルニルにわずか及ばないくらいの威力がそこにはあった。
「未だ遠き純真」
カーリーは自身の有するスキルを使用した。
恐らく私のもつ「十指に灯す銀龍」と同じ、
生まれ持ったスキル。
カーリーのスキル発動と同時にオレンジは消えた。
GOも私も何が起きたか分からなかった。
その瞬間にGOはカーリーの接近を許し、
カーリーはその剣でGOの心臓を突き刺した。
神代理、GOとの戦いが終わった。
次回かその次で神の城編は終わりです。
まだ続くのか。たまげたなぁ。




