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勇者クレーマー ~神話レ○プ!鬼神と化したカーリー~  作者: 作者くんはハゲみたいなもんやし
神の城編
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第二十九話 「お、そうだな」

やっぱり打撃戦じゃないか(歓喜)

遠乃が接近戦を了承したことにより、

キングボスは二の句も告げずに急接近した。


それと同時に踏み込んだ慣性をそのまま打撃へと伝え、

ラグビー部の後輩を昏倒させる程の威力をもった打撃を繰り出した。


「コットンで殴られてぇか」


「ん?羽毛?」


遠乃は迫り来る打撃を羽毛のようにフワリとかわした。

キングボスの拳が、風切り音を上げながら通り過ぎる。


だが、一撃でも当たれば大ダメージを与えられるという確信からか、

キングボスはメチャメチャに殴りつけるように拳を振り回していた。


遠乃がキングボスの打撃を4発程かわした時だった、

先ほどの魔術戦により地面に残った水で遠乃が足を滑らせた。

転倒にまで至らなかったものの、バランスを崩した。


これを好機と捉えたキングボスは渾身の打撃を繰り出した。


「おっ?いくぜぇ~お前の急所!」



しかし、遠乃はニヤニヤとした笑みを顔に張り付かせていた。


「くすっ。私がそんなミスする訳ないじゃないですか」


足を滑らせたように見せ、大振りを誘う遠乃の罠だった。


遠乃はスナップを効かせた裏拳でキングボスの打撃を側面から弾いた。

キングボスは打撃を逸らされ、そのベクトルに吸い込まれるようにバランスを崩した。


そして遠乃は、「フッ!!」という掛け声と共に、

がら空きになった脇腹に拳を突きたてる。


だが、『ゴン』とも『ガン』ともつかない音を立てながら、

遠乃の打撃は弾かれた。


「う、うぅ…もう!!」


「俺のウルトラ腹筋には、こんな刺激じゃまだ足りねぇってか!」


「面倒くさっ!止めてくださいよ!ホントに!」



キングボスはこの時に勝利を確信した。


対魔術戦は完敗したが、クッソ細い足が織り成すステップで魔術自体はかわせる。

またかわしきれない物も、『水属性汎用呪文(オヤツカ=ルパス)』で完璧とは言わないが、相殺できる。

そしてこちらの打撃は有効打になっている。


対する遠乃は魔術をかわされ、相殺され、さらには打撃も有効打になりえない。

よって、いずれはキングボスが勝つ(確信)


そのようなことを考えていた。


そんな中、中々有効打を与えられない遠乃は怒りを顕にした。

プンスコしだした遠乃はお手本のようなステップインでキングボスに接近する。


キングボスを迎撃しようと手を出すが、遠乃のトカゲのようなチョロチョロとした

動きに対応できていなかった。


そして束の間、遠乃は再度腹筋に打撃を繰り出す。

キングボスはダメージは無いとタカをくくり、魔術で対応しようと詠唱を始める。


しかし、遠乃が繰り出す打撃はそれまでの動きと違った。

まるで2本の腕が元々1本だったのだと勘違いするほどの、TWO-ONE STYLE(ナ○コ並感)

この動きこそが、『迫真空手:双打の型』だった。


双打:那(そうだな)!!」


正拳と裏拳を全く同じタイミングでインパクトさせる高度な技。

これにより正拳の威力に裏拳の貫通力を持たせた贅沢な一品に仕上がった。


「アゥ↑」


この攻撃にウルトラ腹筋も虚しく、あっさり貫通。

キングボスは悶絶し、腹を押さえながら前かがみになった。


その刹那。隙だらけの姿。

過熱した遠乃の追い討ちは、遂に危険な領域へと突入する。


双打:陽(そうだよ)!!」


超高速のアッパーと打ち下ろし。

頭を下げたキングボスへ容赦のない攻撃を繰り出す。


王双打:那(お、そうだな)!!」


ダブルスレッジハンマーでさらに鳩尾を強打する。

見た目が派手でカッコいい。



「ァッハアアアアアアアアア!!!」


キングボスは堪らず嘔吐した。

これ以上の追い討ちを食らうとまずいと思うが、

腹部への攻撃が重く、魔術の詠唱はできなかった。


とにかく相手を遠ざけようと腕を振り回し、メチャメチャに暴れまわった。

しかし、遠乃はそのうちの一発を冷静に見切り、カウンターを打ち込む。


亜・双打(あ、そうだ)


キングボスの拳をスナップの効いた打撃でいなした瞬間に踏み込む。

そして、発勁の要領でさらに腹部にダメージを与える。


この攻撃によって、キングボスは先ほどより派手に嘔吐。

吐瀉物を嫌ったのか、遠乃はバックステップを踏み、戦闘開始位置へもどった。



キングボスが膝を付き、吐瀉物を袖で拭った時、

少し離れた位置で、遠乃はニコニコしていた。


「調子こいてんじゃねぇよお前オォン?」


「はぇ~すっごい(態度)大きい」


「殺されてぇかお前、オォン!?」


「もう勝ち確なので……」


遠乃は笑いながらそう言った。

確かにかなり有利な状態には違いなかった。

これもまたいつもの油断癖なのか、現実なのか。


「か↓ち→か↑く↓だとふざけんじゃねーよお前!負け確だろぉ!?」


「う~ん。足元はあんまり見られないっすかねぇ~?」



そう言われたキングボスは足元を確認した。

辺りは最初の魔術戦で水浸しになっていた。


対する遠乃の位置は火魔術や土魔術で防いでいた為か、まったく水はなかった。


「魔術は落雷じゃなくて雷雲だけですもんね?

魔力を使って落雷を誘導してあげれば、私も"あれ"使えますよ?」


「やめろぉ!おい!!にゃんにゃんにゃん!!」


「師匠の仇です………"堕ちろ"」



雷雲から落雷が迸る。


遠乃はこの魔力操作は初めてだった為か精度が悪く、

キングボスより遙か後方に落雷させていた。


しかし、地面に広がる水に落雷した。

水は電気を通し、キングボスを感電させた。



「ハ↑アァァッ~~~……ァアハンッ……ア゛ア゛ウ゛ン……アアアハハン……」



キングボスはプスプスと煙を上げながら倒れた。

体をヒクヒクさせてる癖にビクビクさせていた。(意味不明)



キングボスは体が動かないが意識だけは保っていた。

遠乃は歩いてキングボスへ近づく。

これにキングボスは本能的な恐怖を覚えた。


「ディザイア【仮面(マスク)】」


遠乃はおもむろに土属性汎用呪文(ディザイア)で仮面を作り上げる。

キングボスはただただ恐れることしかできなかった。


遠野はキングボスに接近したところで更に呪文を詠唱する。


「ディザイア【拘束(ストレイト)】」


地面から十字架のような物体が精製される。

そしてキングボスはこれに磔にされていた。

一体何をされているのかキングボスは分からなかった。


「返り血とか吐瀉物が来ないようにマスクをかぶせてっと……」


さらに先ほど精製したマスクをかぶせた。

これにより十字架に磔にされたウルト○マンのようになった。



「よーし!できましたぁ!!」




明るく声を上げた遠乃は次の瞬間。

無防備なキングボスの腹部に双打を繰り出した。


ぼくさつてんし とおのちゃん

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