第二十話「美女の野獣」
キムが すごいぶきを 創造したぞ !
キム・ラーの手に握られている武器。
それはTDNメリケンサックだった。
特に能力が付加されてるようにも見えない。
正直すんごい武器が出てくると思ってビックリしちゃったよ。ヤバイヤバイ。
そんな武器で、おっ大丈夫か、大丈夫か?
一緒にパーティーを組んでいるトールを見ていれば、
今のキム・ラーの神降ろしの精度が低いことは見て取れた。
恐らく王家の血筋のサイクロプスの神降ろしより精度が低いだろう。
問題は太陽神という破格の神を降ろしているというところか。
恐らく、キム・ラーの神降ろしは神の再現よりも、
ステータスアップのバフとして意味合いが強いのだろう。
今の威圧感からするとキム・ラーのステータスは化け物のようになっているに違いない。
「神降ろしの精度低そうだからね。しょうがないね」
とりあえず様子見として、子剣を射出してみる。
うん。案の定メリケンで迎撃されて跡形もなくなった。
丑剣で切りかかってみたけども分厚い刀身がいとも簡単に折られた。
このときにうちの胸は元のサイズにもどった。キム・ラーは残念そうだった。
この瞬間に悪魔的な閃きっ……!
うちの残り21本の剣の中に逆転の兆しっ……!
「4本目 色欲剣 ルッスーリア!」
七大罪剣シリーズ 色欲剣。
これで傷つけた相手の色欲を何倍にも増加させる。
正直使いどころさん!?だった剣だが、今ならいける!
精製した瞬間斬りつけにかかった。
片手剣サイズのこの剣は非常に扱いやs はい折られたー。
「5本目 申剣 さるぅ!」
ほんまつかえんわ。色欲剣つかえんわぁ。はぁつっかえ!!
という気持ちを込めながら、前の剣が折られたと同時に申剣を精製し、
回転斬りの要領で斬りかかる。
だがキム・ラーが平手とこぶしの間で剣を挟みこんだ拍子に折れた。
「なるほど」みたいな手の叩き方で折られた。申剣つっかえ。
「6本目 寅剣 タイガー!」
「さらに7本目 辰剣 ドラゴン!」
うちの持つ十二支剣の中でも火力特化の剣を2本同時精製。
回転斬りが終わり、流れた体勢から逆袈裟斬りの感じで振る。
これをキム・ラーはダッキングでかわしつつ、アッパーカットで2本とも叩き折った。
流石にまずい。ものすごい勢いで剣を折られている。
ひとまずうちは距離をとり、体勢を立て直す。
ひとつ分かったことがある。キム・ラーはうちを殺す気はない。
まぁ最初から連れて帰るだけと言っていたことから想像は出来ていた。
しかし、このままでは国に連れ戻されてしまう。
もしかしたら本当にキム・ラーに達磨状態にされて連れて行かれるかもしれない。
ゾッとする。ゾッ帝よりもゾッとする。
「ジウ姫。国に帰りましょう」
「ないです(即答)」
うちはキム・ラーの言葉に即答で返す。
あんな国に戻るなんて冗談じゃない。肉を食いには帰りたい。遠乃と。
「ふぅ……美女の野獣と呼ばれたあなたが、あんなやつと一緒なんて……」
キム・ラーは呆れと怒りが混じったようなため息をついてそう言った。
あんなやつってカーリーのことかな?
「カーリー。悪い噂が絶えませんね」
「ウィルスみたいな存在とか?」
「あ、それもありますけど。そいつが野獣をダメにしているって」
うち別にダメになってねぇし!元々ダメっぽい娘だし!!
まるで前評判が良いみたいじゃん。アゼルバイジャン。
「王家の歴代でも20種類以上の剣を精製できるのはジウ姫だけです」
「ファ!?」
衝撃の事実。うち落ちこぼれじゃなかったんじゃん!!
まぁ、剣術も体術も軒並み才能はなかったけど。
そうこう雑談している間もキム・ラーの突破方法を思考する。
今までの攻防から察するに十二支剣じゃ太刀打ち出来そうにない。
十二支剣はうちにバフをかけつつ使用できるものが大多数を占める。
ただ自力の差がありすぎて、多少のバフじゃ意味が無い。
そのうえ向こうは神降ろしをバフとして使うなんていうこともしている。
そうなると七大罪剣が決め手になるかどうか…。
七大罪剣は相手へのデバフに特化しているものが多い。
これをいかに多く付与出来るかが重要なファクターになる。
「ん…ん…」
思考中に後ろから誰かがきた。トールか?とも思ったが違う。
こいつは誰だ。トールはどうなった。
見た感じ、さっきのバルカンとかいうやつと同じような格好をしている。
間違いなく、味方ではないだろうと確信した。
そいつはうちをみてニヤリとした後、弓を構えた。
構えから分かる。こいつは達人だ。
「8本目 卯剣 ラビット!」
「さらに9本目 午剣 ホース!」
うちは速度にバフのかかる2本を同時に精製する。
これで矢をかわせればいいが……。
そして後ろにはキム・ラーもいる。
殺されはしないと高をくくっているが、攻撃されない訳じゃないだろう。
これ以上考えるとオーバーヒートしちゃう。(ノーナの名曲)
もういいよ。ヤバイヤバイ。避けることを第一優先で!
「僕…僕…ヤ・ジウさんのことが好きなんです!(ファン並感)」
「ファ!?」
唐突な告白。ていうかこいつ誰だ?
うちも元々王族で国民に顔は知れ渡っている。そしてうちは結構可愛い。(自画自賛)
こいつがうちの国の民ならばあり得ない話ではない。
てかこいつがうちに撃とうとしている矢の先端がハートだ。キモッ
などと思考していると後ろからキム・ラーが歩いてきている。
そして怒気を隠そうともしていない。めっちゃ怖い!
うちは慌ててその場を離脱する。
「怒り、抑えないでいい…?」
キム・ラーの怒りの矛先はどうやら乱入者のようだ。
ズンズンと歩を進め、乱入者に接近している。
「俺のジウ姫に色目使うなんて……」
キム・ラーは乱入者に接近しメンチを切りながらそういった。
ものすごい怒気と目つきだった。
いつからうちはキム・ラーのものになったんですかね……。
てかキレる理由そこかよ。痛いですね…これは痛い(冷静)
対する乱入者……仮に肉丸と名付けよう。(命名)
肉丸も負けずにキム・ラーへメンチを切る。
さっきの告白はあながち嘘じゃなかった……?
瞬間。肉丸は廻しへ弓矢を収納。それと同時にヌンチャクを取り出し、
凄まじい速度でキム・ラーへ打ちかかった。
だがキム・ラーもそれに軽く反応し、ヌンチャクを裏拳で破壊していた。
「オラ、どうした?雑魚の兄ちゃん」
丁寧語が基本のキム・ラーの言葉遣いが荒い。おこなの?
明らかに武器の達人のような肉丸に向かってキム・ラーは言い放った。
「舐められてる……!」
肉丸もその言葉に激怒していた。
きっとここに来るまでになにかあったんですかねぇ。
「どいつもこいつも!」みたいな顔してる。
この瞬間に悪魔的な閃きっ……!
うちの残り17本の剣の中に逆転の兆しっ……!(2回目)
「10本目 憤怒剣 イーラ!」
2本精製済みの上に追加での精製は流石に負担が大きかった。
だが、精製自体は成功した。
うちは憤怒剣を肉丸の方へ投げた。
投擲したわけではなく、あくまでパスのように投げた。
肉丸は憤怒剣を持ち、バーサーク状態へ陥った。
肉丸とキム・ラーの戦いが始まる……。
コメント兄貴いつもありがとナス!
コメント返信にルビは振れないことに気づきました。
でも僕のガバガバっぷりの溢れる羞恥プレイなので残しておきます。




