第十四話「トール vs 相撲部」
戦闘開始直後、トールはミョルニルを取り出した。
クッソ重いハンマーである。
それを見たバルカン大先輩は顔を強張らせた。
「肉丸!ゆたか!あいつの攻撃には絶対にあたるな!!」
怒声にも近い声でバルカン大先輩は叫んだ。
肉丸とゆたかはそれを聞いてうなずきながらトールを囲むように散開した。
肉丸は廻しからムチを取り出しそれを使って中距離からトールを狙い始めた。
「尾沈・鎮餓鬼鞭ぃ!」
その鞭捌きはホモガキがタマヒュンするレベルだった。
異常な速度でトールをしばいていた。
しかしトールはダメージを受けるような様子は無く。
肉丸をガン無視して執拗にゆたかを狙っていた。
ゆたかはトールより足が遅く、徐々に追い詰められていた。
「やばいっすよ!こいつ!」
ゆたかは冷や汗をかきながらトールから距離をとろうとしている。
しかし、このままではジリ貧なのは確定的に明らかだった。
「じっとしろお前!逃げられねぇぞお前!」
トールはゆたかを追い詰めながら、一撃を入れる機会をうかがっていた。
その時、後ろから圧倒的な殺意をトールは感じた。
「何だお前!?(素)」
余りの殺意の波動に、思わず飛びのいてしまった。
ゆたかとの距離を離してしまったがトールはそれよりも殺意の元凶を睨みつけた。
「ん?殺意感じるの?(かかりつけ医)」
やはり元凶はバルカン大先輩だった。
「やはりヤバイ(再認識)」
お互いに顔見知りなのも多少影響しているのか、
トールはバルカン大先輩を非常に警戒していた。
「体脂肪率がね、100%だからな!」
歩く脂肪(バルカン大先輩)は意味不明な発言をし、高笑いしていた。
「すぐに引導を渡してやるからなお前!」
トールは強気に発言した物の実力の底が見えない歩く脂肪(バルカン大先輩)
に対し、少々冷や汗をかきつつあった。




