第十一話「説明回 ~葛城~」
葛城 蓮は庶民の家に生まれた。
小さいころから強い人間になりたい、世界で一番強い人になりたいという夢をもっていた。
だが、それは無理だとすぐに分かった。
葛城には魔力が無かった。
少ないのではなく、全く無かったのだ。
近所の子供でさえ日常的に使う魔力を体内に有していなかった。
ゆえに魔力による攻撃力、防御力の強化を行えない。
これは現代の戦いにおいて、致命的だった。
だが、葛城はあきらめなかった。
重力加速度、遠心力、攻撃角度、人体の急所、魔力量の少ない箇所。
ありとあらゆる要素を見切り、使用した。
気づけば王宮の守護兵すらも切り伏せる攻撃力を有するようになっていた。
だが、それもすぐに終わる。
防御力だけは、どうしようもなかった。
そのことに周囲が気づけば、普通に魔力強化ができていればたいしたことのない攻撃を
連打するようになってきていた。
普通に魔力強化ができていれば、たいしたことはない。
裏を返せば、生身で受ければそこそこのダメージを負う攻撃だった。
葛城はこの時初めて己の才能の無さを恨んだ。叫んだ。
「ざけんじゃねぇぇよオイ!!」
喚き散らし、ケンカをし、負けを繰り返す。無様なまま、町ですごした。
夢を諦めそんな生活をしている時だった。
「こんにちは、蓮くん」
「だれだよお前」
「こんにちは、蓮くん」
「……こんにちは」
「可愛いね」
「はぁ?」
「修行して」
「……嫌です」
「なんで?」
「……もう嫌です」
「君の可愛い才能……見たいんだ」
「俺には、才能なんか無いんです」
「才能っていうのはまだ完全に開花したわけじゃないから、可能性があるんだ」
「……」
「かっこよくなろう。自信まみれで、すっげぇワイルドなろう」
「……はい」
こうして葛城はSTOのもとで縮地を学んだ。
そして、葛城は5年の修行を経て、STOをも凌駕する縮地使いになった。
これが【縮地】の葛城の誕生である。
執筆がとまっ・・・て見えるのは私だけでしょうか。
ブックマーク兄貴ありがとナス!更新頑張りナス!




