第十話「怒れる凡人」
なぜブックマークが増えるんだ・・・。たまげたなぁ。
ジキルと名乗った者はニヤニヤと笑いを浮かべたまま、
その場を動こうとしていない。
葛城は不気味に思ったが、爆発的に膨れ上がった魔力に過信してのことだと思った。
「動かねぇのか?死んじゃうよオラオラ」
葛城は縮地を使い、首を刎ねに行った。
だが、居合いの一線は空を切った。
「わぁお、こんな遅い縮地初めて見た~」
ジキルは葛城を挑発するように言い放った。
だが、葛城は挑発に乗ることはなかった。
そして、その顔は青ざめていた。
「こ、興奮させてくれるねぇ。好きだよ?こういう状況」
葛城は自分を鼓舞し、フルスピードで縮地を使い始めた。
それに対応するようにジキルは走った。
そう、ただ走ったのだ。
それだけで葛城の縮地と互角以上の速度を保っていた。
極限の技術を以て成し得る葛城の縮地、斬撃。
いわば彼の人生の集大成と言える、最大最高の技術。
それに対し、ただ走り、ただ腕を振り回すだけのジキル。
この対極に位置する二つが拮抗していた。
「オオオオッ!!オオオォォォッ!!」
葛城は吼えていた。自分の人生を、努力を否定されない為に。
何千、何万という斬撃をジキルに加えた。
だが、ほんの一瞬 葛城はジキルの隙を深追いした。
そして・・・ジキルの一撃を左腕にうけた。
「えぇ……」
ただ腕を振り回すだけの攻撃。
それだけで腕一本をもっていかれた。
それに対し、こちらは何千回、何万回の攻撃を行っていたが、
ジキルはほとんどダメージをおっていない。
「おじさん、笑わせるのやめちくり~」
草を生やしまくるジキルに、葛城は覚悟を決めた。
「本気で怒らしちゃったね、俺のことね。おじさんのこと!本気で怒らせちゃったねぇ!」
「葛城流・・・””究極奥義””」
葛城がそう叫んだ瞬間、ジキルの目をもってしても葛城が消えたようにみえた。
タイトルとか誤字を修正しました。
新ブックマーク兄貴 ありがとナス!




