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36話『ネズミ狩り』

36話『ネズミ狩り』



翌日。俺とマヤさんはアイリスの動向を探る為の準備を開始した



だが……異変は……すぐに目の前にやって来た




[アイリス宅]



ドンドンドンッ


ドンドンドンッ

誰かが玄関の扉を激しく叩く


兵士「開けなさい!!!居るのは分かっているぞ!!」


ドンドンドンッ

ドンドンドンッ


最悪だ…考えが甘すぎた!!

バカ正直にこの家に帰ってきたのは間違いだった


くっっっそ!!俺達も目付けられてたんだ!!


「マヤ?!」


ドンドンドン


マヤ「鍵…破られるね…これ」


「うっそ……」


ドンドンドンッ


マヤ「でもこれでハッキリした!!軍にアイリスちゃんは押さえられてる!!」


「!!なら!」


ドンドンドンッ


マヤ「プランA!メモルヴァメモリーでこの軍人の記憶を読む!でも記憶喪失のリスクがある!!」


「Bは?!」


マヤ「全員ぶっ倒す!!軍に乗り込む!!」


「ははっ!!気に入った!」


ドンッ

兵士「着火!!」


ドゴォォェォーンッ!!!

扉が吹き飛ぶ…兵が中へ入ってくる



数は…3人



マヤ「「「ルミナス・グラビティ!!」」」



兵士「んな?!」





[商店街]


マヤのルミナスグラビティと拘束魔法のハメ技で

さっきの3人の兵士は制圧したが、当然それで終わる事もなく

後ろからは今も複数の兵士が追ってくる。

俺達は止まる事を許されず、軍本部へ向けてただひたすらに

走っている。


マヤ「あははっ!ずっと追われてるね!!」


「言ってる場合か!!」


走る。走る。とにかく走る。


くっそ…なんで急にこんな!!!


あー…マジで最悪だ


でも………清々しい気分だ



[ギルド前]


「はぁ…はぁ…」


マヤ「…良い?…はぁ…作戦のおさらい!…はぁ…」


「軍に殴り込み。アイリス救出」


マヤ「その通り!…んで街から逃げる時は」


「逃げる時は?」


マヤ「どうしよっか」


「マジで…おい!!」




[元帥室]


ミキ「アイリスさんは…ここで良いんですか?」


ヴァルキリー「まさか、牢屋に入れろってのかい?」


ミキ「………」


ヴァルキリー「まぁ…言わんとする事はわかる。」


ヴァルキリー「だが。本気で守るなら、ここが一番だ」


ヴァルキリー「……敵は…女神だからね」


アイリス(……女神…確か暁のヴァンパイアも言っていた…ヴァルキリー元帥も月の女神に気を付けるように伝えていた)


アイリス(…敵は暁のヴァンパイア?月の女神ルナが私を?)


アイリス(でも…私を助けに来る意味が無い…)



アイリス(……今の世界はどうなってるの?…)



[ウルト城]


ゆきな「ねぇ…グラルトぉ…」


グラルト「どした?」


ゆきな「……私も町にこっそり帰れないかな~」


アルピス「ゆきなさんは今魔王城に居ることになってますし、元帥には転生者バレしてるので、帰るのはリスクですよ?」


グラルト「だってよ」


魔王「はっはっは!!私達は皆、指名手配犯の様だね!!」


魔王「いつかここに勇者御一行が攻めてきたりしてね」


魔王「ワクワクするじゃないか」


ゆきな「半分くらい貴女のせいなんだけど…」


ドンッ

扉が開く


ユカリ「はぁ…はぁ…はぁ…」


息を切らしたユカリが入ってくる


グラルト「?」


ゆきな「どうしたの?ユカリちゃん」


ユカリ「アカネが!!」


アルピス「?」


ユカリ「アカネが何処にも居ないの!!」



魔王「…実に破天荒だ」


グラルト「取り敢えずルナさんに探しに出て貰った。

大丈夫だ。すぐに見つかる」


ゆきな「…エルフの森に帰ったのかな?」


ユカリ「そう思って…探しに戻ったんですけど…」


アルピス「…いつから居ないのですか?」



ユカリ「最後に見たのは…2日前です…」



グラルト「……………え?」


アルピス「…エルフの時間感覚…」


ゆきな「凄まじいね」




[元帥室]


ソファーに座らされたアイリスがヴァルキリー元帥にお茶を出されて

対面で質問を投げかける。お茶には手をつけていない。


アイリス「そろそろ話して下さい。ヴァルキリー元帥」


アイリス「私をここに連れてきて…何をしたいんですか?」


アイリス「知っていることは全て話しました」


アイリス「ゆきなさんの事は何も知らなかった。ゆきなさんは私達を庇った」


アイリス「これが私の知る真実です」


ヴァルキリー「あぁ…そうだね…そろそろ帰りたいよね」


ヴァルキリー「だがすまない。帰ることは出来ない」


アイリス「…!」



ヴァルキリー「私達が欲しいのは…実のところ情報なんかじゃない。」



ヴァルキリー「君自身なんだ。アイリス」



アイリス「??」



ヴァルキリー「心配しなくても良いさ」



ヴァルキリー「………悪いようにはしないよ」











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