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悪魔予知夢
酔いつぶれた飛鳥は、涼にサポートされていたものの無事に家に到着し、いつものようにカーペットの上に転がされるーーそうなるはずだった。
涼はいつもと違っていた。今夜の涼は、飛鳥に対する優しさを身に付けていた。
涼は自分がいつも寝ているベットに彼を運び、そっと寝かせる。
彼はお酒を飲みすぎて苦しそうだ。飛鳥の顔は少し上気し、ハアハアと息苦しそうにしている。
「世話のかかるやつだ」
涼は、ベットの上で仰向けになっている飛鳥の身体の上に移動し(飛鳥の体を涼が跨ぐ格好になっている)、飛鳥のシャツのボタンを少しずつ外し飛鳥の胸元を開いていく。
「これで少しは楽になったかい? 飛鳥」と、スヤスヤと寝ている飛鳥の耳元で呟く。
「という夢を見たんだ!」
例のごとく四時半に起床してストレッチ、筋トレ、ランニングを終えた俺に対して飛鳥が嬉しそうにはしゃぐ。
俺は顔を引き攣らせつつそんな可能性はゼロだと言い放つが、飛鳥は聞いていない。
それに飛鳥は俺のベッドの中で体をくねらせつつ、匂いくんくんとかしている。
俺は怒って飛鳥をベッドから叩き出した。




