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百二歳で大往生した葬儀屋、異世界で亜神として二度目の人生を始める〜最強葬儀屋、銀の杖で世界を安らぎの葬送に染め上げる〜  作者: 榎木丈


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静止した咆哮

黄金の葉が厚く積もった森の奥深く。

 太陽の光が柱のように差し込む開けた場所に、その「守護獣」はいた。

 大柄な馬ほどもある巨体。銀色の毛並みは、琥珀色の森の中で異彩を放っている。しかし、終が霊視を働かせると、その美しい毛並みの下に、不自然なほどの「重み」を感じた。


「グルルル……ッ」


 終が近づくと、銀狼は低く地鳴りのような唸り声を上げた。

 目は血走り、全身の毛を逆立てている。その背後にある古い石像を守るというより、石像という「くさび」に繋ぎ止められているかのようだ。


 終は歩みを止めず、穏やかに語りかけた。

「……お疲れ様ですね。その毛並みに積もった時間の重さを、私は知っていますよ」


 銀狼が跳躍しようとした瞬間、終は銀の杖を地面に突いた。

『聖域展開:安らぎの葬送(レスト・イン・ピース)


 柔らかな黄金の波紋が森の空気を震わせる。

 銀狼の攻撃的な意志が、霧が晴れるように霧散した。狼は戸惑ったように足を止め、終を見つめる。

 終はその隣まで静かに歩み寄り、汚れ一つない手袋を嵌めた手で、銀狼の眉間に優しく触れた。


「さあ、見せてください。あなたが、何を抱えてここまで耐えてきたのかを」


未練の解読リーディング・レクイエム


 終の意識は、銀狼の記憶へと潜り込んだ。

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