表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百二歳で大往生した葬儀屋、異世界で亜神として二度目の人生を始める〜最強葬儀屋、銀の杖で世界を安らぎの葬送に染め上げる〜  作者: 榎木丈


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/58

琥珀の森の異変

 結城 終が辿り着いたのは、一年中、黄金色の葉が雪のように舞い散る「琥珀の森」の麓にある村だった。

 木々は陽光を浴びて宝石のように輝き、風が吹くたびに、硬質な葉が触れ合う鈴のような音が響く。一見すれば楽園のような美しさだが、村に足を踏み入れた終が目にしたのは、怯え、肩を寄せ合って暮らす人々の姿だった。


「……お困りのようですね」


 終が村の広場で声をかけると、村長を務める初老の女性――セシルが、縋るような思いで彼を迎え入れた。

 村の悩みは、森の奥にある「守護の石像」だった。

 代々、その村は森の精霊を象徴する石像を祀ることで、魔物から守られてきた。しかし数ヶ月前から、森の守護獣であるはずの巨大な銀狼フェンリルが、その石像の前に居座り、何者も近づけさせないという。


「あの子は、父が遺した大切な守護獣なんです。でも、今は誰も……私でさえも、近づけば牙を剥く。まるで、何か恐ろしいものに取り憑かれたように」


 セシルの瞳には、恐怖と、それ以上に深い悲しみが宿っていた。

 終は、自らの銀の杖を静かに見つめた。

「取り憑かれている……。あるいは、何かに『縛られている』のかもしれませんね。葬儀屋として、その正体を見極めに行きましょう」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ