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ドラゴン物語り  作者: kurokuro
呪いの子編
96/154

第78話 ゲンとハカセの買い物

日常ギャグおしゃべり回

「ねぇ? ゲン? どうして、僕も君の買い物に付き合わされなくちゃいけないの?」

「仕方ねぇじゃん。リンに服を買ってこいって言われたもん! けどさ、俺服とか全然わかんねぇんだよなぁ。ほら、センスとかあるじゃん?」

「だからって僕を頼るのはダメじゃないのか? それに、服とか、そう言うののセンスは人それぞれじゃないかな? だから、僕もそこまで協力することはできないよ? それに、ゲンは今、どんな服を持ってるの?」

「ん? 三着。今来てる黒いやつと、赤いやつと、青いやつ。それだけ?」

「どうして疑問系? あと、先に言っとくけど知らないからね? どれだけ持ってるか。」

「え~! 知らねぇの!」

「当たり前だからね。あと、掃除をしてないから、分からなくなるじゃないかな?」

「ムム。そうなのか~なら、掃除をするか。」

「そうした方がいいよ。と言うか、そもそもの話、どうしてそんなことリンに言われたの?」

「ん? それは、簡単な話さ。汚すから。」

「うん。聞いた僕がバカだった。少し、考えれば分かったのに。それぐらい単純で簡単だったのに。」

「え? もしかして、俺のことバカにしてる?」

「どう受けとるかは君次第だよ。」

「謎の上から目線! と言うかバカにされてんだよな!」

「さぁ、」

「さぁ、ってなに! 怖いんですけど!」

「怖がるのもまた、君の自由。」

「いや、そうなんですけどね! そうなんだけれども、なんか違う!」

「何も違うことはないよ。」

「何!」

「ああ、そうそう。チヒロが僕たちのことは、家族と思ってるんだって。」

「話の方向音痴じゃん!」

「ん? ああ。単に方向音痴なのと話の急転換を同時にするなんて、さすがだね。」

「いや、その、すごく恥ずかしいんだけど。」

「それでね、家族で思ったんだけど」

「俺の照れを無視しただと!」

「いや、なんか面倒くさくて。ごめん。」

「謝らないで! なんか俺が悪いみたいな感じだから! あと、もう続けて!」

「うん。それでね、家族ってどっちが先なんだろうって。」

「どゆこと?」

「ほら、家が先に言葉として生まれたのか、家族が先に生まれたのかなぁって。どっちも家がついてるし。」

「なんだかアレみたいだな。あの、アレだよ。アレ。」

「鶏が先か卵が先か。ってやつ?」

「そうそう。それ。俺は、卵だと思うんだよね。」

「確かアレって鶏が先みたいだよ。本に書いてあった。」

「ん? そうなの。ハカセは何でも知ってるなぁすごいよ本当に。」

「なんでもは知らないよ。知ってることだけ。」

「あら、そう。ふ~ん。そっか。なら、まぁいいんだけれども。ねぇ。ちょっと謙遜な気がするけども。」

「謙遜のしすぎはいけないけれど、これぐらいがいいんじゃないのかな? 現にどちらが先かは分かってないしね。」

「まっそれに関しては家族が先だと思うぜ。だって家族を守るために家をつくったと思うしな。たぶん。」

「たぶんって、曖昧だねぇ。どっち付かずだ。」

「それぐらいが丁度いいんじゃね?」

「そんな適当でいいのかな? 仮にもリーダーなのに。」

「そこにリーダーとか、団長とかは関係ねぇと思うぜ。立場とか、感じとか、性格とか、性別とか、さ。それでも、やろうとしてることだけが凄いことなんじゃね? ハハッ夢の見すぎかな?」

「見すぎはいいことじゃない。それほど希望を持ってるってことだし。けれど、その時現実を見たときどれ程絶望に叩き落とされるかは、計り知れないけど。」

「良いこと言うねぇ。ハカセは。」

「ありがとう。それに、ゲンが言ったことには同調するよ。誰がリーダーになろうとしても、結局は同じ人間、存在なのだから。誰がなってもいいと思ってる。」

「そうだよな。結局は同等垂線だもんな。」

「同等も垂線も同じ真っ直ぐの一線だね。かけてるのかな? 今日は調子が少し、いいね。」

「おい、やめろよぉ恥ずかしいじゃねぇか。」

「それでね。」

「またもや無視! もはや芸当だな! あと、続けてどうぞ!」

「うん。リーダーの話なんだけど」

「そこか。いや、いいよ、続けて。」

「リーダーに求められる物ってなんだと思う?」

「なに、ってなぁ。優しさだろ。あと、面白さだろ。爽やかさだろ。あとは、なんでもいいかな。ハカセは?」

「僕はね。威厳でしょ、かっこよさでしょ。優しさと、恋だね。ほら、恋愛頭脳戦とか。」

「それは、どこぞの会長と副会長だろ!」

「ツッコミの切れもいいね。」

「グッドやめろ! なんか、腹立つ。」

「フフフ、ごめんね。」

「いや、いいけどさ。」

「そうそう。それでね、チヒロの家族の件についてなんだけども。」

「そこに戻るのか。」

「ゲンはどう思う? 家族について。」

「ん? まぁいいんじゃね? あいつがそう、思ってんなら。俺は、そこに口出ししねぇよ。そこは自由だろ?」

「確かにそうだね。僕らは基本的にはメチャクチャしてるしね。今さらルールとか秩序とかある程度のことぐらいしか守れてないしね。それなのに、チヒロの考えを否定することはできないしね。矛盾しちゃう。」

「矛と盾だ。」

「どんなものでも突き刺す矛とどんなものからでも守れる盾、だったっけ?」

「確かそんな感じな気がするぞ、俺は。」

「なら、よかったよ。」

「自由なんてあるのかなぁ。俺は、ない気がする。」

「それまたどうして?」

「だってさ、自由ならどんな格好をしてようと、どんな考え方をしてようと許されるじゃん? なのに、まだ否定している人もいる。だから、本当の意味で、いや、本当の意味とかなくてそもそも自由なんてないんじゃねぇのかなぁって」

「、、、なるほど。僕は、ゲンの考え方、価値観、論理観に同調するよ。そうだね。僕は、それをダイヤモンド六個で買うよ。」

「ダイヤモンド六個で何ができる?」

「う~ん。そうだね。まず、二年間は働かなくても生きていけるね。それに、遊んで暮らせる。」

「二年も! 俺の考え方が!」

「いや、例えばの話だよ。」

「なぁんだチェッ!」

「そうかそうかつまり君はそんなやつだったんだな。」

「ンナァ! 今のセリフ知ってるぞ! 蝶のやつだ!」

「おや? よく知ってるね。本とか読むの?」

「ん? ああ、昔な。」

「そう。」

「うん。」

『、、、』

「話が発展しなかったな。」

「そう言ってゲンは広げようとするでしょ?」

「オウ! 俺は、おしゃべりが好きだからな。」

「そうだね。君の隣にいるとおしゃべりが止まらないや。でも、ね?」

「だな、早く服かって帰るか!」

「だね。」



帰り道、冬だと言うのに少し、暖かかった。

次回から新シリーズかな? たぶん。

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