第77話 家族
一瞬でした。目にも止まらぬ速さで、移動し斬ったのだから。親とも言えない、言いたくもないクズを斬ったのです。
「ウウウァァァ斬られた! キラレタァ!」
「本当に斬ってたら、叫べないだろ。」
「クソが! こんな、出来損ないもっと早く売っておけば良かった! こんなことにもならなかったし、あんな、化物と会うこともなかった! そうだ、そもそもの話こんな、出来損ない生まれなかったら、、、こんな呪われたやつが生まれなかったら、そうか、生まれなかったらよかったのだ! 魔力はほとんどないし、体力もないかといって特別で特殊な能力もない、使えないやつなのに、ただの金食いなのに、それなのに、」
ああ、やっぱり、死ねばよかった。あのとき、寒さで、死ねばよかった。
「なぁお前それ、本気で言ってんのか?」
「ああ、そうだよ! 本気だよ! 何が悪い? 親は絶対的に子供より上なんだよ! だから、どう扱っても良いのだよ! 親だからな!」
「、、、そうか、おい。お前名前は?」
名前? そんなの、
僕には、親がいます。けど、それは、夢のような、人達ではありません。いつも僕のことを殴って蹴って、罵ってきます。それでも、耐えてきたんです。なのに、それなのに、売られたのです。そんなときでした、一人の黒いローブを羽織った男の人が現れたのです。人身売買の現場に。その男の人は、右手に持った剣でたくさんいる悪い人達をたおしっていったのです。その、姿はまるでヒーローでした。そして、僕のことを助けてくれました。その後僕はその人に言われたある島に行き育ちました。そんなある日、突如龍が現れたのです。その、島の人たちは戦いました。けれど、倒せませんでした。僕はその、戦いから逃げるために、帰ってきました。そこで、ある優しい人に会いました。その人は僕のことを一人の人間として扱ってくれました。そして、その人は僕に名前をつけてくれました。そんな人でした。けれど、その人は聖騎士に連れていかれました。
「はぁ? この出来損ないには名前なんてない! これからも、永遠にな!」
「お前には聞いてないよ。コイツに聞いてる。」
「僕は、僕の名前は、チヒロです。」
はっきりと言いました。
「そうか、チヒロか。よし、なぁお前ら、子供はお前ら、親の所有物じゃねぇぞ。」
「なにを言っている!」
「黙れ。それから、お前らは終わりだよ。サンダーよく来てくれた。助かったよ。」
そこには朝訪ねてきた聖騎士がいました。
「テメェラを捕まえに来たぞ」
「なぁお前。いや、チヒロ、本当によかったのか? 俺たちと一緒にいて。」
「はい。僕は、あなたたちと一緒にいたいですから。」
あれから、サンダーと言う聖騎士に着いていき色々と聞かれました。今までのこと、これからのことを。そして、僕は、そこではっきりと正確に、明確に答えのです。
「一緒にいたい、か。いいんじゃねぇの? 一人増えたところであんまりかわんねぇしな。」
「はい。」
「夢とかあるのか?」
夢。夢、、、あります。いつか、助けてくれた黒いローブの人のように、強く、あの優しい人のように誰かを助けることができるそんな、そんな!
「″ヒーロー″ になりたいです。みんなを守れる。ヒーローに。」
「ヒーローね。あいつと被るな。ゲンも似たような夢をいや、約束をしててな。″英雄″になるってさ。いつか、戦う時が来るかもな? ヒーローVS英雄。」
「できればなりたくないですね。互いに誰かを守るために。」
そう言って着きました。彼らがいる家に。仲間が、家族がいる家に。そして、僕は、扉を開け、くぐります。その瞬間から、僕の人生は今、ダウンロードされました!
『お帰り!』
運命は変えられないけど、未来は変えることができる。なら、僕は、楽しい未来に突き進む!
次回日常ギャグ回を、投稿します。そのあとは新シリーズかな? 多分長編になると思う。




