第76話
まさかの二作品連続投稿。
連れてかれた。俺としたことが、どこだ、どこだ。恐らく相手は親か? このままじゃ不味い。帰したら今度は生きて見つからないぞ。油断した。
「あっそうだ、ゲン買い出しに行ってきてよ。」
「やだね。」
「よし、後で埋めるとして、ハカセはってあいつは本を読んでるから邪魔はしないでおこう。」
「ちょっと待ってくれ! 俺埋まられたくないよ~!」
ゲンが泣きそうな目で、いやもう泣いてるのだけれど、まぁ許されないだろうな。あんなに必死にしがみついても意味ないだろうな。
「サクラギ~いいか?」
「無理だ。ダグスに当たってくれ、俺は、寝る」
「よし、お前も永遠に眠らせるとしてダグスは?」
増えた。サクラギも参加した。けれど、さすがと言うべきか、泣いてはいない。泣きそうだけど。これ、結局俺に回って来そうだな。
「残念だったな、俺は、用事がある。」
「どんな?」
「、、、その、アレだ。その、いやぁ、なんと言いますか。その、ねぇ?」
「沈めるとして、ニンは?」
また増えた。あと、俺に来た。予想通りと言うか、いつも通りと言うか。昨日もこんな感じで結局俺に来た。なったもんな。
「なぁ! ニン! ハカセだけずるいぞ! 何度も免除してもらって!」
「あ? ハカセはいいんだよ。本を読ん出るからな!」
「なら、俺も読む! そしたら、いいだろう?」
「いや、ダメに決まってんだろ。バカか、お前は?」
うるさい。はぁ、仕方ない。このままだとラチがあかねぇし。俺がやるか。
「行ってくるよ。なにを買ってくればいい?」
「ん? おお、ありがとうよ。肉と野菜を買ってきてくれ、あと牛乳も。頼んだ。あと、お前ら、くっつくな! 特に、ゲン! 鼻水出てるじゃん! 放れろ!」
そう言って投げ飛ばした。この中で一番強いのは、やはり、リンだな。一番敵に回しちゃいけないランキング一位だな。
「お前も行くか?」
俺は、聞いてみる。すると、コイツは大きく頷く。
「なら、行くか、離れんなよ、迷子になっても知らねぇからな。」
そう言って扉を開け、外に出て行く。
そして、買い物をしているときだ。二人の男女に捕まっていた。俺は、止めに入ろうとしたのだが、向こうの男が攻撃をしてきた。地面から、土で固まった無数の槍が出てきた。魔力は″土″だ。外で刀を抜くこともできないので少し、回り道をして行ったのだがもういなかった。そして、今に当たる。
「たぶんこっちの方角であってるはずなんだがな。」
俺は、″魔力感知″を使い微かに残っている魔力を辿る。
「見つけた。あの洞穴か。」
子供をあんな薄暗い洞穴に連れ込むなんて、することはひとつだ。殺す。子供を殺す。売ったから、聖騎士に目をつけられたから、殺して隠すつもりだ。そうはさせるかよ。俺は、そう思っていきよいよく洞穴に飛び込む。暗いだが、″魔力感知″を使えば容易に突破できる。それに、だんだん濃くなってきた。もう近いな。ん? 壁? 恐らくやつでないと動かせないのか。けれど、相手が悪かったな。人目さえなければ、回りに誰もいなければこっちも刀を抜けんだよ。
「嫌だ、イヤだ! 死にたくない、シニタクナイ!」
「うるさい! お前のせいで、お前のせいで!」
「うるさいのはテメェラだよ、さっさとコイツを返せ、それから、聖騎士に捕まれ。」
「貴様、どうやって入った!」
「あ? 斬っただけだよ。アレは、魔力でできてたしな。簡単だったよ。斬るの。」
「貴様、貴様は部外者だろうが! なのにどうしてこんな出来損ないにそこまで肩入れする!」
許しておけないな。そんなことも分からないなんて。
「まず一つ。お前は子供を売った。そんなやつに部外者だとは言われたくない。二つ、コイツのことを出来損ないと言ったことを謝れ。三つ、お前ら、みたいなクズ野郎はさっさと捕まれ、以上三つが俺がコイツに肩入れする理由だ。」
俺は、そう言いながら、近づいて行く。
「来るな、くそ、来るな!」
「無理だよ。俺は、テメェラを許さないからな。」
そう言って俺は、二人に向かって刀を突き付ける。




