第75話
セーフ、だよね?
翌日。あのあと、結局夜遅くまでご飯の時間は続き、コイツも寝かせてもらえなかった。まぁ、その、簡単に言えばゲンの質問攻めが原因だった。といっても一応あいつにもマナーってもんがあるらしく、家族のことや過去のことについては触れていなかった。ゲンとのやり取りを見ているときは、案外考えれるやつなんだな。っと思っていたが今になると、直感はたまた、本能的に避けていたのだろう。と考えている。さて、太陽も斜めになってきたところだ。起こすとしますか。先に言っておくと、リンとハカセは起きている。リンは朝食の準備、ハカセはリンの手伝いだ。なら、俺の仕事は残っている起こし係だ。机の上に頭を乗せているゲンに、床で寝っころがっているダグス、どうなったらそうなるのかは分からないが自分が出した桜を身に纏いながら宙に浮いているサクラギ。それと、コイツ。コイツは、最後でいいか。まずはゲンからにしよう。一番近い。
「おい、起きろ。ゲン。」
「ンにゃ? もう少し。もう少しだけ、、、」
このやろう。ハァ、まったく、だらしないなぁ。ゲンに関しては後で殴り起こすとして、ダグスを起こすか。
「おい、風邪引くぞ、ダグス」
「む? むむ、朝か。よし、起きたぞ。だから、その、持ち上げた剣を直してください。」
俺は、言われた通りに刀を背中に直す。まぁなに、鞘に入れているから、斬られることはない。叩き潰そうとは思ったけど。
「ちなみに、もし起きなかったらその、剣でどうするつもりだった?」
「ん? 頭が床に埋まってたな。」
「起きて良かった。本当。」
そんなことを言っているダグスは置いておいてサクラギの元に向かう。
「おい、起きろッ」
「起きてるよ。ダグスとの会話で起きた。」
いきなり、出てくんなよ! ビビっただろうが! だが自分で起きれるとはな。さて、ゲンを殴り起こすか。
「いてッ! なにすんだよ! ニン!」
「起きなかったお前が悪い。」
「起こしてもないだろ!」
「声はかけた。」
「あら、すいませんでした。」
なんてやり取りをしていると、
「おはようございます」
コイツが起きてきやがった。
「あ~あ。ゲンのせいで起きちやった。責任取れよ」
「俺のせいなのか!」
「お前以外に誰がいると?」
「五十歩百歩譲ったとしても、俺ではないのでは?」
「古今東西、東西南北、老若男女、誰に聞いてもお前だって言うし、五十歩百歩だと、あまり大差はないぞ?」
「なに!」
「ハッ、勉強してくることだな。バカが」
なんて会話をしていると、クスッと笑いやがった。いったいどこが面白いのか。コイツはコイツで変な壺があるんだろうな。そんなことを考えていた時だ。コンコンと扉を叩く音がした。リンが出る。
「は~い。なんですぅ?」
「よぉリン。元気か?」
そこには、サンダーがいた。何故だ? あいつは聖騎士、めったに来ないはずだが。まさか、また事件絡みか?
「それで、何のようだ? サンダー?」
「ああ、この辺で子供の人身販売が行われていたらしくな、それで、まぁ聴き込みだ。人身販売事態は食い止めたがファイルに載ってある子供が一人居なくてな。親の元にいるか、それとも、この辺でさ迷っているか、最悪の場合はもう販売されたか。もちろん見つけたときは親の元には返さないよ。売ったやつのところに返すのはおかしな話だからな。それで、見つけたときは国で保護しようと思っていてな。ある程度成長したら家を提供し働いてもらうって感じなんだがな。なにか知らないか?」
子供、恐らくコイツのことだろうな。
「ホラ、行けよ。迎えだぜ、先に言っておくがあいつは悪いやつじゃないぜ。なんせ聖騎士長なんだからな」
そう言うとコイツは俺の袖をきゅっと握った。
「そうですか、聖騎士、行きません。だって、、、」
だって、その先の言葉は出なかった。わざわざ聞く必要もない。それに、なにコイツがそうしたいなら俺は、協力するまでだ
「ホラ、お前はあそこで隠れてろ、俺がなんとかするよ」
「はい。」
そういって調理場に隠れ指す。
「よぉサンダー。久し振りだな。話聞こえてたけど、そんなことがあったのか?」
「ああ、昨日判明したからな。無理もない。」
「ふうん。それで、見つけたら、教えたらいいのか?」
「ん?」
「どうかしたか?」
「、、、いや、何でもない。お前の言う通り教えてくれ。じゃ」
「おお、お勤めごくろうさん。」
そう言って帰っていく。
「ニン。なにを考えてんだ?」
俺が割り込んでからずっと黙っていたリンが聞いてくる。冷たい目、なにか探っている。本気の顔だ。
「聖騎士となにかあったみたいだぞ。それで、」
「庇ったのか。たくっ何か、サインしろよな。」
「悪かった。」
「さてと、ニンのやつバレバレだっつの一応俺も聖騎士長だっつの。まぁ本人がしたいとおりにさせればいいけどさ、なんて報告しようかな? あの、クズ供に」
週一投稿、キビシィ~!




