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ドラゴン物語り  作者: kurokuro
呪いの子編
92/154

第74話

ニン視点~

「ただいまっと丁度良かった。飯か?」

「おう、お帰り! そうだぞ飯だ! っと誰だ?」

ゲンが聞いてくる。一応言っておくか。

「さっき路地裏で会ってな、まぁそのなんだ。訳有りって感じで家に帰りたくないらしい。まぁ一日ぐらいなら泊めたっていいだろう? ゲン。ああ、そうだ名前はないからな。」

一瞬戸惑う。俺が普段そんなことしないからか? もしそうなら、潰す。そして、雪で積もったところに埋める。

「一日と言わず、ずっといてもいいんだけどな。別に俺はいいぜ。訳有りでも訳無しでも、泊まっていいしな!」

にこやかに、大きな声で言う。それは、本心からいってる言葉。嘘もなければ冗談でもない。本心からの言葉。それが通じたのか ″コイツ″ は少し、嬉しそうに笑った。

「ありがとうございます。」

「おう、いいぜ! 気楽にいろよ。堅かったら話せないしな。だろ? ニン。」

「ん? ああ、そうだな。それで、他のやつは何してる?」

「リンは、晩飯の支度、ハカセは、大きい窓の近くで本を読んでる、サクラギと、ダグスは一緒に話してたぞ。それから、俺はだな。」

「お前の話はどうでもいい。どうせ、バカなことしてただろうしな。聞くだけ無駄だ。」

「おい!」

コイツは今の会話を聞いて笑った。徐々に本来の自分を見せるようになってきたな。それは、本当にいいことだ。

「俺はな、外で雪遊びをしてた! 楽しかったもんね!」

俺は、軽くゲンのことをスルーしつつ、手洗い場に行き、手洗いうがいをしてから、リンの元に向かう。あいつならすぐに状況は分かると思うしな。それに、コイツだってあんまり聞いてほしくないはずだ。そう思いつつ俺は、コイツを連れ、リンがいる調理場へと向かう。ちなみにゲンはどこかに行った。事実そうなのだ。あいつは目を離せばすぐにどっかに行ってしまう。

「よう、リン。飯はいつできる?」

「ん? ニン。もうすぐ終わりよっと。んんん? はぁ~ん。そう言うことねぇ。ん。分かった、分かった。温かい物でも出すよ。オイゲン! 炎を出してくれないか?」

大きな声でゲンを呼ぶ。本当に来るのか? っと思ったが直ぐに来た。

「炎ね。分かった。ホラッ、これでいいか?」

「上出来だ。これでスープを温めることができるた。はい、どうぞ。温かいから気を付けてね~あっそうだもうすぐ出来るから、みんなを呼んでくれないかな? ゲン。」

「分かったぞ。フゥハァ、飯だ~! 集まれ~! 飯だぞ~!」

ドタバタと音が聞こえ他のやつらがやって来る。

「ホラ、急げ、ダグス」

「分かってるよ、サクラギ」

二人が言い合いながら、階段を降りてくる。

「ゲン、僕を呼んだ?」

ハカセが、月の光を入れている大きな窓から降ってくる。

「飯だ」

「ご飯か。ご飯! 僕も丁度お腹が減ってきたところなんだよ」

「俺は、ペコペコで、お腹と背中がくっついてしまいそうだ」

そして、大きなテーブルに並べられる数々の料理。それには俺もビックリだ。

「今日はお客さんが来てるからね。これぐらいはしないとね。たくさん食べなよ! みんな!」

その言葉が食べ始める合図だった。スープを食べ終えたのでコイツも参加する。俺の隣でちょこんと座っている。

「騒がしいだろう? でも、いつもこんなんだよ。黙って食えないからな、あいつら。美味しいか?」

そして、ここに来てから、初めてコイツが喋った。

「楽しいです!」

満面の笑みを浮かべこちらを向く。俺はコイツの頭に手を置き

「たくさん食えよ。」

「はい!」

元気よくそう返事した。

今月はドラゴン物語りの投稿を頑張ります。週一投稿がんばります。

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