第70話 とある村にて
「ここか~!」
「と言っても、少し離れた森の中だけどな。」
サンダーからもらった例の情報の村、の近くの森に来ている。ドラゴンの背中に乗せてもらい数十分で来れた。
「ありがとうな。ドラゴン!」
「俺も少し気になっただけだ。だからけっしてお前らのために乗せた訳じゃねぇ~よ。」
まったくドラゴンってヤツは。照れ屋なんだから~
「ア? 今何か言ったか?」
照れ隠しか~おいおい~かわいいところもあるじゃね~かよ~
「燃やすぞ。」
すいません。調子に乗りました。
「ほら、行くよ。ゲン。」
「わかったよ~ハカセ~今行く~」
それからしばらく歩いた。最初の方は道がちゃんと舗装されていなかったけど木の量が少なくなっていくと道も舗装されてきた。それから大きな道を抜けると村が見えた。所々に家があり少し貧相な暮らしに思えた。
「ほら、行くぞ。」
ニンの掛け声に合わせて歩いて行く。15分ぐらい歩くと村に着いた。すると一人の老人がこちらに向かってきた。
「あなた方が聖騎士様たちですか?」
そう聞かれた。けれど俺たちではないので少しの間黙ってしまった。
「おう。これはこれはすいませんでした。ハッハッハッハ! もしや旅のお方たちで?」
「おう! そうだ。俺たちは聖騎士ではなく旅をしている者だ!」
「そうですか。ではこちらに。」
俺たちは言われるがままに老人に付いて行った。
「着きましたよ。こちら宿でございます。」
「案内ありがとうな。」
「いえいえ。ですがその代わり、少しお話を良いですかな?」
俺たちはこの村のことも聞きたかったので、良いよと答えた。その後俺たちは宿に入り少し奥の部屋に案内された。
「では、最初に私はこの村の村長でごさいます。お話の前にお水をどうぞ。」
水を出された。まぁちょうど喉も乾いていたところだ。そう思いながら一口で飲んだ。
「ここは?」
目が冷めると薄暗い場所に居た。俺、何してたっけ? あっ思い出した。あの村長が出した水を飲んでしばらくしたらいきなり眠気が襲ってきたんだった。もしかしてあれ、何かの薬でも入ってたんじゃないのか? そもそも薬自体をあまり使わないから警戒もしてなかったけれど、まさかこんな風に使うだなんて。そう言えばあいつらは?
「他のやつらならもう目が覚めているぞ、ゲン。」
それってどういうことだよドラゴン。
「そもそも、あの雷野郎、、、じゃなくてサンダーとか言う人間が忠告していただろう。この村は少し警戒をしとけって。」
そんなこと言ってましたっけ? 全然記憶に無いんですけど。
「ちゃんと聞いておけよ。」
きっとあれだ! あれ! ドラゴンの背中に乗ってたら気持ちがいいから忘れたんだよ。うんうん。
「茶番はいいからお前どうするんだ?」
どうするもなにもまずはここから出る。あいにく俺はつい最近捕まったばかりだ。手錠もしてなければこれぐらいの檻なら破壊することも簡単なことだ。
「よし。壊せた。そして出れた。」
「、、、おい、お前。俺のも壊してくれねぇ~かな~ダメか?」
そんな第三者の声が聞こえた。ゆっくりと右を向く。そこにはもうひとつ檻があった。
「そうだよ。ここだ。壊してくれねぇ~か?」
「嫌だね。捕まってるってことは悪いことをしたんだろ? じゃあダメだ。」
「その理論で行くとお前も犯罪者だぞ。」
「なに!」
確かに。言われて見れば。
「やっぱ今のなし。良いよ出してやる。その代わり今どういう状況なのかとお前の名前を教えろ。良いな!」
「お~わかったわかった。だからまずは出せ。話はそれからだ。」
俺はそいつに言う通りに開けてやった。するとその檻からは少し大きな男が出てきた。
「まず俺のも名前だが、″ダグス″ だ。それから今の状況だがな、この村は半月ほど前に魔物によって占領されてしまってな。それで魔物に旅の人間を捕まえ差し出すことになっちまったんだ。ここまではわかるな? だが、お前の仲間なら眠ることなくどこかに行っちまったぞ。お前をおいて。」
まじかよ。あいつら俺のことをおいてどこかに行ったの。
「恐らく魔物供がいる所だろうな。俺も一応この村で育ったんだ、助けてやるか。」
「ちょちょちょと待て。お前どうして捕まってたんだ?」
「ああ? 簡単なことだ。俺が魔人と人間の子供。つまりハーフだからだよ。それで村の人間供が怖くなって俺を牢屋に入れたのさ。な? 簡単なことだろう?」
ってことは、コイツがサンダーの言っていたやつか。
「なぁお前、、、」
揺れる。いったい何が起きたんだ?
「ここは塔だ。恐らくしたで何かあった。ほら、行くぞ。お前らだろう? 水の国を救った旅人って?」
あれ? 知ってたの?
「ここらじゃ有名だ。」
まるで俺の心を覗いたみたいだな。
「お前は簡単で助かるな。」
「何が簡単だって?」
「考えていることが。だってお前、、、相当のバカだろう?」
お前までか、え~とダグスだっけ? 俺とお前初めて会ったんだけどな? なのにどうしてこんなにも俺は、バカにされているんだ? おかしいな? なぜだ? 考えてても仕方ないか。まずはこの塔から降りよう。よし、壁が邪魔だな。
「風に当たりたくねぇ~か?」
「おいおいおいまさかお前。」
「そのまさかだ。」
俺はそういうと塔の壁をぶち壊した。と同時に景色が入ってくるそこには魔物たちが村の人を襲っていた。
「行くぞ!」
「ああ。」
俺たちは二人は飛び降りた。




