第66話 何か。
コロナのワクチン二回目打ちました~
″竜化″ 黒龍の時に使いまくってなんとか一日に三回までなら使えるようになった。制限時間は十分ぐらい! 十分で決着をつけないと。
「フ~!!! よし! いつでもいいぞ。」
「お言葉に甘えるとするか。″暴風の怒り″」
小さな竜巻。俺は避ける。壁がえぐられた。
「俺もいくぜ! ″アイスショット″ ″アイスランス″」
同時!
「″炎の渦″」
氷のつぶては避ける。氷の槍は炎で溶かす。まずは氷のやつからだな。
「″火球″」
「″風の刃″ ″風豹の牙″」
″火球″ がかきけされた。それに当たる。
「ウッ″ いって~」
豹の形をした風が左手を噛む。いや、腕までいってるなコレ。
『混魔撃″アイストルネード″!!!』
「″炎の渦″」
クソッ! 止められない。もっともッと火力を!
「ウォォォォォォ!」
壁に衝突する。鈍い音がする。骨が折れたかな? 黒龍とはまた違う痛さ。強さ。戦闘スタイル。今の俺が勝てる要素がないな。あ~あ。死んだかな。目を開けるのも辛くなってきた。黒龍の時は少しおかしくなってたのかな? 違う。あの時はハカセがいた。今は俺一人だ。俺は弱い。弱い。弱い。弱い。クソッ! 目を隠すこともできないじゃん。″竜化″ が解けて行く。不味いな~このままじゃ死ぬな。約束守れそうにないな。
「泣いているのか? だがダメだな。」
「そうだな。ダメだ。泣いても無駄だ。」
「殺すか。」
「そうだな。俺たちの邪魔をしたからな。」
『混魔撃″アイストルネード″』
ああ、ダメだ。動かない。目がゆっくりと閉じて行く。上下が黒い。死にたくないな~生きてたいな~約束守りてぇ~な~!
黒い。暗い。水?
「グブブブブ」
水が流れる音がする。水が流れているんじゃない。俺が流されている。明るい。光? 外かな? 手を伸ばす。届かない。流されてるからだ。
「暗い。」
、、、辺りを見渡す。なにもない。目を閉じる。いきなり明るくなった。ゆっくりと開ける。
「台座?」
台座のような石の上に剣。大剣が刺さっている。からだが勝手に動く。まるであの大剣に引き寄せられているみたいだ。
「ジジジジジ」
剃んな音がなる。掴もうにもつかめない。握れない。近づいたら戻される。それでも少しでも前に前に進んでいる。
「ガギッン」
握れる。どす黒いなにか。あのときとは違うなにか。魔物? そうだ。魔物の魔力がする。でも、違う。やっぱりどす黒いなにかの魔力もする。ふと隣を見る。誰かいる? シルエットだけが見える。騎士のようだ。鎧を着ている? 剣を持ってる。一本の髪が落ちてくる。白い。けど、俺の髪だ。おかしい。俺の髪のいろは黒なのに。どうして。誰かが俺の上にいる。剣を握った、、、その瞬間だった。
「なんだ、その姿は。それよりも! 今当たったはず。確かに攻撃が当たったはず。なのにどうして。それになぜ立っていられる!」
なにも感じない。いや、感じる。ひとつだけ、、、ある。殺したい。どうしようもない殺意。衝動。心臓がドクンドクンといっている。心臓が破裂しそうだ。それぐらい鳴っている。殺したい、殺したい、殺したいと! そういっている。右手を少しあげ前に出す。
「ドーン」
そう言った。刹那。その瞬間前にいる、二人が吹き飛んだ。楽しい。こんなにも楽しいことがあるなんて。
「貴様、貴様!」
「うるせ~黙れよ。」
おっ早い♪ 首を掴むそのままどこかに投げ飛ばす。軽い。今なら何でも出来そう~♪
「″アイスショット″」
氷が体に当たる前に消える。どうしてだ?
「もう一回やって。」
「クソガ! ″アイスランス″」
溶けてる? のかな? わかんないや。けど、今ものすごく楽しいよ♪
「ほら死ね。」
「ウがッ、ゲバッブバッ、ウッウ、ウエ。」
「脆い。弱い。はっ~。ん? なんだ。強いなにかが後ろにいるぞ~♪」
後ろに振り向く。それと同時に消える。
「アレレ? 腕がない。あっ落ちてる。よいしょっと。くっついた。ん~誰?」
「別人格? それとも完全なる別人。お前名前わかるか。」
名前? ああ、わかるよ。
「俺の名前は、デストロイ。」
「そっか。でてけ。」
倒れる。アレレ? 眠い、、、クソッ! 完全には出れなかったか。まぁ良い次だ。次こそは。
残虐。破壊。暴君。鬼畜。恐怖。嫌悪。憎悪。絶望。虚言。忌ましめ。不快。それが彼を表すにはよい言葉だろう。
血肉。骨。魂。愛。意志。決意。覚悟。希望。真実。幸運。彼の前では全てが消える。
何をとっても全てが無駄になる。そして、なにも残らない。
彼の名をデストロイ。またの名を二代目魔王。




