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ドラゴン物語り  作者: kurokuro
桜閣城編
78/154

第65話 水&炎vs風&氷

ハカセ視点~

確かにゲンは強い。けど、それは今まで見ていたなかで僕を除いてだ。ゲンはバカだから、相性が悪いかどうかもあまりわかってない。(たぶん) 例えばゲンは僕と会ったとき水の魔力だと聞いて一歩後ろに下がった。つまりゲンは炎は水に弱いということはわかっている。けれど風に弱いことはおそらく知らない。いや、これはさすがに評価が誤っているのかもしれない。ねんのために聞いておこう。

「ねぇゲン。君の魔力。炎なんだけど風に弱いってこと知ってるの?」

さぁ、どうだ。僕個人としては知っててほしいけど。

「え? そうなの? 知らないけど。」

やっぱりか~! 何となく思ってたけど。やっぱりそうなのか。期待は裏切らなかったね。裏切ってほしかったけど。

「実はね、炎の魔力は風の魔力に送られるんだよ。風の通り道を作られてね。」

「、、、ごめん。全然わかんねぇ~や。」

「あっうん。そっか。」

ダメだこりゃ。リンかニン。どっちか来てくれないかな。あの人でもいいや。確か、サクラギだったけ? 誰か来てくれないかな。

「なぁ、どうしてそんなに残念そうな顔してんだ?」

残念そうな顔をしてる? どうやら僕は表情に、ゲンの言葉を借りるなら顔に出ていたらしい。

「フフフ、ごめんね。最悪な人が助けに、いや、助けにもならない人が来たからね。顔に出てたみたいだ。」

「、、、オイ! 一瞬理解できなかったじゃね~か! 最悪ってなんだ! 助けにもならないってどういうことだ! 確かにさっきまで捕まってたけど!」

そう。ゲンはさっきまで捕まっていた。あっさりと。


「トウ! ほらほら来てやったぞお前らの作戦を止めにな~!」

彼らではなく、僕らの作戦を止めている気がする。

「なんだ! 貴様は!」

あっ見張りの兵士が気づいた。

「おれは英雄になる男。そして、ゲンだ!」

あ~あ。名前名乗っちゃたよ。しかも夢までセットで。

「英雄? 面白いこというじゃねぇ~かよ!」

「笑うなよ!」

笑っちゃたよ。どうするんだろうゲン。

「笑ってるのも今のうちだぜ! オリャャャャ!」

瞬殺。え? 誰がって? バカみたいに叫びながら拳をあげて突っ込んだ人が。ああ、そういやゲンはバカだったね。忘れてたよ。一番忘れたらいけないこと。あっ、ゲンが槍に吊るされた。たぶん、牢屋か何かに入れられて捕まるんだろうな~


「″風の戯れ″」

回想終了と同時に攻撃を喰らう。でもこの攻撃は風の魔力の方。それなら僕には効かない。つまり僕が気を付ける相手は氷の魔力の方。

「アイスショット″」

来た!

「″炎の渦″」

「″風の通り道″」

氷が足に刺さる。そして、凍って行く。不味いこのままじゃ

「″アイスランス″」

「ハカセ!動けないのか?」

「うん。」

「待ってろ。″熱拳″」

ギリギリの所で氷を炎で砕いてくれた。あとは足だけど、これに関しては。

「ってオイ! なにしてんだよ! ハカセ!」

心配されるけど大丈夫。再生はする。何をしたか。僕は自分の足を切った。それだけだ。こうでもしないと全身が凍るのも時間の問題だからね。

「、、、なぁ、ハカセ。お前。先に行け。」

、、、何を言っている? 正気か? 君は相手が悪い。だから二人で戦った方が勝てる確率は高い。

「だってお前。自分を犠牲にするだろう? 俺は凍っても燃やしたら大丈夫。だから行け。」

「でも、それでも君じゃ勝てない。」

「そっか。でも、勝てないなら勝ってやるさ。運命は変えれないけど、未来は変えることができるんだぜ。」

どこか悲しそうにゲンは言った。運命は変えれないけど、未来は変えることができる。素晴らしい言葉。でも、きれいごとを吐いていてもダメなんだよ。

「俺は、死なね~。そう言う約束だからな!」

、、、信じよう。ゲンを。

「行ってくるよ。」

「はっ! 早く行ってこい。邪魔だ邪魔~。」

そうだね。君の邪魔になるなら行くとするよ。そう思って僕は走り出す。

「そう易々と行かせるか。″風豹の牙″」

「″ドラゴンメテオ″」

「風を打ち消した、そんな馬鹿な。それになんだ! その姿は。」

「邪魔すんじゃねぇ~よ。お前らの相手は俺だ!」

頼んだよ。ゲン。



地下。

「なんだ貴様。その強さは。」

「なに、ちょっと昔な、、、思い出したくもないな。ああ、それより刀を知らねぇ~か?」

「刀? なんだそれ? 武器なのか? それとも人なのか?」

「ああ、そっか。伊賀の里以外じゃ誰も知らないのか。作り方も使い方もどんな姿をしているのかも。教えてやるよ。武器だ。武器。」

「ハァハァハァ。武器か? 武器なら武器庫にあるはずだぞ。ここをまっすぐに行ったところだ。教えた。教えたぞ! だから殺さないでくれ。」

「おお、ありがとうな。ああ、あと殺さねぇ~よ。前は嫌なやつは全員半殺しだったんだが、まぁ人は変わるもんだな。だからお前も殺さねぇ~よ。」

「そうかそうか。殺さないのか。よかった。」

「けど、油断はしねぇ~よ。ってこで寝とけ。」

「グァッ」

「さてと、ここをまっすぐに行ったところにある武器庫か。早く刀をとってあいつらの所行かないとな。とくに今はハカセかな?  本能感知を使って分かるのは。あとちょっとだけゲンもか? とにかく急がないとな。怒られるのは嫌だし。」

運動会はいつかね。

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