第64話 この階段長くね?
「まだかぁぁぁぁ~!!! けっこう走って上ったぞ! まだなのか~!」
10分ぐらいは走ってる。ぐるぐると回ってる階段。こう言うのを螺旋階段って言うのか? ってんなこと考えてる場合じゃねぇ~!
「ギャァ! 冷たい! ポタポタしてる! って、ん? 水? まさか、ハカセか。」
う~ん。そもそも、俺わざわざ上る必要あるか? ないな。全部ぶっ壊しながら、いけば良い!
「ウォォォォォォ~!!! って、痛った~! 痛て~よ~。めちゃめちゃ痛い。どうして、炎が出なかったんだ? もしかして、ドラゴンが中にいないからか? もしだぞ。もしそうなら、早く戻ってこ~い! こ~い! こ~い! こ~い!」
返答なし。そして、メッチャ、響く。ビビるぐらいに響く。ってこんなとこしてる場合じゃないよな。とにかく上れ~! て言うかこの階段長くね? どれだけ長くしたんだよ! 呆れるぞ!
なんとか、ついた。ッ!
「グオッ」
痛てててて、なにかがいきなりぶつかってきた。いや、正確には、ぶつかってきたではなく飛んできただな。そう思いつつ俺は今膝の上に寝ているやつに目を向ける。そこには、ハカセが居た。
「、、、え? ハカセ? どうして? つか大丈夫か?」
「大丈夫そうに見えるかな?」
「見えないな。」
イヤだってな、お前血を流してないし息も荒くないしたぶんだけど俺の方が大丈夫じゃないぞ。俺お前に飛ばされて壁に背中おもいっきりぶつけたからな。
「そうかそうか。君はそんなやつだったんだな。仲間の変化にも気づかないなんてな。けど、まぁ、大丈夫なんだけどね。」
「大丈夫なら言うな。それから、俺が悪いやつみたいな感じになってるからヤメロ。」
お前何が
「お前何がしたいんだよ。って顔だね。」
顔だけで読み取るな読み取るな。怖いよ。普通に。
「実は前にいる二人にてこずっててね。相性が悪いんだよ。」
前にいる二人? あっ全然気づかなかった。なんかごめん。
「まぁ、俺の魔力はともかく確かに、この脳筋バカとは相性が悪いな。」
緑のコートを着た男が言う。
「おいおい、脳筋って言うな! まぁでも確かに俺とは相性が悪いな。」
マントがついてる服を着てる男が言う。カッコいいなおい。
「あっちの冷静そうな男、わかる?」
緑のコートを着た男のことを言ってるのかな?
「あの緑のコートを着ている男。」
どうやらあっていたみたいだ。
「あの男の魔力は、″風″ だ。」
風か。でも、ハカセとは相性はまぁまぁなんじゃね?
「問題はあっちの男、魔力は、″氷″ だよ。僕の水は凍らされてしまってね。」
氷? なら溶かせばいいじゃん!
「″炎の渦″」
「″疾風の通り道″」
風で炎が送られた。てか、出せるし。ってこは、ドラゴンお前。
「帰ってきたぞ。あと、眠いから寝る。」
ふざけんなよ。
「どうやら、ゲンも相性が悪いみたいだね。」
そうみたいだな。けど、諦めないよ。
「さぁ、あがこうか。全力で。」
ハカセがそう言う。おそらくそれが戦いの合図だろう。
「″アイスショット″」
「″火球″」
炎と氷が散らばる。




