第62話 作戦?
「ひとまずで、名前を言わないか? このままだと、ずっとソイツって呼びつけることになるからな。」
そうニンが言う。たまには、ちゃんとしたことを言うではないか! あの、ニンがな~。うんうん。人ってのは変わるもんだな~。実に素晴らしいことだ。
「おい、ゲン。お前余計なこと考えていたら殺すからな。」
前言撤回。やっぱなしで。なんにも変わってねぇやコイツ。
「あの~名乗って良いですか?」
「ん? ああ、良いぞ。うちのバカが邪魔したな。」
だからだな、バカではないと言ってるだろう!
「俺の名前は、″サクラギ″ 魔力は少し特殊だ。」
″サクラギ″ よし! 覚えよう。そんでもって魔力が少し特殊ってのはいったいどう言うことなんだ?
「特殊ってのはどう言うことだい? サクラギ。」
俺の変わりにハカセが聞いてくれた。あれ? 俺、さっきから喋ってないような気がする、、、気がするだけか。そそそそうだよな! うんうん。きっと気がするだけだ!
「俺の魔力は″桜″ 地の魔力の派生である、植物系の魔力。その中でも珍しい四季を代表する花だ。なおかつ俺は桜を出したときには、同時に風も吹く。だから、少し特殊なんだ。」
う~ん。まったく意味が分からない。
「つまり、魔力の属性が二つあるってことで良いんだよな?」
「ああ。大体はあってる。まぁ、俺もまだ完全に理解をしているわけでもないからな。」
魔力の属性が二つ? うん。まったくもって分からないな。まぁ、そもそも本人が理解できてないのに、俺が理解できるはずがないよな。うんうん。
「ゲン。バカだから、考えても無駄だよ。」
おい、ハカセ今のはちょっとひどかったぞ。俺はバカじゃないし。
「とにかく、もう話して良いか?」
サクラギが言うには、あと、二時間後。今日の夜。正確には、月が出たタイミングで襲撃されるらしい。なぜこの事を知ってるかと聞くと、どうやらもともとその襲撃犯たちと一緒に居たらしい。が、騙されていたとのことだ。親を殺したのがビミオンの聖騎士だと騙されていたって訳だ。けれどもサクラギは、それが嘘だと最近分かったらしい。というのもその襲撃犯たちは、自分に協力しているのではなく黒龍を崇めていて、親を殺したのもソイツらだったのだ。
「それで、襲撃犯たちを止める作戦を今から言うね。」
リンが考えてくれていた。
「サクラギの情報だと、襲撃犯たちのアジトは地下にある。そして敵の親玉の魔力は地の魔力。それも聖騎士に並みの強さらしい。みんな親玉には気を付けてね。それじゃぁアジトに行くよ。」
さぁ、アジトに行くか!
大きなテントが三つ。その奥の洞穴から地下に行ける。よし! 行くか!
「いやちょっと待て。落ち着け」
「おいおいおい。ビミオンが襲われる可能性があるんだぞ。落ち着いてられるかっての。」
「だから、聖騎士を呼んで待ってるんだろう!」
そうニンが言う。イヤだって遅いもん! 10分は待ってるからな! もういいだろ!
「俺は行くぞ!」
「だから、待てっていってんだろう!」
「オイ! そこに誰か居るのか!」
第三者の声。見つかったじゃねぇ~かよ。もう良い! 俺は行くぞ! 作戦なんて知らないからな! ウォォォォォォ~!!!
「あの、バカ。」
今一瞬、ニンがバカって言った気がするけど気のせいだからな!




