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ドラゴン物語り  作者: kurokuro
水の国編
65/154

第54話吸血鬼の血を継ぐもの。

引きづつきハカセ視点~

遠い昔。鬼が、住む集落があった。鬼は、互いに強力しあって生きていた。が、集落が出来てしばらくたった時。ある、鬼が人間と結ばれた。集落は、初めてのこともあり、盛大に喜んだ。だがしかし、鬼と人間の子は違った。子は、人間でもなく鬼でもない。異質なものだった。昼は眠り、夜に活動をする。そんな、存在であった。鬼達は、そんな、子供を棄てるように、二人に聞かせた。もちろん、親である二人は猛烈に反抗したが、結局は殺された。残った子供は、棄てられた。普通ならそれで死ぬだろう。だが、それは、無かった。子供は、生存本能に従い人間を喰い生きながられた。しばらく時がたち。その子供は、一人の人間と結ばれた。そうして、じょじょにじょじょに数を増やした、異質な存在は、次第に自分達と近い鬼と共存しようとした。が、鬼達は、それを拒み追い返した。そして、それと時を同じくして、人間たちもその異質な存在を、否定していた。人間は、その異質な存在と、近い存在である。鬼と交渉をし、その異質な存在を、根絶やししようとした。鬼は、力に優れていた、異質な存在は、魔力のコントロ~ルが、優れていた。異質な存在は、血を使い戦った。そして、次第にその異質な存在の名を、″吸血鬼″ と呼んだ。鬼と吸血鬼の戦いは、長く、短いものだった。勝ったのは、鬼だった。そして、勝ち残った鬼を人間は根絶やしにした。人間は、次は鬼たちが襲ってくると思ったのだ。そして、鬼と吸血鬼は、この世から消えたと思っていた。が、吸血鬼は、違った。吸血鬼は、自分達が死ぬことを分かっていた。分かっていたからこそ、自分達を、終わらせないと考えた。その結果は、魔力を少しずつ減らし、ばれないようにそして、一つの時代に一つだげ生き残す、と言うものだった。そして、これは、成功し、今でもこの世のどこかに、たった一人どこかに生きている。



温かいような、冷たいような。その、どちらでもないような、温度。視界がぼやけている。黒と赤の糸が、たくさんある。真っ直ぐな糸や、ぐにゃぐにゃと曲がった糸。縦の糸。横の糸。斜めの糸。そのどれでもない糸。邪魔だ。邪魔だ、邪魔だ。体がフワフワしている。プールに入った、後に起きる現象みたいだ。魔力が、溢れている。今なら、何でも出来そうだ。黒龍だって殺せそうだ。

「待っていた。待っていたぞ! ついに、ついに! 吸血鬼の力を目覚めさせたのか。長かった。実に長かった! 吸血鬼の生き残り! それが、ハカセお前だ!」

何か、言っている気がする。黒龍、僕は、もうお前の声を聞きたくない。聞きたいのは、悲鳴だけだ。お前の、絶望した、声だけだ。

「吸血鬼はな、自身の魔力を削っていった。そのお陰で人間荷には、気がつかれ無かった。が、血は薄くなった。だから、最後の吸血鬼なんだよ。ハカセ、お前はな。」

吸血鬼? それは、もしかして僕のこと? 違う。違う違う違う。僕は、人間だ。ただただ、魔力の循環が早いだけの、人間だ。

「もう一つ、もう一つだけ。吸血鬼は、魔力のコントロ~ルが、優れていたんだ。ゆえに魔力を主に戦っていた、吸血鬼は、次第に魔力の循環が人より、鬼より、魔物より、早くなった。どこかで、身に覚えがあるだろう?」

うるさい。うるさい、うるさい。僕は、人間なんだ。人間。

「お前は、人間なんかじゃない! 吸血鬼だ。化け物だ!」

黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。黙れ。ダマレ! それ以上喋るな、口を動かすな、死ね! 死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、

「シネ!」

前がよく見えない。この糸、邪魔だ! ああ、どうにでもなれ!

「″血槍″」

「グァ! ガバッ! まさか、これ程の威力とは、ハハハハ。なおさら、欲しくなったてきた。」

効いているのか? それより、一本糸が切れた。どうしてだ。

「″血水″」

「ドバッ! 不味い。不味い。このままじゃ死ぬ。」

まただ。また、一本切れた。ああ、そうか。そうなのか。血だ。血を見れば、糸が消える。もっともっと! 血を見せろ! 黒龍!

「″血流″」

「飛んで逃げるか、」

おいおいおい、逃げるのか? 逃げるなよ。もっと、血を見せろよ。なぁ! もっともっとモット。

「″血撃″」

「ぬぅ、やるな。」

羽をやったぞ。落ちてこい。 

「グッ、ハカセ、まさか、お前。暴走しているのか。」

暴走? なんのことだ。僕の意思だ。これは、僕の意思だ。僕が、お前を殺したがっている。血を見たいと言っている。これが、生存本能だ!

「″血海″」

「手足が、縛られた。」

「″血の十字架″」

血を見せろよ~。足りないんだ。血が。あともう少しなんだ。あと、あと、60本。

「″血撃″」

「グァッ!」

あと、40本。まだだ。もっと必要だ。糸が消えるまで。

「″血流″」

「手が、足が、再生しない。なぜだ。」

なぜだ。なぜ、再生しない? あと、30本。足りないかも、知れないじゃないか。どうすれば、良い。大きくて、強い攻撃を与えれば、たくさん出てくるんじゃないだろうか? もっと血が必要なんだ!

「″血槍″」

十字架の真ん中に槍が刺さった。あれ? 糸が、あと、一本残ってる。足りないよ。どうしたら良いの? どうすれば、消せる。無くせる。切れる? ああ、そうか。そうなのか。自分で出せば良いじゃないか。

「何を、する? ハカセ。」

「″血刀″」

刺しちゃた。自分のお腹を刺しちゃた。ほら、見て、たくさん出てるよ。血が。最後の一本が、切れた。プチっていったよ。

「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」

「なぜ笑う?」

「やっと。やっと。見れる。黒龍。もっともっと血を見せろ。絶望したか? まだか? なら、血を出せ。そして見せろ。この、俺に! 見せろ! アハハハハハハハハハハ」

「普通じゃないな。」

「ああ、そうだ。ボクハ、普通じゃない!」

「狂ってる。」

「狂ってる? ああ、そうか。そうかよ! 狂ってるか、ハハハハ。そうそうか!狂ってるか。狂ってる。狂ってる。狂ってる。狂ってる。狂ってる。狂ってる。狂ってる。狂ってる。狂ってる。狂ってる。狂ってる。狂ってる。狂ってる。狂ってる。狂ってる。狂ってる。狂ってる。狂ってる。狂ってる、、、けどさ、人間。いや、この世界にある全ての存在はさ、み~んな、狂ってるぞ! お前も狂ってる。みんなみんな、狂ってんだよ! 狂って、狂って、狂って、狂いまくってんだよ! テメェラ全員狂ってんだよ。アハハハハハハハハハハ! 最高に、面白いじゃん! 最高に、笑えるよ! こんなにも、今までで、楽しいことは、初めてだ! ありがとうよ。黒龍。そして、さようなら。」

「ならば、死ね。″破光″」

あれ? 貫かれた? 今の黒い光で。体が、動かない。プチって糸が切れたように。どうして。どうして、倒れたの? もっともっと血が見たいのに。どうして。あれ? そもそも、何で、血が見たかったんだ。どうして、黒龍と戦っているんだ。何のために?

「これで、終わりだ。″破光″」

ああ、死ぬのか。どうして、今まで生きてきたんだ? 生きる必要性はあったのか? ないじゃないか。あれれ。じゃぁどうして。悲しいんだ。ああ、そうだ。僕は、仲間と笑いたいんだ。死にたくないな。生きたいな。

「ほう。俺の攻撃を受けて立てるとはな。」

「あのなぁ、ハカセ。助けて欲しけりゃ頼め! そしたら、助けてやる! 俺たちは、仲間だ! 俺も、みんなも、お前に助けて欲しい時だってある! そんときは、助けてくれ! だから!お前も一言、大きな声で言ってみろ! 助けてってな~~~!!!」

ああ、君のその声があれば、どんな人でも助けて欲しくなるだろうね。君は、僕のヒーローだ。じゃぁ言わなくちゃいけないね。

「助けてヒーロー!!!」

「良いぜ! けど、俺はヒーローじゃなくて、英雄になる男だ! そして悪いハカセ! 俺もこいつに勝てそうにねぇ~や。だからさ、助けてくれ! 頼む!」

「ごめん。ちょっと眠いや。」

「え? 嘘だろ! いや、まぁ一人で頑張ったしな。良いぜ! けど、早く起きてこいよ! 頼むからな、勝てないからな! 助けろ!」

起きた時は、黒龍の顔面に蹴りを入れるよ。だから、ちょっとの間だけ。本の少しだけ、おやすみ。

長くね!

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