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ドラゴン物語り  作者: kurokuro
帝国編
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第118話

ハ!カ!セ!視点~

それじゃあ時間稼ぎをしようか。僕はあの力を使うために全身の血の流れを早くする。差し詰め、吸血鬼化と言ったところかな。


「ほう、お前が例の兵器か」


「だから何だ?」


僕はそう言うと、血で作った槍を持ち、距離を詰める。


「 "血発" 」


槍をヤツの体に当てるのと同時に、槍から複数の血の棘を出し、引き裂く。が、弾き返される。


「フム。威力は上がったが、魔力で体を覆っていれば、傷にもならんな」


なら、もっと威力のあるものを使ってやる。


「 "十字架" !」


背中から巨大な十字架を出現させる。


「潰せ!」


十字架に命令をすると、十字架は一直線にヤツに飛び込む。それと同時に、僕も駆け出す。


「威力は上々!」


そう言いながら十字架は片腕で止められる。が、僕はその十字架を、足場にしヤツの上空に飛ぶ。そして、ヤツの頭に向かって槍を突き刺す。


「 "血槍撃" 」


「 "空食" 」


刹那、僕は地に足を着けていた。避けられた? いや、違う。移動させられたのか? やっぱりヤツの魔力は僕の想定の上だ。今の僕じゃ理解さえもできない。


「そうそう、一つ言っておいてやる。この国に居た奴隷だが・・・」


ヤツは飄々とこちらに歩きながら言ってくる。


「使い物にならんからな、逃がしたぞ」


「ッ! どういう意味だ?」


「ん? 理解できなかったか? はぁ、簡潔に言えばだな。今も何処かで生きている。勿論、俺が王になった後だから、全員ではないがな」


なら、あの老人が言っていた、居ないって言うのは。


「・・・良かった」


「少々休め。気を詰めすぎだ」


吸血鬼化が解けて行く。どうやら、三十秒の時間稼ぎは終わったらしい。


「ハカセ、交代だ。こっからは俺らの番だ」


大量の魔力消費による、魔力切れ。それによって僕はその場に倒れた。


「後は頼むよ」

次回!は!長く!するぞ~!

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