第107話
「 "音撃" 」
防がれた。
「お前の魔力は知っている。故に対処もできるに決まっているだろう? 諦めろ、スズ」
誰が、諦めるか。お前は母さんを殺したんだから。
「何故、母さんを殺した!」
それだけは、それだけは知らなくてはいけない。
「・・・正確には、お前は俺の子では無い。アイツが作った、人工の人間だ。成功品だ。分かりやすく言ってやると、お前は兵器だ。先代が夢描いた、人形兵器。それがお前だ。それに、俺とアイツは赤の他人だぞ? お前はそう、プログラムされている」
―――は?
「では、何故俺を父にしたのか。本来ならば俺が王になるはずだった。だが、先代はそれを嫌った。だから、お前を俺の子にし、自然な形で王にしようした。実力主義の国で、俺が王になれなかった、理由だ。権力も、実力の一つだからな」
―――ならば、俺は、自身の権力を守るためだけに、存在していたのか?
「お前がアイツを敬っているのも、やり易い用にする為だけだ。まぁこの話しは誰にも言ってないがな」
せめてもの慈悲だ。と、ヤツは付け足した。
「なら、俺は、何の為に、此処に居る?」
「・・・そうだな。俺を、殺すためじゃないか?」
ヤツは少し微笑みながら言ってきた。
「フッ、ハッハッハッハッハ! もっと早く言っていれば良かったな。ならば、何の躊躇いもなく俺を殺すことが出来ただろうに。だが、俺はもう止まる訳にはいかんのだ。そうだな・・・・・・今、引けば許してやる。お前が決めろ、スズ!!!」
俺は、俺は、俺は!
「お前を・・・殺す!!!」




