表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドラゴン物語り  作者: kurokuro
帝国編
PR
125/154

第103話

「ウッここは? 落ちたのか? リンは? リンはどこに?」

辺りからはリンの魔力は感知できない。となると、僕が目覚めるまでの間に何かが起きたのか? 一体何なんだ、アレは。あの、現象を突き止めない限りは勝ち目は無さそうだね。まぁ今は兎にも角にも。

「出ておいでよ、隠れてないで。僕は今、多少気がたっている。敵対するならば問答無用で、潰すよ?」

「これはこれは、失礼なことをした」

老人? いや、強いな。洗礼された魔力、そして、威圧。油断はできないな。

「私は、王に支えし者。名をグシエと呼ぶ。貴様の名は?」

礼儀が正しいようだ。けれど、名乗る必要はない。

「もう一度聞く。敵対するのか?」

「私の命を持って、食い止める」

そう言うと、炎の魔力弾を放つ。僕はそれを水の壁で防ぐ。

「魔力は水か、ならば」

左腕が吹き飛ぶ。再生しない。

「電気?」

何故? 彼の魔力は炎なんじゃないのか? 複数魔力を持つのか? 否。其を可能とする魔力を持っていると考えた方が良いね。

「悲鳴も揚げないとは、慣れているのか?」

こちらの手は見せたくはないのだけれど、やるしかないね。

「フム。魔力を使って再生したのか。となると、差し詰め自動再生等か?」

中々鋭いね。まぁ一つ違うとするならば、無意識による自動再生だけどね。だから、魔力の消費を抑えることができる。意識すれば難しいんだよ、慣れてないから。

「魔人、只の人間ではないようだな」

吸血鬼とのハーフ。だから、

「半魔人だよ」

「そうか、ならば貴様か。先代の王が言っていた兵器とは」

兵器? 何故? 何故、其を知っている! それに先代の王だと? 嗚呼、そうか。ここは、僕が生まれた所なのか。

「なら、現王はスズのお父さんじゃないんじゃ?」

「・・・否。彼の父親であることは間違いない。が、認められなかったのだよ。王には実力がある。しかし、魔力が異端だった。それ故に、王の座に座ることも許されなかった。だから、現王よりも先に彼が次期の王の座に君臨することになった。実力が全てのこの国に生まれたと言うのに、その力が異端だった故に、人間の座にも座れなかった」

現王の事なんか、心底どうでも良い。今は、

「先代の王は何処に居る?」

今あるのは怒りだけだ。見つけて、殺してやる。生まれたことを後悔させてやる。

「死んだ。否、王が殺した。最後まで後悔の一つもなく。この国を殲滅した。我らを除いてな」

殲滅だと? ならば、奴隷とされる人達も。

「奴隷はどうした!」

「・・・居ないな。そんな者達は」

言葉にできない感情・・・否。一つだけ在る。それは―――

「ブッ殺す」

心臓の鼓動が早くなる。血管は湧き、血は流れる。あの時の力が這い上がる。

「過去に在たとさせる、伝説の魔物。その名は鬼。否、鬼以上の存在。吸血鬼か!」

魔力が増幅する。今なら何でもできそうだ。

「血で作った十字架。皮肉な物だな」

巨大な十字架を右手に持ち、水の滴から血の滴に変え相手に向ける。一時の感情に従い、本能のままに動く。在るのは殺意のみ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ