第99話 突撃
ハカセが結界の周りに水の円を作る。
「さぁ乗って」
俺とスズは水の上に立つ。
「リン結界を、サンダー雷を、スズ音波を」
『了解』
結界を解いた瞬間辺りに水が飛び出る。
「 "雷の道標" 」
サンダーの雷が帝国に向かって飛んで行く。
「 "水鯨" 」
「 "音衝" 」
地面が揺れる。否、水が揺れる。気付けば空に居た。水は鯨の形をしていた。この早さなら直ぐに着くだろうな。
――――【場面は変わり】――――
「さて、俺たちも行くぞ」
それに、リン達が向かった頃だろうからな。
「行くのは分かったが、この門をどうやって抜けるんだ?」
サクラギが聞く。
「あ? ああ、斬る」
俺は、背にある刀に手を置き抜刀した。次の瞬間門は一刀両断された。意外と脆かったな。
「お前な、隠密行動ができないのか?」
呆れた顔でサクラギが言う。
「これには同感」
チヒロ、お前まで。
「でも、これで入れるだろ?」
「入れるけどな、もっと別のやり方があるだろ?」
騒いで勢力の分断が俺たちの目的だろ? 元々こうやって入る予定だったし。それに、相手は待ってくれないぜ?
「敵も来たしな」
二人か。数的にはこっちが有利だが、一人見覚えがあるぞ。そうだ水の国にある "悪魔の祭壇" の調査をした時に会ったヤツだ。まさかこんな形で再開するとはな。
「城には行かせないぞ、お前達」
さてと、こっちも戦いが始まったみたいだな。
次回からは長くなるかな?




