第97話
↑↓ これは視点が変わった時のやつ
一気に片付ける。ドラゴン、力を貸してくれ。
「火力を上げると言う意味か?」
ああ。今のままじゃ無駄に時間を使うだけだ。
「そんなことしたら、本体までもが燃えるぞ? 挙げ句の果てには焼け死ぬことだってあるぞ?」
手加減はする。それに、生きていれば良い。生きてさえいれば良いんだ。例えそれがどんな状態であろうと。
「冷静になれ」
冷静さ。これは戦いとか喧嘩じゃない。戦争なんだ。俺がやることは目の前にいるヤツを生かして捕らえることだ。只それだけだ。それ以外には無い。
「分かった」
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五十体も出したんだ。流石に死んでるだろ? それに、これ以上奥に行ってもアイツの邪魔になるだけだ。アイツなら一人で殺せる。だから、俺は目の前の相手だけに集中する。
「―――ッ!」
水路の水が干上がった。何をしやがった。
「あとは、本体だけだ」
今、何て言った? 俺だけ? オイオイオイオイ! 個々にも魔力はあった、弱くなんて無いはずだ!
「何した!」
「全部燃やした。だから、お前を燃やして終わりだ」
マジか、どうやら全部出すしかないな。
「ア? 炎を出すのか?」
火力を上げる。お前にできて俺にできないことは無い。
「ドラゴン、火力を上げろ」
ア? ドラゴン? もしかしてだが、炎はアイツの魔力じゃないのか?
「お前の魔力は何だよ! お前自身の、魔力は!」
「・・・知らん。興味が無い」
クソガ! そして、俺は最大火力の炎を繰り出すが、無駄だった。どうやら俺は、化物を作ってしまったみたいだ。
「"業火"」
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「この、化物が」
化物? 俺が? 違う、人間だ。まだ喋れるのか、もう一発。
「やめろ! 死ぬぞ!」
ドラゴン? 何だよ。確実に終わらせるんだ。五月蝿いぞ。
「人間なんだ、ソイツも。お前が人間で有りたかったらそんなことはするな。感情的になるのは構わない。だが、後悔するようなことはするな。お前の一時の感情で永遠に後悔することになるぞ」
「・・・構わない、それでこそ人間だ」
「死んじまうぞ? 生かすんだろ? 殺しちゃダメだぜ?」
殺さねぇ、一発だけ殴るだけだ。これでしばらくは動けないだろ。早くダグスの元へ。
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どうやら、俺は、ここまでみたいだな。だが、アイツは強いぞ。俺らの家族であって誇りだからな。
今週分。




