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詩集7「わからないから人は面白い」
「恩を仇で返す」
恩を仇で返す、とはよく言ったもので
私は意外な形で返ってきたんだな、と
静かな部屋の中でふと思う
思いやりとは困ったもので
時々、自分がして欲しくないことを
人は善意でやるもんだ
しかも、その善意を丁重に断ると
怒り出す、ものだから困ったものだ
本当に私のことを想っているなら
私が助けてほしい時くらい
必要なことを察してくれよ、と
本当の本気でそう思う
長い付き合いのアンタは、私を
どんな目で見ていたか気になるよ
少なくとも私はアンタのことを
キレイな透き通った魂だって
少しは信じたかったのにな、、、。
「背中」
昔は何も言い返せなかった
あの大きな大きな背中には
到底追いつけないくらい
離れていて
それが小さな背中に見えて
なんだか少しおかしかったな
だんだん距離が縮まっていき
背中が近づいていくにつれて
大きかった背中の理由と心の距離が
なんだかわかってきてしまったな
近づいてみると人間で
やっぱり僕と同じこと思っていて
意外と似たもの同士だった
心の距離が近づくほど
尊敬よりも親しみが湧いてきて
なんだか戸惑ってしまうんだ
ただ言い返せなかったあの頃に
少しは文句を言いたくて
背中に向かって小さく毒吐いて
あの頃わからなかった背中の本音を
静かに隣で聞いていたよ
いつのまにか並んで歩いてた
遠回りになったけど僕たちは
やっと心が通えたのかな?




