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新歓コンパの甘々無双と、再集結した『防衛同盟』

【シーン1:4月中旬 午後18時30分、駅前の居酒屋(新歓コンパの会場)】


賑やかな居酒屋の個室。

今日は樹が所属する文學部と、涼香が所屬する法學部の「新入生合同新歓コンパ(歡迎聚會)」が開催されていた。


「かんぱーい!」


乾杯の発聲とともに、ジョッキが打ち合わされる。

本來なら新しい出會いやサークル勧誘で盛り上がる場面だが、樹と涼香が座る中央のテーブルだけは、別次元の異様な氣圍氣に包まれていた。


「はい、樹くん。お豆腐の冷ややっこよ。醤油を少し垂らしておいたわ……あーん♡」


「り、涼香……っ! 周りに人がいっぱいいるから、自分で食べられるって……っ!」


「ダメよ。あなたはお箸を持つ手も疲れちゃうかもしれないでしょう? ほら、口を開けて?」


涼香は周りの上級生や新入生たちの視線など完全スルー。

膝の上に樹の手を優しく乗せ、完全な「愛妻モード」で樹の口にお豆腐を運んでいく。


「あ、あーん……んむ……」


「ふふ、偉いわね、樹くん♡ 拭いてあげるわ」


涼香は自分のハンカチで、樹の口元を優しくちょんちょんと拭う。その仕草には、高額なドレスを着た貴婦人のような優雅さと、深すぎる愛寵が溢れていた。


周りの男子學生たちが血の涙を流しながら囁き合っている。


「な、なんだあの激甘カップルは……っ!?」

「あの子、法學部で『誰も話しかけられない氷山美女』って噂の夏目さんだぞ!?」

「なんであの男の口に飯食わせてデロデロに甘やかしてんだよ……羨ましすぎて爆発しそうなんだが!?」


【シーン2:午後19時00分、酒席の企みと正妻の完全遮斷】


「いや〜、夏目さん! そんなに樹くんに付きっきりじゃもったいないよ! 僕たちとちょっとゲームでも——」


チャラめな2年の先輩男子が、涼香に調子よく話しかけてきた。

グラスを片手に涼香の隣に割り込もうとした、その瞬間。


カチャン。


涼香がグラスをテーブルに置いた音だけで、周りの溫度が一気に5度下がった。


「失禮ですが……どなたですか?」


琥珀色の瞳から放たれる、一瞬で相手を凍りつかせる「氷山副會長」の威圧感。


「えっ……あ、いや、同じ學部の先輩で……」


「私は樹くんの『同居人』兼『許嫁(將來の妻)』です。彼以外の男性と親しくするつもりは一微塵もありませんので、お引き取りください」


「ひっ……! す、すいませんでしたぁっ!」


先輩男子は悲鳴を上げて逃げ出していった。


「ふぅ……変な虫がついて嫌ね、樹くん」


涼香は樹の腕にきゅっと抱きつき、豊満な胸元を密著させながら、トロンとした瞳で樹を見上げた。


「ねえ、樹くん……早くおうちに帰って、二人きりになりたいわ……♡」


「り、涼香……顏が近すぎるよ……っ!」


樹の顏はタコのように真っ赤になり、居酒屋の全員が「もう勝手にしてくれ……」と頭を抱えた。


【シーン3:午後19時40分、居酒屋の入り口(葵&白鳥先輩の大學篇登場!)】


その時、居酒屋のドアがカラカラと開いた。


「すみませ〜ん! 遅くなりましたーっ!」


元気な聲とともに店に入ってきたのは、少し大人っぽい服裝に身を包んだ葵だった!

そして、その後ろからは高級感のあるトレンチコートを羽織り、メガネをクイッと上げた白鳥 麗華先輩が続いて入ってくる。


「葵……!? 白鳥先輩も!?」


樹が驚いて立ち上がると、葵はニカッと眩しい笑顔を浮かべて樹の元へ駆け寄ってきた。


「お兄ちゃん! 涼香さん! 大學でも相変わらずデロデロに放閃(ほうせん)してるね〜!」


「あら、葵ちゃん。それに白鳥先輩まで……どうしてこの新歓に?」


涼香が首を傾げると、白鳥先輩は不敵な笑みを浮かべてメモ帳を取り出した。


「ふふふ……私が帝都大學の大學院に進學しているのは知っているでしょう? 今日は『大學生のリアルな愛憎劇』の取材に来たら……まさか貴女たちが相変わらずの過剰飼育を見せつけているとは思わなかったわ」


「白鳥先輩、取材にかこつけてタダ酒飲みに来ただけでしょ〜?」


葵がジト目でツッコミを入れる。


「それにね、お兄ちゃん! 私、涼香さんと白鳥先輩と一緒に、大學でも『お兄ちゃん絕對防衛線(第二期)』を結成することにしたからね!」


「えええっ!? また結成されたの!?」


【シーン4:午後20時30分、帰り道(四人の賑やかな新日常)】


新歓コンパが終わり、夜風が心地よい帰り道。


四人は並んで駅への道を歩いていた。


「もう……葵も白鳥先輩も、大學まで追いかけてこなくてもいいのに……」


樹が苦笑いすると、葵が樹の左袖をキュッと掴んだ。


「ダメだよ! 大學は誘惑が多いんだから、私たちがしっかり見張っておかないと! ね、涼香お義姉さん!」


「ええ、葵ちゃんの言う通りよ。樹くんは天然で無防備だから……私と葵ちゃんで、一生守ってあげないとね♡」


涼香は樹の右手をしっかりと握り締め、優しく微笑んだ。


「ふふ、最高の取材資料が毎日手に入りそうだわ。新著のタイトルは『新婚大學生の過剰飼育日記』で決まりね」


白鳥先輩がカメラのシャッターをパシャリと切る。


「ちょっと先輩!勝手に撮らないでください〜っ!」


夜空に響く四人の賑やかな笑い聲。

大學という新しい舞台でも、甘く、激しく、そして愛に満ちた彼らの日常は、どこまでも賑やかに続いていくのだった——!

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