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文芸部部長の襲来と、過保護すぎる「監視取材」


【シーン1:放課後16時15分、放課後の空き教室(新キャラ・白鳥先輩の登場)】


放課後、西日が差し込む南校舎の空き教室。


「ふふふ……来てくれたのね、樹くん。今日の取材、とっても楽しみにしていたわ」


優雅に紅茶のカップを傾けながら待ち構えていたのは、文芸部部長——3年の白鳥(しらとり) 麗華(れいか)だった。

眼鏡の奥から知的な瞳を光らせ、黒髪ロングの淑やかな佇まい……まさに校内でもファンが多い「文学系清楚美少女」そのものだ。


「はぁ……白鳥先輩。何度も言いますけど、僕はただの普通の生徒ですから、小説のモデルなんて……」


樹が苦笑いしながら席につこうとした、その時。


バタンッ! と音を立てて教室のドアが開いた。


「「失礼するわ/失礼しまーす!」」


「……あら?」


白鳥が目を丸くする前で、教室に入ってきたのは夏目涼香と樹 葵の二人だった。

涼香は生徒会腕章を巻き、完璧な「副会長」の威厳を纏い、葵は樹の隣の席を速攻でキープする。


「な、夏目さん……? それに、可愛い妹さんまで……どうしてここに?」


「ふふ、白鳥先輩。樹くんは生徒会の重要な戦力であり、私の……ゴホン、大切な存在です。怪しい取材で彼の時間が奪われないよう、『監修』として同席させていただきます」


涼香は優雅に微笑みつつも、琥珀色の瞳の奥に絶対的な威圧感を宿していた。


「そうだよ! お兄ちゃんは天然だから、ヘンな誘導尋問に引っかからないように私が監視するの!」


「……なるほど。これが噂の『氷山姫』と『超兄控の義妹』ね……」


白鳥先輩はメガネをクイッと持ち上げると、逆にニヤリと妖しい笑みを浮かべた。


「面白いわ……! リアルな修羅場の空気、最高の取材ネタになりそうね!」


【シーン2:16時35分、取調べのような取材(質問と即座の『正妻チェック』)】


取材が始まった。白鳥はメモ帳を開き、ペンを走らせる。


「では第一問。樹くん、あなたが女性に『キュン』とする瞬間はどんな時? 例えば……年上の先輩に優しく教え込まれた時とか?」


白鳥が少し身を乗り出す。すると——


「却下よ」


涼香が即座に割り込んだ。


「樹くんがキュンとするのは、私が朝5時に起きて作った愛妻便當を食べている時と、膝枕で耳かきをされている時だけよ。……ねえ、樹くん?」


「り、涼香……取材の答えになってないよ……っ!」


「答えになっているわ。事実だもの」


涼香は樹の右腕をぎゅっと抱きかかえ、豊満な胸元を押し当てながら白鳥を牽制する。


「ちょっと涼香さん! マウント取るのズルい! お兄ちゃんがキュンとするのは、私が『お兄ちゃん、大好き!』って抱きついた時だもんね!」


葵も負けじと樹の左腕に抱きつき、樹の胸に顔をすりすり寄せる。


「うぐっ……ふ、二人とも……腕が引っぱられて取材どころじゃ……っ!」


左右から挟まれ、両腕に美少女の柔らかい感触と甘い香りが押し寄せて、樹の顔はタコのように真っ赤になっていた。


白鳥はペンを止め、引きつった笑顔で呟く。


「……あの、私、樹くんの『理想の恋愛観』を聞きたかったのだけれど……これ、ただの過保護な二人に囲まれたノロケ鑑賞会じゃないかしら……?」


【シーン3:17時10分、白鳥の仕掛けと涼香の『絶対的甘やかし』】


「ふふ、でも樹くん。男の子なら誰しも、少し『危険な恋』に憧れるものでしょう?」


白鳥先輩は立ち上がり、すっと樹のデスクに手をついて顔を近づけてきた。


「例えば……放課後の教室で、先輩と二人きりで……秘密の放課後レッスン、なんてどうかしら?」


挑発的な白鳥の笑み。


だが、涼香の「正妻センサー」が即座に限界突破した。


「そこまでよ、白鳥先輩」


涼香は立ち上がると、白鳥と樹の間に割って入り、そのまま樹の膝の上にドカリと跨がって座り込んだ。


「「「ええええええええっ!?」」」


白鳥も葵も、そして樹も悲鳴を上げる。


「涼香……っ!? ここは学校の教室だよ……っ!?」


「関係ないわ。……樹くんに『危険な誘惑』なんて必要ないの。だって樹くんは……私にダメ人間にされるだけで、十分に幸せなんだから……♡」


涼香は樹の首に両腕を回すと、みんなの目の前で樹の額にチュッと濃厚なキスを落とした。


「あっ……涼香の匂い……柔らかい……っ」


「いい子ね、樹くん……。私の腕の中で、甘えていればいいのよ……」


涼香のトロトロに甘い声と手つきで頭を撫でられ、樹の瞳はあっという間に蕩けて、完全に骨抜き状態になってしまった。


「……だ、ダメだお兄ちゃん! 完全に毒されてる……っ! 涼香さんの『ダメ人間飼育術』が凄すぎる……っ!」


葵が頭を抱えて叫ぶ。


白鳥先輩は開いた口が塞がらないまま、手元のメモ帳に猛スピードで書き込み始めた。


『取材結果:樹くんは「冰山姬」によって完全飼育されており、他者が介入する隙は一微塵も存在しない。甘やかしの破壊力、測定不能——』


【シーン4:17時40分、夕暮れの放課後(取材終了と、三人で歩む帰り道)】


「……ハァ、今日の取材は私の完敗ね。最高のラブコメの資料が取れたわ」


白鳥先輩はメモ帳を閉じると、苦笑しながら退散していった。


静かになった空き教室。

涼香は樹の膝の上からようやく降りると、少し頬を赤くしてそっぽを向いた。


「……少し、やりすぎてしまったかしら……?」


「やりすぎどころじゃないよ涼香! 僕、恥ずかしさで爆発しそうだったんだから……っ!」


「ふふ、でも……樹くんが他の人に取られないって分かって、安心したわ……♡」


涼香は樹の手を優しく握り締め、指を絡めた。


「もう! 涼香さんばっかりずるい! 帰りは私がお兄ちゃんと手を繋ぐんだからね!」


葵が割り込んできて、樹の反対側の手をぎゅっと握りしめる。


右手に涼香の深すぎる愛、左手に葵の賑やかな信頼。

新キャラ・白鳥先輩の登場すらも二人の絆(と涼香の圧倒的飼育力)の引き立て役に終わり、樹の甘く激しい「被飼育生活」は、どこまでも続いていくのだった——!

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