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100回目の夜と、氷山姫の完全なる占有宣言(記念特大号)

【シーン1:深夜24時、月光が差し込むふたりのベッド(極致の甘やかし)】


「……ねえ、樹くん。まだ起きているかしら……?」


静まり返った部屋の中、耳元で聞こえる涼香の吐息は、普段の冷静な副会長のそれとは完全に異なっていた。

熱を帯び、どこか甘く痺れるような響きを含んでいる。


カーテンの隙間から差し込む青白い月光が、涼香の美しい素顔を照らしていた。

パジャマのボタンは胸元まで緩められ、彼女の真っ白な肌と鎖骨が露わになっている。

涼香は樹の身体の上に完全に覆いかぶさるように乗り、両手を樹の頬に添えて、琥珀色の瞳でじっと見つめていた。


「涼香……? 急に上に乗ってきたら、重くは……ないけど、ドキドキして息ができないよ……」


「ふふ、息ができないのは私のせい? それとも……私が可愛すぎるからかしら?」


涼香はクスッと愛おしそうに笑うと、そっと顔を近づけ、樹の鼻先に「ちゅっ」と可愛らしい小悪魔的なキスを落とした。

しかし、その瞳の奥に宿る熱量は、決して冗談などではない。


「昼間のカフェでのこと……覚えているわね?」


「え……? ああ、美咲さんたちに会った時の……?」


「そうよ。私……あの時、自分の口で『ただの後輩』って言わなきゃいけなかったのが、死ぬほど悔しかったの。樹くんは私の大切な、世界で一番愛しい『旦那様』なのに……なんで他人の前で隠さなきゃいけないの?」


涼香の指先が、樹の唇の上をゆっくりとなぞる。

その指先は微かに震えており、彼女がどれほどの独占欲と愛おしさを抑え込んでいたかが痛いほど伝わってきた。


「だからね……お仕置きよ。今夜は、樹くんが『私は涼香だけのものだ』って降参するまで、絶対に寝かせてあげないんだから……」


「っ……涼香……んむっ!?」


言葉を挟む隙すら与えられなかった。

涼香は激しく、それでいて狂おしいほどの愛を込めて、樹の唇を塞いだ。


一度や二度の短い接吻ではない。

何度も角度を変え、深く、甘く、互いの吐息と体温を確かめ合うような極上の接吻。

涼香の柔らかい体が樹の胸元にぴったりと密着し、彼女の柑橘系の甘い香りと熱気が、樹の脳内を甘い麻痺で満たしていく。


「……ん……っ……ふぁ……樹くん……っ」


唇が離れると、涼香はトロリと蕩けた瞳で樹の首元に顔を埋め、荒い息を吐きながら全身の力を預けてきた。


「……ねえ、樹くん。私に飼い慣らされるの……嫌?」


「嫌なわけ……ないよ。僕……涼香に甘やかされている時間が、一番幸せなんだ……」


「〜〜〜〜っ! もう、本当に可愛いんだから……っ!」


樹の素直な言葉に理性が弾け飛んだ涼香は、そのまま樹の耳元や首筋に何度も甘いキスを落とし、朝が来るまで「專屬的大人餵食與寵愛」を極限まで堪能するのだった。


【シーン2:翌日午後16時半、放課後の生徒会室(予期せぬ旋風)】


翌日の放課後。

夕暮れのオレンジ色の光が差し込む生徒会室には、重苦しい緊張感が漂っていた。


長テーブルの中央に座るのは、生徒会副会長・夏目涼香。

黒髪を完璧にまとめ上げ、凛とした表情で書類に目を通す彼女は、まさに全校生徒が恐れ敬う「氷山姫」そのものだった。

その周囲には、後輩の美咲をはじめとする数名の生徒会役員たちが集まっている。


(昨日の夜、あんなに甘えておいて……やっぱり学校ではこの完璧な副会長モードなんだな……)


端の席で資料の整理をしていた樹は、心の中で苦笑いしながら作業を続けていた。


その時、美咲が遠慮がちに涼香へ話しかけた。


「あの、夏目先輩……。昨日はカフェでお邪魔しちゃってすみませんでした。でも、先輩が後輩の指導のために個人的にカフェで時間を作られているなんて、本当に尊敬します!」


「……ええ。私は生徒会の業務と後輩の育成には、常に全力を尽くしているわ」


涼香は眉一つ動かさずに淡々と答える。

美咲たちは「やっぱり夏目先輩はストイックでカッコいい!」と憧れの眼差しを向けていた。


……しかし、樹だけは気づいていた。

涼香の右手が、書類をめくるフリをしながら、テーブルの下で異常なほどソワソワと動いていることに。


(……待って、涼香? まさか……本気でやる気なの……!?)


樹が青ざめたその瞬間、涼香は静かにペンを置いた。


【シーン3:氷山姫の仮面崩壊と、衝撃の全校(生徒会)公認宣言】


「……美咲さん。そして生徒会のみなさん」


涼香の声が、いつも以上の静寂を生み出す。


「はいっ! 何でしょうか、夏目先輩!」


涼香はゆっくりと立ち上がると、背筋をピンと伸ばし、生徒会室にいる全員の視線を一身に集めた。

そして——迷いのない足取りで、端の席に座る樹の元へと歩み寄った。


「え? 夏目……先輩……?」


樹が困惑する間もなく、涼香はすっと手を伸ばし、全員の目の前で樹の手をぎゅっと力強く握りしめた。

しかも、ただ繋ぐだけではない。指と指を深々と絡め合わせる、完璧な「恋人繋ぎ」だ。


「「「「ええええええええええええっ!?!?」」」」


生徒会室に、美咲たちの絶叫が響き渡った。

美咲は目玉が飛び出さんばかりに開かれ、手に持っていた資料をバサバサと床に落とした。


「な、夏目先輩!? た、手を……手を繋いで……!? え、後輩の……樹くんと!?」


「いいえ、美咲さん。訂正させてもらうわ」


涼香は冷徹な「氷山姫」の微笑みを浮かべながら、握りしめた樹の手を少しだけ持ち上げて、堂々と宣言した。


「彼は『ただの後輩』なんかじゃないわ。……私がいなければご飯も食べられない、私の愛する『秘密の旦那様』よ」


「「「だ、旦那様ああああああっ!??!?」」」


「昨日、あなたたちに嘘をついたのがあまりにも苦しくてね。……もう隠すのはやめたの。学校でも、家でも、彼は私のものよ。異論はあるかしら?」


狂おしいほどの独占欲と、圧倒的な圧迫感。

美咲たちは開いた口が塞がらず、ただただ圧倒されて頷くことしかできなかった。


「な、夏目先輩が……あの冷酷な氷山姫が……男の人にベタ惚れ……!?」


【シーン4:夕暮れの放課後、甘い支配とこれからのふたり】


パニックに陥る生徒会室を余所に、涼香は樹を引き連れて屋上へと続く階段の踊り場へと移動した。


夕日が窓から差し込み、ふたりの影を赤く染め上げている。


「り、涼香……っ! あんな大見栄切っちゃって、明日から学校中で大騒ぎになっちゃうよ……!?」


樹が赤面しながら頭を抱えると、涼香はクスッと愛おしそうに笑い、自分から樹の胸元へと飛び込んできた。

両手を樹の腰に回し、ぎゅーっと力強く抱きしめてくる。


「いいのよ。これで……もう誰にも邪魔されないわ」


涼香は樹の胸に頬をすり寄せながら、心底幸せそうに目を細めた。


「これで全校生徒が知ることになるわ。……夏目涼香の隣には、いつでも樹くんがいるって。もう逃げられないわよ、私の可愛い旦那様?」


「……最初から逃げるつもりなんて、ないよ」


樹が腹を括って涼香の背中に手を回すと、涼香は「〜〜〜っ!」と歓喜の声を漏らし、つま先立ちになって樹の首元に両手を回した。


「ふふ、よく出来ました。……じゃあ、今日のご褒美に……甘い甘い接吻をしてあげるわ」


夕暮れの光の中、冷徹な氷山姫の完璧な愛に包まれながら、ふたりの甘く狂おしい「完全飼育生活」は、新時代(第101話〜)へと続いていくのだった——!

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