12話:抑
サブタイトルの意味は次話に関係します(´`
12話:抑
疲れた。肉体的にも、精神的にも。
帰りの電車に乗ってる訳だが、行きとは打って変わって
俺の隣には吏緒がつり革を持って立っている。
美咲と玲那は別の車両に乗っている。
少し話は戻るけど、俺と美咲が観覧車から降りた後に
すげぇ気まずくなってたら丁度、吏緒と玲那が居て合流した。
俺が「2人は観覧車乗んないんか?」と尋ねると
吏緒は「あ、あぁ。そろそろ帰ろうか」
と帰る事になった。
そして結果。電車の中でも男女別れてしまってる訳である。
吏緒から今日の詳しい話を聞くと
「玲那さ、すごいつまんなそうだったんだよ・・・・
何個かアトラクションは乗ったもののそれと言って
特に重要な会話は無かったし・・・
何も進展しなかった。それどころか逆に愛想つかされたかも」
「そっちもそっちで大変だったんやな・・・おつかれさん」
「まぁそれはもう触れないでくれ。傷つくから。
ハルは観覧車で告られたんだろ?答えはどう返したんだ?」
「いや・・・あの後なんも話してない」
俺は苦笑いする
「で、どうすんだよ。返事」
「・・・・断る」
「は!?何で?美咲ちゃんのこと好きじゃねぇの?」
「好きってことでもないから」
「そんなもんなのかよ。俺はさ、近いうちに玲那に告る」
「まじか!言い返事だとええな」
「どうだろうな〜・・・」
今日は学校あるわけだがちょっと寝坊しちまって
焦って支度したらいつもより早く支度が終った。
だから少し早く登校している。
(ガスッ)
「はうあ!!」
俺は前かがみになって頭から首にかけてを抑える。
「痛ってぇー何するんじゃ!」
誰だよ・・・と後ろを振り向く間でも無く、犯人は俺の前に現れた。
「おはよー」
「何事もなかったように登場するのはやめてくれんか」
「えーだってハルくん怒るじゃん」
「そっちの登場の方がウザイわ!!」
言わなくても分かると思うが正体は玲那だった。
この方は今日大変なイベントが勃発することは知らないんだよな〜・・・・
普段は玲那は朝練だが、今日から1週間は二者面談があるから
どの部活も朝も午後も休みだ。
まぁ俺は部活には出ないからどうでもいいんだが。
「ハルくん寝癖あるよー」
と玲那は俺の頭をポンと抑える。
「ん?」
俺も頭に手を置くと玲那の手と触れる。
「わっ」
「ぁ・・・ごめん」
驚かれると思ってなかったからつい謝ってしまった。
「は、早く学校行こう!」
玲那は突然走り出す。
「え?おい!」
そんなに走り足りないのか?流石陸上部だな・・・・
俺も少し遅れて走る。
教室に入り俺の席周辺を見ると
颯真、棗。そして美咲も既に来ていた。
「ぉ、おはよー」俺
「はよー」棗
「うぃ〜」颯真
「おはよ」美咲
「お前今日、秋月先輩と登校してただろ!
聞いたぞ!深川に告られてたんだってな。
何で言わないんだよ!このハーレム男めぇ!」
「朝からゴタゴタうるせ」
俺は颯真と話しながら美咲の告白のことは
まだ誰も知らないのかと少し安心していた。
今日は午前の授業は学力テストのようなものをやらされた。
美咲とは朝の挨拶以外言葉は交わしていない。
午後の授業は放課後の事を考えていた。
今日の放課後に吏緒が玲那に告白する。
特に協力出来ることも無いので口出し無用だが。
今日はハルくんと登校した。
手があたって動揺しちゃったけど・・・・
自分の机をみる。
端っこに書いてあるハルくんの似顔絵。
友達は大抵休み時間になるとウチの席に集まる。
ハルくんは恋愛感情がある人以外の人も人気はある。だから良く、ハルくんの話になる。
ウチのハルくんへの恋愛感情は皆知らないけどもちろん話には参加する。
前にハルくんの似顔絵を皆で描いてみようという事になってウチの机に皆で描いた。
それが以外に似ていた。
皆の意見で消さないでとっておくことになった。
時々薄くなっているのを上からなぞったりしている。
学校は一緒でも毎日会えるわけじゃないから
寂しくなった時は机を見る。
そうすると会えた気分になって幸せになれる。
時々それを見てニヤけたりしているのは触れないでおこう。
昼休みに吏緒がウチの教室に来る。
用件は
「放課後って部活無いよな?そんでさ・・・・放課後迎えに行くから、待ってて」
「え?何で?」
「色々あるんだー・・・よ」
「ん・・・・分かった」
何だろ。まぁ大した事じゃないでしょ。
吏緒が教室を出て行く後ろ姿を目で追う。
クラスの女子の殆どが吏緒を見ていた。
流石モテ男。
次の瞬間に女子がこっちに来た
「ね、ね!何だって!?」
ざわざわざわ
何なのかはウチが聞きたい。
期待と不安を胸に放課後になる。
HRが終るとドアの所に既に吏緒がよっかかっていた。
友達はそれを見るなり
「王子様が待ってるよー」
と冷やかしてくる。
「はいはい。それじゃぁね」
軽く手を振って吏緒と並んで歩く。
「これから何処行くの?」
「ちょっとね・・・・・」
次回は玲那の回想が主かもしれません。。




