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FOREVER LOVE  作者: 羽流
12/15

11話:全てはシナリオ通り?

それぞれの幸せって何なんでしょうね?

「うぅ・・・美咲・・・・はぁ・・・・はぁ・・・だめだぁ・・・うっ」

コラ。やましい想像をしたらダメだぞ!

一応、全年齢対象なんだから。

何故に俺がこんな息を上げなきゃいけないのかと言うと

昔、美咲とデートしたルート通りに回ってる訳だが昔は何を

考えてたのか知らんが絶叫系を4つも連続で乗ったのだ。

その割りに美咲は凄く元気で小走りして

「次はコーヒーカップいこ?」

とか言い始めている。

いや。もう無理だから。半ば吐きそうになるのを

抑えている。

昔の俺はコレに耐えていたんだっけ?

頭がグワングワンして思考がうまく・・・・・

時刻は12時30分を指していた。

「昼飯にしよう。な?」

「そうだねーお腹すいたし」

そういえば吏緒と玲那はうまくやってるだろうか。

どうも俺と美咲の2人で来たと言ってもおかしくない状況だな。

一歩踏み出すと足がふらついてしまう。

俺はつい反射的に美咲の腕を掴んでしまう。

こういうのって普通女を男が支えてあげるシチュだよな・・・・?

「ちょ!羽流葵?大丈夫?」

「ん・・・あぁ大丈夫。ごめん」

近くにあった飲食店とおみやげ屋があるトコに入って

入り口の近くにあったベンチが空いていたので座った。

美咲も隣に座り俺の顔を覗き込んでくる。

「本当に大丈夫?羽流葵って前から絶叫系苦手だったっけ?」

「いや・・・苦手ではないけど、4連続は流石に無理や・・・」

何故美咲はそんな元気なんだ?

「でも前は全然ヨユーだったじゃん」

「今と昔は違うやろ」

そうだ。今と昔は変わっている。

「違う。か・・・・永遠に変わらない事なんて無いんだね・・・・」

「ん?」

今、美咲が何か言ったように聞こえたがハッキリ聞き取れなかった。

「それじゃ、そこで食事しよー」

「おう」

昼食をとり、俺は完全復活して美咲は相変わらずのハイテンションだ。

そして引き続き俺らは2人でルート道り回ていた。


「はぁ・・・・」

4人で遊ぶ為に来た筈の遊園地だったが直ぐにハルくんと美咲ちゃんと

離れてしまって今は吏緒と一緒に何個かのアトラクションに乗った。

そして今は座って昼食をとっている。

今日はハルくんと一緒にいられると思っていたのに。

それどころか電車の中でも離れてたし、まだ一度も会話を交わしていない。

「次は何乗ろうか?」

吏緒が聞いてくる。

「ねぇ。そろそろハルくん達と合流した方が・・・」

「こんな人ごみで見つけるのは無理だろ」

「携帯は?」

「電源が切れてるらしい」

「そっか・・・・」

ハルくんと美咲ちゃんどうしてるだろ。

凄く不安になる。

早いうちに自分の気持ちを伝えておいた方がいいのだろうか。

でも前にもハルくんを巡っての玉砕を見てしまったし今の

関係が崩れたらどうしようとか色々考えて踏み出せない。

恋愛は「好き」という気持ちだけでは出来ないと身を持って感じる。

ハルくん・・・会いたいよ・・・


鮮やかなオレンジ色の夕日が園内を照らす。

家族連れは徐々に減ってきて、代わりに若いカップルが目立つ

ようになってきた。

俺等も周りから見ればカップルだろうな。なんて事を考えながら歩く。

昼食後もバンバン色々な物に乗り殆ど制覇した。

ただ一つ・・・・昔のルート通りに回るのだったら避けては通れない

観覧車。という難問があった。

さっきから乗るか乗らないかを必死に考えていたが結局乗る意味が

ないので乗らない事に俺の中ではなった。

美咲も同じ事を考えているだろう。

そろそろ吏緒達と合流して帰ろうかな〜・・・

俺は携帯を取り出す

「どこにかけんの?」

「吏緒や。そろそろ帰るべ」

「・・・・・・」

一旦立ち止まって携帯を操作していると空いていた俺の左手が

無造作に掴まれる。

「うわっ!」

美咲に引っ張られてコケそうになったが足を動かす。

「おい!どこ行くんや!?てかこけるから手ぇ離せ!」

だが美咲は手を握って走ったまま何も言わなかった。

俺は周りが気になって首が動く範囲をみる。

・・・玲那と吏緒?

少し遠くだったが2人が並んでこっちの方に向かって歩いているのが見える。

そして美咲が立ち止まる。

「ん?」

目の前には目立つ観覧車があった。

「やっぱさ。ここまで制覇したんだから全部乗り終えたいじゃん?」

「・・・・しゃーないか。乗るぞ」

「わーいっ」

何人か並んでる列に並ぶ。

2周くらいで直ぐに順番が回ってきてゴンドラの中に入れられる。

無言で向かい合って座る。

美咲は既に窓の外をみてワクワクしているようだった。

俺はその美咲の横顔を見る。

ゆっくりと動き出して徐々に上がってゆく。

夕日が彼女の頬に当たって綺麗なのが良く分かる。

前のデートもこんな感じで美咲の横顔を見ていたのを覚えている。

しばらくして俺も外に視線を移す。

「凄い綺麗だよね・・・昔もこの景色だった」

俺は気付いた。今日のことは全部過去の事がなぞられている。

はみ出したのは俺が絶叫マシーン4連続に耐えられなかった

事だけだ。

関係は全く違うのにここまで出来ちゃうもんなんだな・・・

鮮やかに映し出される風景を見ながら俺は関心する。

ゴンドラが頂上まで到達し下りに入った時、美咲に目を向けると

目が合ってしまった。

「ん・・・」

つい声が出た。

「あたし未練あるかもねっ」

と美咲が笑う。

何の事か?・・・・・まさかな。

「やっぱ好きだよ」

「は?」


この告白に何も答えられなくて俺は呆然として美咲を見てるしかなかった。

全てはシナリオ通りって事なのか・・・・?

ハルくんはモテモテですね(笑

まぁそれが主人公ってもんですか。

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