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FOREVER LOVE  作者: 羽流
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9話:颯真くんの本気

玲那、颯真、吏緒。動きます。

俺は1人になった教室でガタンと椅子にすわる。

さっきの告白は幸いなことに深川が怒り出すこともなく無事に解決してくれた。

だが問題が一つ。あの時は気付かぬフリをしていたが・・・・・

深川にキスされてる時に一瞬廊下のところに人影がちらっと見えた。

正確には誰だかは分からないけど。

別に俺が振ったというのはいいとしてもあの現場を見られたのはちょっと嫌だ。

クラスメイトか?

それだったら尚更まずいな。

「帰るか・・・・」

そう呟いて教室を出る

「!?」

「ぁ・・・・」

「何やっとんねん!」

ドアを出た床で壁に寄りかかってる玲那を見て言う

「いやーハルくんはもてますねぇ」

「さっき居たのって玲那だったんか?」

「まぁ・・・うん。ちょっとこの教室に用事があってね。

そんで来たらこんな光景が〜・・・」

「忘れろー」

まぁ、見られたのが玲那で良かった。

「結構可愛い子だったじゃん。何で振ったの?

・・・・・好きな人いるとか?」

「外見に騙されちゃだめだっ!アイツは中学の時に夜の校内に忍び込んで窓ガラスを割って回ったんだ!」

「何、そのベタだけど絶対に実行されない不良行動ランキング1位みたいな嘘は」

「まぁそれをやりかねんくらい恐ろしい人なんですよ」

「ふぅん。ぁ。これこれ」と玲那は俺のクラスのファイルを取る。

「このファイル取りに来たんか」

「うん。校庭まで一緒に来てくれる?」

「どうせ帰ろうと思ってたかんな」

玲那と肩を並べて歩く。

昇降口で靴に履き替えながら外を見ると女バスが外練をしていた。

あ、ちなみに深川が入っている部活動は女子バスケ部である。

陸上部である玲那と一緒に外に出る

「それじゃ、ありがとー。バイバイ〜」

ブンブン手を振って走ってった

女バスの視線がちょい痛かった。

逃げるように帰る。


ふぁぁ。

眠い眠い。

今日はいつも通りにHR5分前に到着。

俺が席に着くなり颯真がいきなりバッと後ろを向いてくる。

「あん?何じゃコラ?」

「話がある。真剣な」

颯真は結構真剣な顔だった。

まぁ話の内容はどうかな。

美咲と深が〜・・・・棗、はまだ朝練のようだ。

「お前。今は綾瀬とマジでなんもないんだよな?」

「は?何でそんなこと・・・・何も無いわ」

「それじゃぁ」

颯真は俯きかげんにキリッとした目つきになる。

!?

誰が見ても颯真だとは分からないだろう。

かっこよすぎる!!

常にこんな感じで落ち着いていれば絶対モテるね!

「美咲を貰いに出る」

今までに見たことの無いような声色と顔つきで言う。

「あぁ!!?」

あ、あれ?何で俺はこんなムキになってるんだ?

「・・・・・んだよ!お前やっぱ綾瀬のこと好きなんじゃん!」

「ちげーよ!!あ、あれだ!今のはお前が美咲とか言ったからや!」

「そ、そんぐらい別にいいじゃねーか!なんでムキになるんだよ!」

周りは気にしないで俺らは机をバンバン叩きながら大声で会話していた。

「だって勝手にいきなり名前で呼ぶとか・・・・なぁ?」

俺は一度落ち着いてイスに座る。

颯真も座る。

「もうなんも無いんだったらいいじゃねぇか。俺だって勝負出てぇんだよ・・・・

俺なんかじゃ綾瀬は振り向いてもくれねぇかもしれないけどさ、友達の元カノだろうと、本気だから」

「勝手にしやがれ」

「ってぁぁ!?綾瀬居るっ!?」

と颯真は焦って隣を見た。

でも幸いな事にまだ美咲は来てなかった。

その代わりに深川が戻ってきていて俺らの方をビックリしながら見ていた。


授業中に俺は頭を捻る。

授業の内容にではなく、さっきの颯真との会話のこと。

何故俺はあんなにムキになった?

まだ美咲に未練があるとか?

いや、違うな。これはあれだ。

颯真みたいなおちゃらけた男に美咲を取られるのは何か

イヤだっただけだ。

1人娘を嫁に出せない父親みたいな感じだ。

そうだ。うん。

「ね、ね」

棗がシャーペンの芯が出てるところで突っついてきた。

「痛ぇよ。何や?」

「朝、颯真と話してたのって美咲のことでしょ?」

「あぁ。そうだけど」

「羽流葵って美咲の事好きなの?」

「い、いや。そんなことは・・・・」

「ウチとしては不安なわけよ。ま、振られたんだけど

羽流葵が彼女作らない限りまだチャンス

あるってことだからね〜」

「ま、頑張れや」

ぁ。今の人事だったかな。


「颯真〜学食いくべ」

今だに寝ている颯真を叩き起こす

「んあ?」

やっぱり朝のは別人だったのか・・・・

ちと、残念。

学食に行くと珍しく吏緒と玲那が二人でいた。

話かけ辛そうな風陰気でもなかったので声をかけた

「二人とも今日は学食なんだ」

「ぁ。ハルくんだ〜」

「ハル!丁度いいところに来たな」

「ん?」

「さっきたまたま玲那と会ってな。

ハルは今週の土曜日空いてるか?」

「えっと〜・・・・特に予定は無いで」

「おぉ!良かった。それじゃ、美咲ちゃん

おかえり記念で美咲ちゃんと玲那とハルと俺で久寿川ランド行こう!」

久寿川ランドとはここら辺で一番大きいテーマパークである。

「俺は構わんが・・・・って美咲のお帰り記念にしては遅すぎじゃあらへんか?」

「いいんだよっ!そんな細かい事は〜」

と玲那に流される

「そういうことだ。ハルは美咲ちゃんを誘っておいてくれよー

都合が合わなかったら直ぐに俺にメールくれ」

「オッケー」

「おい!俺も連れて行ってくれないか!?」

颯真が身を乗り出してきた

「北岡君。だっけ?」

吏緒が颯真をみて顔をしかめる

「ハルと一緒に遊びたいのは分かるが今回は〜・・・」

「い、いやっ!ハルと遊びたいんじゃなくて、その・・・・」

美咲と居たいわけだ。

「颯真。諦めろや。俺はアホな真似はせんと思うから。安心せえ」

「・・・・絶対だぞ」

どうかな。

そう言おうとしたがまたややこしくなりそうだったのでやめた。

4人で遊園地かなんか行こうというのは実は前々から計画されていた。

それは吏緒が玲那を好きだから。

このタイミングに話を持ちかけたのは俺と美咲もついでに

くっ付けちゃおうって話だろうな。

まぁ美咲とまた何か起きるってことは無いと思うから

俺はこの計画に参加した。

全ては吏緒と玲那を幸せにする為に。

俺の予想では二人は両思いだと思うから

後はお互いが気付けば全てオッケーなわけだ。


「ねぇねぇ!玲那の好きな人って誰なのぉ〜?

いい加減教えてよー」

授業中だが周りの友達と恋バナになってしまった。

以前あたしには好きな人がいると口を滑らせてしまったのもあって何かと聞き出される。

「ん〜誰だろうね」

苦笑いしながら誤魔化す

「じゃあヒントちょうだい!先輩?後輩?同級生?」

これくらいならいいかな・・・・

「えっとぉー・・・・後輩。かな?」

あえて疑問系で言ってみる

「えぇぇ!?燈花先輩じゃないんだ?」

皆あたしと吏緒が仲いいからって勘違いしているらしい。

仲がいいって事なら・・・ハルくんだって考えられるのに・・・・そんな似合わないのかなぁ。

相当悲しい。

「1年ってことだよね。やっぱ、かわいい系?」

あたしの好きな人はかわいいとは言い難いだろう。

でもバスケをして笑ってる姿や普段ぶっきらぼうなのに必要な時に傍に居てくれる。

年下なのに頼れる。そんな人。

「ん〜・・・・」

曖昧な返事をする。

「まさかさ・・・・相川くん?」

ピンポイント。

よくよく考えてみれば1年に中のいい人はハルくんぐらいしかいない。

はぁ・・・・どうしよう。

否定するのも辛いし肯定しても色々問題が〜・・・

しかも今ピンポイントで当ててきた友達が正に

ハルくんの事が好きなのである。

ここは・・・誤魔化しておこう。

「ハルくんは昔からの友達ってだけで、弟みたいな感じ?

だから恋愛感情とかないからっ」

なんともベタな誤魔化し方。これしか言葉が見つからなかった。

でも大抵小説やドラマではこういう人ほどその人を好きだったりする。

うわぁ。ベタな恋愛してるんだな、あたしは。

「そうなんだ・・・良かった」

ハルくん好きな友達がホッと安堵の息をつく。

やっぱりハルくんは学年問わず人気がありすぎる。

でもあたしは皆よりちょっとでも近くにいる。

その現実がハルくんへの思いを一層強くする。

そろそろハルも動いて欲しいものです。

てか勘違いしすぎですね(ワラ

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