猫耳アーマー。
「あは。アリアちゃんのサンドイッチ美味しい」
「れいちゃんのおにぎりも美味しいよー」
二人でお弁当を食べながらまったり。公園の其処此処に猫がいる。そんな猫を眺めながら食べるお弁当はほんと美味しいな。
「学校でれいちゃんって呼んでも気にしない?」
「うんうん。ぜんぜん気にしない。むしろ嬉しい」
あは。うん。れいちゃんらしい。
良い感じの風が吹いてきたのですごしやすく、なんとなく微睡んで。
幸せだな。
そう感じて。
「ねーありあちゃん。あそこの隅っこ、ちょっと変じゃない?」
え?
うん。ちょっと……、おかしい?
「なんか黒いモヤモヤ、が、ある?」
なんだか夢奴に似てる?
でも、ここ、狭間じゃない。現実だよね。
「あーしょうがないなぁ。せっかく楽しいデートなのに。ごめんねありあちゃん。やっぱりあれ、敵だ」
れいちゃんが立ち上がり、一歩前に出て。
右手を前に突き出し、左腕を腰につける。
「え? どうしたのれいちゃん!」
「うん。ありあちゃんはわたしが守るから」
あ、なんか、きゅん、って、なった。
「変身!」
まるで仮面ライダーみたいな掛け声?
れいちゃんの右手の先に鏡みたいなのが浮き出た。
その上の端をなぞるように人差し指を左から右にゆっくり動かし。
「レイヤー!」
の掛け声と共に左手を顔の前に、右腕は腰まで引き寄せる。
前面に浮き出た鏡が令ちゃんに向かって被さる。
まるで仮面ライダーの変身のように、令ちゃんの姿が変わった。
青いヘルメットにネコミミのようなツノ?
全身、青を基調としたアーマー。
なんか気持ちちょっと身長低くなってる?
綺麗な青いネコミミアーマー。
いつのまにか目の前には夢奴。それも三体。
狭間で見た時よりも、質感がゼリーみたい、か。
夢奴から三本のムチが一斉に放たれた。令はそれを槍のようなもので叩き落とす。
「ありあちゃん、ベンチの裏に隠れて」
ああ、れいちゃん……。
だめ。
だめ。
ここであたしが逃げちゃ、だめだ。
バッグから魂魄堵を取り出し、
「ねこねこまやこんねこねこまやこん、魔法少女になあれ」
あたしの身体は光に包まれた。




