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超発明家ルッカ姉ちゃん  作者: 赤べこ様万歳


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3/4

姉ちゃんはアイ$

 ついてない日は小学生にだってある。


 その日は朝から雨が振っていて、友人との予定がだめになった。

 しかもスマホはタマ吉が「貸してくれへん?ネコミちゃんの写真撮りたいねん」「誰それ?」「プレイキャットや」と頼まれたので致し方なく貸すことになった。


 なんでも猫界隈にも男性向け雑誌はあるらしく、今日はそのファン感謝祭なのだそうだ。


 男の子としてその気持ちが理解できる僕は、快くスマホを貸し出し、普段ならそんなに家にいない日曜の昼、家でテレビを見ることになったわけである。


 まぁそこまでなら、大した不幸ではない。

 問題は――


『こんにちわー!ワタシ、ウチュウからキマシタ。神人アイドル、ルッカちゃんデス!!!』


 姉ちゃんがわざとらしいカタコト日本語で、テレビを出ていたことである。


 思わず僕はテレビを、最近覚えた『スーパー前世パワー』で粉砕しようとして、思いとどまった。


 金髪碧眼の美少女は、確かに姉ちゃんに似ているが、まだ確定しているわけじゃない。

 世界には3人自分とそっくりな人間が⋯⋯


『ミテますか!タマルクン!オネエチャンアイドルなりました!』


「やっぱ姉ちゃんじゃん!何してるの!もう恥ずかしくて学校いけないじゃん!お前の姉ちゃんうちゅうにだってな、プププーーーーーと、へへ、今度会わせろよ〜。とか面倒くさいイベントしかないじゃん!」


 僕は思わず叫んでいた。


 姉ちゃんの奇行は今に始まったことじゃないけど、にしても今回は規模が大きすぎる。


 全国規模で身内(嘘)の恥が晒されるのだ。


「母さん!身内の恥が恥さらしてるんだ!」


 居てもたってもいられなくなった僕は、すぐさま母ちゃんに助けを求めた。


 純粋戦闘力なら僕でもどうにかできるが、今回はきっとほかの人も巻き込んでる。


(だったら母さんパワーで止めてもらうしかない!)


 そう考えたのだが⋯⋯


「いつにもまして可愛いわね〜。遺伝子がいいいのね、ワタシの遺伝子が。ようやくワタシの努力が実を結んだわー」


 見事な洋梨体型にハッピを着込んだ、どう考えても平凡な遺伝子をしていらっしゃる母さんが、いや一人のアイドルオタクがいた。


「黒幕は母さんなのかよーーーー!!!」


 僕は思わず、母さんにドロップキックを食らわせていた。

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