ここが夢見た秋葉原!
電車に揺られて10数分、奏音が下りた駅はオタクの聖地秋葉原。
「着いたぁ〜!!」とはしゃぐ奏音であったが沢山の人が通行していて凄く邪魔になっている。
「あ、すみません・・・」
周りに頭を下げて謝る奏音ではあるが誰も奏音の方を見ていない。
「なんだかなぁ・・・」
奏音はこの状況になって少し都会について分かった。
都会の人ってちょっと冷たい。いや冷たいというより人に興味ないと言ったほうが正しいか。
鳥取だと謝ったらみんな目を合わす事あるんだけど都会の東京では謝っている人なんか知らんぷりで前に進んでいく人が多い。
「なるほど、これが都会か・・・。少し勉強になったよ」
さて気を取り直して奏音は秋葉原の街を探索する。
オタクの聖地秋葉原は右も左も人ばかり。何となく想像していたけど、田舎暮らしの奏音には少し疲れる。
「いや、人多いな。少し疲れたよ・・・」
まだ少し歩いただけなのに人混みに酔いそうになる。
「鳥取にいた時は人混みなんてへっちゃらだったのにな・・・」
そう思って目の前に見えたのはメイド喫茶。
「あ、人も並んでなさそうだしここでお昼食べようかな」
丁度いいところに客がいなさそうなメイド喫茶があったから吸い込まれるように入店した奏音。
すると・・・
「おかえりなさいませご主人様!」
入店していきなり可愛いメイドさんが出てきた。
「お、おお・・・」
初めてのメイド喫茶に動揺しながら奏音は席に案内される。
「ここがメイド喫茶・・・。な、何食べようかな?」
面白いことや楽しいことが好きな奏音は今、猛烈に緊張している。だけど緊張しつつも猛烈に楽しんでいる。




