メインのすき焼きも旨いよ〜ん
そしていよいよメインのすき焼きがやって来た。
奏音の御座敷に綺麗な仲居さんがやって来て鉄鍋に牛脂をひき、最も美味しい状態の特選牛肉を香ばしく焼き上げた。
そしてそれをお椀の中に入れてくれたので奏音は大きな口を開けてパクっと食べた。
「美味しぃよ〜。さっきの肉の寿司とかお豆腐も美味しかったけど、メインのすき焼きはレベルが高過ぎてコメントに困っちゃうよ・・・。ただ旨い。お肉が口の中でとろけるチーズみたいな感じになって美味しいよ」
奏音のコメントを近くで聞いていた仲居さんは少し嬉しそうな顔をする。しかし、高級すき焼き店の仲居さんは例えどんなに嬉しくても自らお客様に話し掛けたりはしない。お客様に気持ちの良いひとときを過ごしてもらいたい為、あえて話し掛けたりしないのだ。
その後、仲居さんは野菜を投入する。
ネギ、豆腐、椎茸、春菊、白滝などの季節野菜や具材が鍋に入れられる。そして肉の旨みが染み込んだ野菜を奏音は味わう。
「ネギにさっきの肉の旨味成分が染み込んでいて美味しぃ〜♪春菊にも旨味成分染みてるし〜♪」
奏音はネギや春菊が好きだ。そんなネギと春菊に肉の旨味成分がたっぷりと染み込んであるのだからその旨さは普段のネギと春菊とは比べ物にならないだろう。
「美味しい。でもやっぱり肉の美味しさのほうが勝つね♪お肉おかわりお願いま〜す♪」
そしてしばらくして、仲居さんが再び上質な追加のお肉や残りの具材を、適宜割下や出汁を加えながら丁寧に調理して提供してくれた。
「うわっ!何これさっきの美味しい肉がさらに美味くなっている〜♪」
その後、奏音は美味しさに大きなリアクションを取りながら美味しそうに食べていった。
「ふぃ〜食った食った〜♪」
すき焼きを何回かおかわりしてようやく満足した奏音はおっさんみたいにお腹をポンポンと優しく叩く。
すると今度は仲居さんがアイスクリームを持ってきた。
「あ、アイスクリームだぁ♪濃厚なすき焼きのお口直しだね♪いっただきま〜す♪」
大喜びでアイスクリームを食べる奏音。確かにアイスクリームはすき焼きの濃厚な後口をさっぱりさせてくれる。
アイスクリームを食べると食べないとではかなり違うだろう。
アイスクリームを食べ終えてから少し経って、奏音はそろそろ帰ろうとお会計をする。
「57000円になります。」
「んなっ!?」
まさかの金額に奏音は変な声が出た。
確かに豆腐や肉寿司、メインのすき焼きまでおかわりしまくったから確かにそれぐらいいくかも知れない。それにしても高すぎな気はするが。
店に入る前にとりあえず10万円下ろしておいて良かった。
「またお越し下さいませー」
綺麗な仲居さんに笑顔で奏音に挨拶した。
その笑顔を見て奏音も来て良かったと満足な顔をして退店した。




